-
- 登録ID
- 2104921
-
- タイトル
妄想ライオンズ
-
- カテゴリ
- 埼玉西武ライオンズ (-位/12人中)
-
- 紹介文
- 子供の頃は、西武球場まで自転車で5分でした。友の会に入り、応援団と一緒に、どれだけたくさん応援したことか。そんな野球も高校に入る前に辞めてしまいましたが、我がライオンズに対する愛情は、所沢を離れた今も、かわりません!
-
2
記事一覧
カテゴリーを選択 解除
再読込
-
- あかねいろ(60)”星野の彼女”の沙織が、試合にやってくる
- ベスト16をかけた2回戦は、定期戦で毎年戦っている杉川高校との対戦となった。ライバル校ではあるものの、夏の定期戦では僕らが勝利したように、今年は力の差があって、僕らが優勢なのは間違いないところで、気を抜かなければ大丈夫だろうという力関係だった。 しかし、僕にとってはこの試合は別…
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(59)奴隷には奴隷の団結と強さがある。言わんやラガーマンをや。
- 2度目の花園予選は、気持ちの良い秋の朝に始まった。 会場は県北の私立高校のグラウンド。土のグラウンドで、よく晴れた朝は、少し湿っぽい。 僕たちの初戦の相手は県の東側の合同チームだった。合同チームは、1つの学校では15名集まらないので、いくつかの学校が一緒のチームになって大会に参…
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(58)劣等感から明るいバカへー3ー
- 文化祭の2週間くらい後に、同じ部活で、小学校も中学校も同じだった星野が練習前にやってきて、「俺、沙織と付き合ってるから」 と言って、LINEと写真を見せてきた。突然のことで、なんだかよくわからなくて、LINEの画面の方はよく見れなかったけど、二人で楽しそうにピースサインをしてい…
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(57)劣等感から明るいバカへー2ー
- 僕は去年が去年で、目立った割にはその後はパッとしなかったこともあり、なんとなく今年は文化祭の盛り上がりの渦の中には入りづらい気持ちだった。だから、役割は、率先して、テントの中で焼きそばを作りを買ってでた。ほぼ2日間、焼きそばの、焼く方ではなくて、野菜などを切る方の役割を担当する…
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(57)劣等感から明るいバカへー1ー
- 僕たちの春は走り出した。新入生32名を加えたラグビー部は春の西部地区の大会を圧倒した。どこの会場に行っても、まず僕たちの「数の多さ」が一際目立った。しかも、選りすぐりの、無駄に体の大きい初心者が多く、良くも悪くも明るい集団だった。雰囲気が明らかに「フォワードがでかいチーム」と言…
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(56)俺らが花園行けば、高田の意識もきっと戻るんじゃね
- 5月のGW明け、雨の土曜日に、ラグビー部の同期7名で高田のお見舞いに行った。これは、高田のご両親からのお誘いだった。高田の容態は相変わらずだったけれど、良くも悪くも安定しているので、お見舞いに来てもらえるならば嬉しい、ということだった。 病室は最近4人部屋に移ったということだっ…
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(55)命をかけて、繋ぐ、めくる、タックルする
- 4月になり2年生になると、僕たちは、例年のように部員獲得のための大キャンペーンを張る。うちの学校では、とにかくラグビー部の募集活動は、他の部を大いに凌駕する。それくらい頑張らないと、目立ちに目立たないと、ラグビーはまだまだ部活動として有力な選択肢とは言えない。何もしなければ、全…
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(54)高田のお母さんからの手紙
- 考えはまとまらなかった。結論なんて出もしなかった。でも、4月という響きは、何かを決めて、前に進めることを僕に強制させた。 僕は、ラグビー部を辞めようと思うことを谷杉に告げようと決心した。決心と言うと格好いいけど、それしかないと言う気持ちに概ね傾いた、というような煮え切らない気持…
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(53)木漏れ日の中の憧憬
- でも。 そうじゃない自分もいる。確実にいる。どこかにいるはずだ。 僕は目を瞑る。 春が少しだけ入り口から歩を進めたような頃。桜はすでに散り、大きな緑の葉にとってかわられている頃。 僕は森の中にいる。 森は広く、入り口も出口もわからない。しかし、春の若い木々達と、柔らかい日差しが…
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(52)僕はラグビーをこのまま続けていていいのだろうか
- 高田のいる病院の駅のホームに立ち電車を待つ。 この駅のホームには見覚えがある。1年と少し前、高校受験の後に野球の体験入部に行き、あまりの力のに、絶望して電車を乗り過ごし、降り立ったのがこの駅だった。あの時も、人生、もうどうにでもなってしまってもいいかな、という風が吹いていた。あ…
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(51)僕の中のおぞましい自分について
- 中学3年生に恋をした。同級生のKさんに。 恋をすること自体は初めてではない。 小学生の時から、時々に誰かを好きになったりした。ただ、普通の思春期の感情として、それを持て余した。特に、僕は自分の見かけに対して、強い劣等感を持っていた。冷静に見れば、見栄えで特別なマイナス部分がある…
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(50)僕の心の中にいる、もう一人の自分について
- 小学4年生の時、僕はどうしても欲しいゲームの攻略本があって、それを万引きした。 お小遣いを持っていき、1冊は自分のカバンに入れ、もう1冊は手に持ち、レジに行きお会計をした。誰にも気づかれないように、顔にも全く気配を出さずに、完璧に演じ切れたはずだった。しかし、店主と思しきその男…
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(49)お母さんへの手紙
- 「高田くんのお母様へ。 高校のラグビー部の同級生の吉田と言います。高田くんのお見舞いに近くまで来たのですが、先生からも会いにいくのは避けるように、と言われていますので、気持ちだけ病院に置いていかせてもらいます。 僕は、お母様に、どうしてもお伝えしないといけないことあがります。 …
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(48)病院への道
- 高田の意識は戻らなかった。明確に呼吸はしているし、頭蓋骨を骨折してたりしているわけではないけれど、単なる脳震盪ではないようで、外傷性脳損傷、というようなことを谷杉は言っていた。それがどういう状態であるのかはGoogleで調べてもよくわからなかったけれど、とにかく高田は目を覚さな…
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(47)意識不明ー4ー
- この試合の結果は、僕たちに厳しい現実を突きつけていた。それは、力をつけてきているように思っていたFW周りの戦い方が、そこそこのレベルの相手ならば優位性はあるけれど、県の上位レベルになると決してストロングポイントにはなっていない、ということだった。ここを全面に出すことで、上位勢と…
妄想ライオンズ -
- ロードバイク散歩:多摩湖の新しい遊歩道
- 秋の日差しは貴重。今日は久々に午前中に時間が取れたので、多摩湖の周りを走ってきました。武蔵村山側からの少し長い登りが、僕にはまだまだ厳しいです。。ここで心拍数が160超えます。でも、足は、前よりは少し楽になってきかしら。ということで、登り切った、多摩湖の東側の堤防から、いつもの…
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(46)意識不明 ー3ー
- 僕らは混乱していた。用意してきたことが一切できず、さらに、勝てると思っていた密集サイドでは、明らかに相手が力が上だった。用意したことはできないし、力勝負もできない。前半で4トライを献上してしまい、前半あと数分というところで、僕らは策に窮し自陣から展開を試みる。 自陣22m付近の…
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(45)意識不明ー2ー
- 試合に出る可能性のない会場に来るのはとても味気がない。そういう気持ちではいけないことはよくわかっているのだけど、チームはレギュラー、控え含めて一体であるべきなのはよくわかっているけれど、どうしたところで緊張感が伴わない。その分、会場の他のことはよく見える。 春休みに入っていると…
妄想ライオンズ -
- ラガー箚記:ラグビーW杯フランス大会 勝手にレビュー 準々決勝
- 日本が進むことのできなかったベスト8の対決は、ラグビーの面白さ、ラグビーの奥深さ、卒して、今、世界のラグビーの最高峰のレベルがどういうところにあるのか、その全てをしっかり見せつけてくれる、最高の戦いが揃いました。特に、NZと南アフリカ。劣勢と思われた準々決勝の戦い方は、改めて彼…
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(44)意識不明 ー1ー
- 翌日僕は谷杉から呼び出された。 昨日ゲームセンターで出会ったメガネが、僕が部活をサボっていたことをクラスで吹聴していて、それが部員から谷杉に伝わった。 「何をやってるんだお前は」 谷杉は僕にいう。身も心も真っ青になってしまった僕は、全身硬直してしまい何も喋れない。 「まあ、やめ…
妄想ライオンズ -
- 妄想ライオンズ:2023年シーズン振り返り①概観
- プロ野球はCSがスタートして、やっぱりプロの短期決戦はいいな・・と思うところですが、我がライオンズはさっさとシーズン終わっていますので、ぼちぼちとシーズンの振り返りを。まずは、シーズンの流れ全体を概観してみたいと思います。 <ー開幕ら交流戦までー> 源田と山川のいないスタートの…
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(43)僕のいないラグビー部の練習風景
- 翌日から僕は練習には加わらず、グラウンドの外を走ったり、用具を整備したり、部室を整えたりという作業しかさせてもらえなくなった。春の大会はもう2週間後に迫っていたから、僕が次の大会に出れないこと、鷹川工業との試合に出れないことは確定的だった。僕がいないことは、大きな戦力ダウンであ…
妄想ライオンズ -
- ラガー箚記:ラグビーW杯フランス大会 勝手にレビュー その10
- 予選プールのレビューもこれで最後です。日本は残念でしたが、日本がベスト8を普通に狙えるチームだったことは間違い無いでしょう。最後の4試合、どれも熱い、ナイスゲームでした!ワールドカップの試合って、1戦1戦に違った意味があって、それが、一見消化試合でも、熱い熱い試合にしてくれます…
妄想ライオンズ -
- ロードバイク散歩:航空公園から東川沿いを走って、角川へ
- 秋晴れは貴重です。まして、ロードバイクで走れる朝の秋晴れは、もう、何度とないです。今日は、そんなワクワク感を持ちながら、所沢の航空公園、東川沿い、東所沢の角川ミュージアムへ行ってきました。 定番ですね。秋空には一層映えます。 のどやかですね。もう少しするとこの辺りは、幼稚園の秋…
妄想ライオンズ -
- ラガー箚記:ラグビーW杯フランス大会 勝手にレビュー その9
- 予選プールの5週目。最終ラウンドですね。熱い試合が多かったです!その前半4試合のレビューです。 プールA:N Z 73ー0ウルグアイ 前半20分まではウルグアイも健闘。ウルグアイは最後ま攻める姿勢を失わないのが勇敢。NZは順当に調整してきている感じ。次は、SOーFBどうするのだ…
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(42)「ラグビーは気持ちの勝負なんだよ」
- 前半が終わりみんなが引き上げてくる。あまり僕にあれこれいう人はいない。試合は前半で僕たちがトライを2本リードしていた。FWを中心にした堅い攻めはしっかりと機能していた。石橋はそのまま試合に出ていたけれど、あまり存在感はなかった。後半になると石橋も控えの22番と交代した。 後半の…
妄想ライオンズ -
- ラガー箚記:ラグビーW杯フランス大会 勝手にレビュー その8
- 日本のプール戦敗退が決定したあとですが、4週目の後半のレビューを。差の付く試合が多かったですが、ここでもポルトガルの奮闘が目立ちしました。 プールA:N Z 96ー17 イタリア 衝撃的な点差。NZ、こんなに強かったか?あらゆるフェーズでイタリアを圧倒。一応相手はシックスネーシ…
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(41)フラストレーション ー4ー
- 次のキックオフからは、僕らの今の十八番である攻撃スタイルが続き、僕のキックの精度は酷いものだったけど、オープンサイドに蹴らなければ、次の密集での攻防はほとんど僕らが圧倒していた。そのため、石橋にはほとんど生きたボールが供給されず、また、トイメンの僕も侮れない、という思いを持って…
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(40)フラストレーション ー3ー
- Aチームの2試合目は僕らのキックオフで始まった。小山さんのドロップキックは珍しく高い放物線を描き、相手のナンバー8に吸い込まれていく。僕らの6番がそこにいいスピードで突き刺さり、彼らの出鼻を挫く。22m付近にできた密集から、早速石橋にボールが出される。 エリアは自陣だけど、どう…
妄想ライオンズ -
- あかねいろ(39)フラストレーション ー2ー
- FW陣がしっかりとした手応えをもち、喜色の顔立ちで戻ってくる向こうで、僕は明らかにつまらなかった。トライにつながるミスタックルをしたこともあるけど、それ以外は、ただただパントを追ってタックルに入っていく、というだけの試合だった。ボールを持ったのは1度だけ。ハーフからスタンドへの…
妄想ライオンズ
読み込み中 …