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マムエモアスタッフブログ
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- 小学校・幼稚園受験 (32位/42人中)
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- お受験についてお教室では聞けない話満載!お受験に何が必要?経験豊富なスタッフの話、参考になさったり、共感してくださいね。
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記事一覧
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- 優しい人
- 優しいひとになろう 何も遺すもののない人よ優しさを遺そうよそう、優しいひとになるんだ君が年老いて人の世の不要品となり捨てられそうになったとき焼き場の待合室で「でも、あの男は優しかったね」と言われれば それでよい口先だけで優しいのではない全身で優しいひとになろう優しくなるには苦し…
苅田實 Weblog 詩と真実 -
- 忘れられない画像
- 故郷の山の裾野に広がったわずかの水田よその水田にただよう屋根低き集落よ、遠く離れていまこの風景の熱をわが胸の内に称える障子窓に映る子らのはしゃぎが暗闇の水面に揺れる少年は縁側に座って得意げに足をぶらつかせてお婆のつくったぼたもちを喰うそのうち陽が落ちると山裾の一帯は涼やかな空気…
苅田實 Weblog 詩と真実 -
- 老人の故郷
- 町内にあった集会所がまた一つなくなった俺のゆくところもまたひとつ少なくなった世の流れに遅れて生きて行くとろくなことはないまじめなこころがヒネタこころに容易に移し変えられヒネタこころはヒネタ言葉になって地上に顔を出す蝉には悪いがまるで蝉のように簡単に穴から出てくる夏は蝉が生まれ蝉…
苅田實 Weblog 詩と真実 -
- おちこぼれ老人
- 老人の墜ちこぼれ老人が肩を尖がらせて稲田の細道を歩いているそのうちひとりは最後の日まで俺は詩を書く、あるいは詩を書く身でありたいと内心思っている角を曲がって四人の肩もそろって左に曲がった「オーイ、ヨモギを踏んだぞ」誰かが大声で叫んだ「ヨモギをテーマに詩を書かないか」詩を書いてい…
苅田實 Weblog 詩と真実 -
- 胸のあたり
- 私の胸のあたりそこは女性であると丸い乳房のあるあたりだがそこから一直線に伸びて私という人の形をつくる採血のために伸ばした右腕の先の5本の指の花びらきりっと遠くを見つめているがそんな甘いもんじゃあない生きる線はいつもあとからついてくる 現代詩ランキング
苅田實 Weblog 詩と真実 -
- 小さな決意のひと
- 四人の老いこぼれ老人が肩を尖がらせて稲田の細道を歩いているそのうちひとりは最後の日まで俺は詩を書く、あるいは詩を書く身でありたいと内心思っている角を曲がって四人の肩もそろって左に曲がったきのう老人が増えた八十六歳の男だ私たちの仲間に入って朝を歩く会に初参加したこのところ高齢の老…
苅田實 Weblog 詩と真実 -
- みなさんへ
- 一昨年の10月、「seesaa」Blogsさんのネット紙面で現代詩の発表をはじめてきました。以来月2,3回、普通の現代詩や散文詩を発表してきました。 皆さんには、へんてこりんな詩だなあ、むつかしい詩だなあ、と思われながらもそれなりに読んでいただきありがとうございました。 途中か…
苅田實 Weblog 詩と真実 -
- 詩が書けない
- 「詩が書けない」ようやくこのフレーズを打ち込んだ迷いに迷い、書くことが無いところまで追い詰められ恥ずかしくもなく「詩が書けない」という詩を書こうとしたこの詩句にたどり着いたのはそんな訳だだが、これが詩句になっているのか書いたすぐそばから打消しの悪魔が襲ってきて「詩が書けない」な…
苅田實 Weblog 詩と真実 -
- ひとり
- 朝の稲田の道を歩いている年老いて独りになればいじけたこころも溜まってか切株にあふれる朝露も汚い過ぎ去ったことは思い出さないことにしているのだが去年の夏ふる里の山で出会ったアサギマダラ中国山脈の山々をひらひらと飛んでいったアサギマダラも独りだった阿蘇の山もひとっ飛び潮風受けて沖縄…
苅田實 Weblog 詩と真実 -
- アサギマダラ追憶3
- アサギマダラよ、いまどうしている。 私が勧めた宮古島の住み心地は良いか。 お前と出会ったのは去年の夏、の故郷蒜 山への単独山行での出来事だった。荒い息 とともに登ってゆくと、お前はひらり、ひ らりと眼前に舞い込んできた。あつ、アサ ギマダラだ。 お前数メートル先のフジバカマの花…
苅田實 Weblog 詩と真実 -
- ひかりの静けさ
- 白い髯が伸び足腰がふらつくようになって、 この冬から何故か私は二階の部屋で寝るよう になった。3日目の朝だった。カーテンの隙 間から射す柔らかだが力を感じさせる光が静 かに流れているのを見た。 私は窓辺に移動してカーテンを開けた。 およそ1キロはあるであろうか、遠くうかぶ 朝の…
苅田實 Weblog 詩と真実 -
- ドバトと私
- 年の暮れの三十一日、特別な日でもないの に朝の散歩の途中、自分の過去を振り返って みた。きっかけになったのは、昨日あたりか ら自家の周辺に数十羽の土鳩が飛来したこと による。 食べ物には事欠かない繁華街で生活してい た土鳩は年末年始の休みに対処して郊外の刈 田の落穂を狙って移動…
苅田實 Weblog 詩と真実 -
- 老人の奇病
- 胃臓から押し出され、腐った肉襞をかけあがって吐き出される、声になろうとしてなれない呻き。その高齢の友人の呻き声を私は尋ねていった玄関のドアの隙間から聴いていた。 その老人は奇妙な病気にかかっていた。両の瞼は一日に数度落ち込み、いったん落ち込むと一時間はどんなにしても開かなくなる…
苅田實 Weblog 詩と真実 -
- 夢なのか
- 悪い夢を生きているのだろうかふらりと家を出てゆく足も定まらぬまるで糸吊り人形のように水路沿いの道を歩く稲田が残る古い道だ川に架けられた鉄製の梯子が水面にくっきりと影を付け天空に上がる階段のようその影を渡れという空気の道か雲も見える空からの強い誘惑もある夢なのかとも思えず雲のちぎ…
苅田實 Weblog 詩と真実 -
- 芝生広場
- 草地に寝ころんだ 草の葉が 目前で葉先をとんがらせている そのとんがりが 幾つもいくつも続き 南アルプスの遥かな峰々となる 広場の針葉樹は一心に天空をめざす そして 現実は蒸発して水となった ああ、私は何処にいる、海の中、雲の中、 土と光と思念の中 静かに耐えてゆく 現代詩ラン…
苅田實 Weblog 詩と真実 -
- 風景に会いに行く
- その老人は「風景に会いにゆく」と言い残こして家を出た。が、開け放たれた玄関の奥には家人はいない。誰に声をかけたのか。今、老人が思うのは、無料食料配布所のことだけだ。そこでは、お米から野菜から調味料まで食べものが無料で手に入る。少しだが会話もある。その老人はここ二年、配布所のおか…
苅田實 Weblog 詩と真実 -
- アサギマダラ追憶
- アサギマダラよ今、何処にいる沖縄の地かいまだひとりで暮らしているのかお前と出会ったのは去年の夏の終わりふる里蒜山の単独山行だった尾根筋をのぼるわたしの前にお前もひとりひらひらと迷い人のように降りてきた飯豊連峰を飛び立って南下してきたのかその距離千キロお前は疲れたようすだったフジ…
苅田實 Weblog 詩と真実
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