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connex coffee ~official blog~
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- 長野のコーヒーのキッチンカー、connex coffeeの活動とコーヒーに関する情報を発信しています。
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記事一覧
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- 志郎の遍歴
- 異性に興味を持ったのは小学校1年生の頃。可愛い子を挟んで同級生と決闘?をして、ライバルの相手のお腹を一撃して担任にひどく叱られたのでした。その女の子と中学の頃再会して、昔のイメージとあまりに違うので、急に憧れの熱が冷めてお終いに。中学になり同級や下級の可愛い子に憧れはしたものの…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 本当の理由
- 次郎は一年前に連絡の途切れた志津香のことを心のどこかでいつも思っていた。いつかまたきっと、自分の前に姿を現わすのではないかと。それがいつの日のことかわからないが、そんなことはかまわない、と思うのだった。気がつけば、もうあたりはすっかり秋めいて、あのひどく暑かった夏の日々が嘘のよ…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 情熱が覚めた果ては
- 明生は遠い昔のことを思い出していた。あれは明生が大学を卒業して、社会人3年目のことだった。妹の咲子が親の反対を押し切って、駆け落ちのようにして家を出て、好きな男と一緒になる、という出来事があった。その時、明生は母親からそのことについて相談されたことがあった。聞けば、妹の相手は中…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 晩夏の駅
- いつも図書館で一緒になる、希生にとってはマドンナのような存在の女子学生がいた。同じ学部の同学年の女性であるらしいことはわかっていた。というのも、いくつかの授業で顔をみかけることがあったからである。希生は専攻する学科とは関係のない本を図書館で読むのを楽しみにしていた。特にその頃は…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 突然の・・・
- 運命的な出会いからつきあいがはじまった航平と由美であったが、ある日、ふいに由美から別れをほのめかすメールが届いた。約束していた1週間後のフラワーパーク行きが、よんどころない理由で行けなくなった、というのだ。しかも、そのメールは京都からで、今、ツアー旅行を楽しんでいるところだとい…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 不思議な夢
- ある朝、5人ほどの警察官が令状を掲げて家になだれこんで来た。逮捕要件は殺人容疑だという。そして、「わかっているな」と言いながら私に手錠をかけた。そばにいた妻はおろおろして、何があったのかとうろたえ、わたしに向かって「あなた、なにをしたの?」と詰問した。その時、わたしはふいに未明…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 空白な時を埋めて
- 小石川にある出版社に勤めるなるみ35歳には、職場結婚した夫・春樹38歳がいた。職場では階がちがうために顔をあわせることはほとんどなかった。結婚してかれこれ10年ほどたつが、お互い中堅として毎日仕事に邁進する日々を過ごしていた。だから子供も設けなかった。そんななか夫が同じ職場の女…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 愛と性のはざまで
- ・現実には観念的恋愛から性的恋愛への移行は単純ではない。 多くの女性は多少とも幻滅を恐れる気持ちから注意深く 自分たちの情熱を避ける。 ・ 愛しい偶像が吐き気をもよおす一個の雄になるから逃げる。 ・もし男が激しい反応を示すと彼女たちは怒る。男が好かれ たのは近づき難く見えたから…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 断りの口実
- ・思い返すと、いくつか思い当たるふしがある。 以前にも一度、「先約があるのでごめんなさい」と言われた時がある。その時は、具体的に先約の内容を明らかにしていたので、その通りであるのだろうと納得した。それが二度目になると、明らかに口実を設けているに違いないと思われた。先約があるとい…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 人を思わねば老いる
- ・ 若さというものは肉体的に鍛えるとか、サプリを飲むとかではなく、なにものかに情念をかたむけることで保たれるものではないか、と思われるケースが多い。まさに恋愛がそれで、人思わねばば老ゆるのである。 ・ 妻帯した男と未婚の女の関係の場合、女がこの人と結婚したいと思った途端、男はそ…
場所にまつわる記憶と省察 -
- ある女の一生
- 104歳という天寿を全うしてしづ女は逝った。 彼女の一生をふりかえると、それは波乱万丈の生涯であったと思われる。 あの戦争が終わって、戦死したと思っていた夫が3年後に奇跡的に帰ってきたのである。夫は満州に出征した後、捕らえられてシベリアに抑留されたらしいと知らされていた。が、そ…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 愛の告白の果てに
- 私はある絵画教室で学ぶ50歳の未亡人です。もう5年にもなります。授業のあと仲間たちとお茶をすることが恒例になっていました。ある日のことでした。いつもは他の仲間と一緒なのですが、その日は、教室では3年先輩のSさんと帰る方向が同じということで、今日の授業のことなど、とりとめのない話…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 成り行き
- 康夫28歳は母子家庭で育った霧子25歳と結婚し、義母と3人、東京郊外で平穏な暮らしをしていた。新婚時代から義母と一緒なので、それがあたり当たり前の過ごし方だと思っていた。義母は娘一人を育てるために若い頃から外で働いていた。ようやく娘が結婚できて、長い苦労がこれで実ったような気が…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 飽きが来て
- 一流商社に勤める佐野秋生は妻の小百合とこの頃、諍いが多くなったな、と感じる。些細なことで口論することがしばしばあった。喧嘩した後にはいつも気まずい雰囲気が二人の間に漂った。なぜ、そんなことで諍いをしたのかと、反省したりもした。はじめは二人とも年取って気持ちに辛抱がなくなり、お互…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 取り戻せない過去
- 絹枝は主婦である。好き合って結婚したはずの夫なのに、今は少し冷えきった関係になってしまっている。 そんなある日、絹枝は結婚前に付き合っていた龍一郎に、渋谷駅前のバス停で出会った。 偶然とはいえ、予期せぬ出来事だった。何か待っていたことが現実に起きたような思いがした。 立ち話とい…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 不思議なできごと
- 私は福祉事務所のスタッフです。 時折、訪れる独り住まいの病持ちの老人の家での出来事です。孤独な彼は、訪問看護の職員に、夜中でもしばしば電話をかけてきて、職員もその応対に困惑する日々が続いていました。ところが、その連絡がある日、プツリと途絶えました。 それから一週間ほどして、私は…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 愛と性のはざまで
- ・現実には観念的恋愛から性的恋愛への移行は単純ではない。 多くの女性は多少とも幻滅を恐れる気持ちから注意深く 自分たちの情熱を避ける。 ・ 愛しい偶像が吐き気をもよおす一個の雄になるから逃げる。 ・もし男が激しい反応を示すと彼女たちは怒る。男が好かれ たのは近づき難く見えたから…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 出会いの不思議
- 恋に落ちることによって、相手に特別の感情が生まれる。その結果、相手の一挙手一頭足が気にかかる。相手に逢わなければ、逢わないで相手のことが気にかかる。場合によっては、あらぬ妄想が湧き出て、嫉妬心さえめばえる。 同じサークルで一緒だった美子とは最初はただのサークルの仲間の一人だった…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 断りの口実
- ・思い返すと、いくつか思い当たるふしがある。 以前にも一度、「先約があるのでごめんなさい」と言われた時がある。その時は、具体的に先約の内容を明らかにしていたので、その通りであるのだろうと納得した。それが二度目になると、明らかに口実を設けているに違いないと思われた。先約があるとい…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 別れの予感
- ・ 邪推というものがある。邪推は歪んだ僻みから作り出される。それゆえに女々しいのである。あんな女に未練はないが、と言いながら内心は泥々の煩悩に翻弄されている。その妄念が強ければ強いほど、深い悩みの淵に突き落とされる。そんな心理状態になると、もはや、相手の実像とは関係ないところで…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 生まれ出ずる悩み
- 明子は腹のなかの子供が一体誰の子か疑った。 明子はすでに結婚していた。結婚はお見合いのようなものだった。相手は兄の知人だった。明子には前から交際していた恋人がいたが、兄の強い勧めで、兄の知人と結婚することにした。その恋人との交際もそれで途切れることになった。 結婚した相手は、出…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 初夜
- いつかその時が来るとは思っていた。が、それがいつとは分からなかったし、不透明な期待と恐れがあった。処女を失うということの重大さは以前から噛みしめていた。 しばらくの間、私たちはベッドの中でじゃれあっていた。 そのうち、「ね、いいだろう」と男は幾度も私に囁いた。そして、衣服を脱が…
場所にまつわる記憶と省察 -
- ロシアから愛を込めてーその2
- 5・5 こんにちは、あなたの今日の予定は?あなたと素晴らしい交流ができてうれしいです。あなたのことを考えるたびに気分がどんどん良くなり、一秒で気分が上がります! ロシアと日本の距離が遠いにもかかわらず、私たちは今、メールで話すことができます。あなたは私にとってとても大切な人です…
場所にまつわる記憶と省察 -
- ロシアから愛を込めてーその1
- 2020・4・1 お元気ですか? あなたの手紙にすぐに返答しなくてすみません。 最初の手紙に何を書くべきかわかりませんが、まず、私はロシア出身であることを申し上げます。私の名前はナターシャ、28歳です。私はいまだかつてロシアから離れたことがありません。でも、近いうちに日本に行き…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 再会
- 道すがら、ふいに声をかけられた。振り向くと昔、仕事を一緒にしていた弥生だった。何年ぶりのことだろうか。少し太ったように思えたが、弥生はすっかり中年の女になっていた。 ひさしぶりの再会だったので、近くの喫茶店でお茶でも、ということになった。 素子は、すでに会社をやめているので、そ…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 借金
- こんなことを頼める柄ではないんですが、たってのお願いなんです。来月には必ず返しますから、5万円、お貸しいただけませんでしょうか、と優子は切羽詰まった顔をして浅井に懇願した。 そう言われた浅井は、勤め人にとって五万円は大きいな、と思った。でも、断れば二人の関係はそれっきりになる。…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 猜疑心
- めくるめく考えが頭の中を駆け巡っている。疑心暗鬼が絶え間なく渦巻いている。約束を取り付けようとすると都合が悪いと断るのも、実際何か予定があるのではなく、遠回しに拒否をしている証拠ではないか。 思い返すと、いくつか思い当たるふしがある。 以前にも一度、「先約があるのでごめんなさい…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 冬子という女
- はじめの頃、冬子はまだ、躰を硬くしていて、本来の彼女らしい屈託のない態度が表にあらわれていなかった。それが幾たびか逢瀬をかさなねるうちに、最初の頃の凝り固まった不自然さはしだいに解消していった。彼女が少しずつ心を開いていっている証拠だと男には思えた。それはあたかも霧が晴れてゆく…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 男女・考ーその3
- 夫が浮気しているのに別れない妻、妻が浮気しているのに別れない夫。こうした夫婦が増えている。形の上では夫婦であるが、心がすでに離反している。愛情が空洞化していてもひとつの家庭を保っている。特に、子供がいる場合など子供のためという大義名分で別れないでいる。もちろん、こうした夫婦でな…
場所にまつわる記憶と省察 -
- 男女・考ーその2
- 男女の関係は、結果論では言い尽くせない。特に女性の多くは結婚に至らない愛は無駄だと思いがちだが、果たしてそうだろうか。その人とうまく結ばれたかどうかが問題ではなかにその人に甦る愛というものがあるものだ。 愛は非論理であるとはよく言い得ている。夢中に愛しあっている時は、アバタもえ…
場所にまつわる記憶と省察
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