記事一覧
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- お久しぶりです 輪廻輪廻
- ご無沙汰しております。夏芽です。最近、すっかり小説を書かなくなっていたのですが、リハビリで少しづつ書いて行こうと思います。足利兄弟シリーズの続きなのか、別の時代なのか定かではありませんが、ちょっとずつ書いて行こうと思います。リクエストなどありましたら、受付ます さて、今年の大河…
輪廻輪廻 - お久しぶりです
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- あとがき 輪廻輪廻
- 昨年は、鎌倉時代を舞台にした大河ドラマなどあり、私もそれにちなんだ小説を書いてみようと思いました。 北条義時は、大河でだいぶイメージが出来上がったと思いますが、私のイメージは気の強い姉の後ろに隠れている弟です(笑)。 政子が、あの時代にしてはかなりぶっ飛んだことをしでかす(頼朝…
輪廻輪廻 - あとがき
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- 友と言う(北条義時_三浦義村) 07 輪廻輪廻
- 「私はただ平穏に暮らしたいだけなのに。どうして、いつもこんな目に合うのでしょう」 珍しく義時は弱音を吐いた。 「平穏に暮らしたいだけとは、よく言うものだ」 「本当のことです。私が昔から祈っているのはそのことだけです」 普段、評定では滅多に口を開かない男が、義村の前では饒舌になっ…
輪廻輪廻 - 友と言う(北条義時_三浦義村) 07
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- 友と言う(北条義時_三浦義村) 06 輪廻輪廻
- 世に言う和田合戦において、三浦義村は和田義盛に味方すると伝えていたのだが、密かに北条義時に内通し、義時に義盛の御所襲撃日を告げた。 それを聞いて義時は歓喜した。 「よく仰って下さいました。やはり三浦殿は我らのお味方だ」 義時は嬉しそうに目を細めた。 「これで和田殿には勝ち目があ…
輪廻輪廻 - 友と言う(北条義時_三浦義村) 06
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- 友と言う(北条義時_三浦義村) 05 輪廻輪廻
- 侍所の別当が和田義盛から梶原景時に変わったことで、特段変わったことは起きなかった。義村は義盛に経緯を尋ねたことがはあった。が、 「元々、御所は梶原殿と交互にというお考えであったらしい。却って清々したわ、あんな面倒なことを梶原殿はようやりよるわ」 と言って義盛は豪快に笑った。 「…
輪廻輪廻 - 友と言う(北条義時_三浦義村) 05
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- 友と言う(北条義時_三浦義村) 04 輪廻輪廻
- 「北条殿の気が変わらんと良いな」 義村は義時に念を押した。 その時、床をドス、ドスっと踏みしめる振動が伝わって来た。この大股で遠慮のない歩き方、姿はまだ見えぬが、誰がやってくるかは、二人にはわかった。 「おう、義村殿に江間殿ではないか」 大きな体を揺すり多くの供を連れ、黒々とし…
輪廻輪廻 - 友と言う(北条義時_三浦義村) 04
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- 友と言う(北条義時_三浦義村) 03 輪廻輪廻
- 「先手を打ちました。私は少々浮かれていたようです。こんなに上手く行くなら、もっと早く、御所にお願いすれば良かった」 御所の廊下でたまたますれ違った義村は、立ち話でもと義時に言われ、呼び止められていた。 「姫の前とは上手く行っているのか」 「ええ、まあ。ふふ」 はにかんだ笑みが義…
輪廻輪廻 - 友と言う(北条義時_三浦義村) 03
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- 友と言う(北条義時_三浦義村) 02 輪廻輪廻
- 佐原義連曰く、義時は無口な男だという。 しかし、あれから義時とよく話すようになった義村からすると、義時は良く喋る男であった。そして、あのじっと凝視するような目つきも悪気があってしているのではなく、昔からの癖なのだと言う。「その目つきは止めた方が良い、色々と誤解されるであろう」 …
輪廻輪廻 - 友と言う(北条義時_三浦義村) 02
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- 友と言う(北条義時_三浦義村) 01 輪廻輪廻
- 「ふふ」 三浦義村は、背後から聞こえたその声に思わず振り返った。 視線の先には何人かの若侍達が談笑している。ただの笑い声ではない、地の底を這うような不気味な声に、義村は思わず振り返った。――気のせいか、いや 確かに誰かが笑った。義村は薄気味悪く思いながら、若侍達を眺めていると、…
輪廻輪廻 - 友と言う(北条義時_三浦義村) 01
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- 「もう帰っていいですか?」アンソロジーあとがき 輪廻輪廻
- ご無沙汰しております。夏芽です。 鳩企画様の鎌倉時代・十三人の合議制・得宗家 歴史創作アンソロジー企画「もう帰っていいですか?」に参加させて頂きました。HOME | Hatokikaku (hatokikaku1192.wixsite.com) 通販ページはこちらもう帰っていい…
輪廻輪廻 - 「もう帰っていいですか?」アンソロジーあとがき
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- あとがき 輪廻輪廻
- 実朝暗殺の話を書いたきっかけは、宝治合戦での三浦泰村に興味を持ったからになります。 吾妻鏡で、三浦討伐か否かで、泰村が必死に反意はないと弁面をしているにも関わらず、着々と三浦が追い詰められている様子は読んでいて怖いです。 泰村はやがて夜も眠れなくなり、妻が持って来た湯漬けを食べ…
輪廻輪廻 - あとがき
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- 実朝暗殺(三浦泰村) 06 輪廻輪廻
- 父は、白湯を呑みながら火桶にあたっていた。私は父の前で平伏すると伝えた。 「父上、長尾が公暁様を討ち取りました」 「うむ、執権に使いは出したか」 父はいかなる時も執権への配慮を欠かさない。 「はい、叔父上がご報告に参っております」 父はゆっくりと白湯に口を付けた。 「ただ、将軍…
輪廻輪廻 - 実朝暗殺(三浦泰村) 06
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- 実朝暗殺(三浦泰村) 05 輪廻輪廻
- 「公暁様からだよ!使者が急ぎ父上に読んで欲しいって」 私たちはそれを聞いて顔を見合わせた。文には一体何が書かれているのか。父はきつく結ばれている紙縒りを外すと文に目を通した。小さな紙でそれ程長い文章は書かれていない。 「公暁様が迎えを寄越せと言って来ている」 「えっ」 私たちは…
輪廻輪廻 - 実朝暗殺(三浦泰村) 05
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- 実朝暗殺(三浦泰村) 04 輪廻輪廻
- 夜になるとまた、雪が降りだした。雪の上に更に雪が積もり、その深さは二尺にもなった。この雪深く足場が悪い中、将軍家は八幡宮で拝賀の儀を執り行っている筈だ。前年の六月には、将軍家の左大臣拝賀の儀が八幡宮で執り行われ、その儀式には父と叔父が随兵として参列した。 今回の儀式には、父も叔…
輪廻輪廻 - 実朝暗殺(三浦泰村) 04
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- 実朝暗殺(三浦泰村) 03 輪廻輪廻
- 翌朝は良く晴れて、鎌倉の街が一面銀世界に変わっていた。「ほら見ろ、俺の言ったことが当たっただろう」 昨日、強かに酔ってしまった叔父は、屋敷に泊まり込んでいた。「さすが、叔父上。駒若もさぞ喜びましょう」「そうだ、あの暴れん坊を雪の上に放り出してやろう」 叔父はにかっと笑うと、駒若…
輪廻輪廻 - 実朝暗殺(三浦泰村) 03
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- 実朝暗殺(三浦泰村) 02 輪廻輪廻
- 私は、駒若の様子を見に行くことにした。この夜更けでは、寝入っていることであろう。駒若はいつも私を煙たがっている。それはそうだ、無言の父に代わり駒若を叱りつけるのはいつも私の役目だからだ。私は寝所でいびきでも掻いている弟の顔を想像しながら、駒若の部屋の戸をそっと開けた。すると「公…
輪廻輪廻 - 実朝暗殺(三浦泰村) 02
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- 実朝暗殺(三浦泰村) 01 輪廻輪廻
- 父がその晩、北条の館で遅くまで話し込んでいて、帰りが遅くなった理由を私は知らない。 八幡宮から海を眺めて西方に位置している三浦と北条の館は、隣同士と言っていい程の近さで、徒歩ですぐに迎える。いや駆けつけられると言っていいか。なぜ、両家がこのように隣接して建てられているのか、私は…
輪廻輪廻 - 実朝暗殺(三浦泰村) 01
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- 今年もよろしくお願い致します 輪廻輪廻
- 久々の更新になります。夏芽です。2020年は世界的に大変な年でしたね。私も在宅での仕事が多くなり、心と体のバランスを保つのが大変でした(今は元気です!)。 2021年はどんな年になるのか、どんな年になっても変わらぬ日常を大切にしたいですね。小説を書くことは好きなのですが、苦しい…
輪廻輪廻 - 今年もよろしくお願い致します
読み込み中 …