記事一覧
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- キリシタンの反ユダヤ主義
- ホアン・カトレット著『薩摩のベルナルドの生涯』(教友社)を読んだ。(厳密に言うと、ずっと前に一度読んだのだが、今回本稿を書くに当たり確認のため図書館で借りて再読した。)薩摩のベルナルド、あるいは鹿児島のベルナルドは、かのフランシスコ・ザビエルが2番目に洗礼を授けた日本人である。…
新シオンの城壁 -
- ユダヤ人迫害の背後にはサタンがいるが
- サタンは、イスラエル:ユダヤ人を滅ぼそうと狙っている。神が、イスラエルを特別に選び、愛しておられるから、そしてユダヤ人がイエスを信じてその名を呼び求める時、イエスの再臨が起こるからだ。だから、サタンは多くの国々や勢力、また個人を用いてユダヤ人を迫害してきた。 聖書時代のエジプト…
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- 大河ドラマ『べらぼう』:神と人との逆転
- NHK大河ドラマ『べらぼう』を観ている。第一回目で街が大火事になり、焼けそうになる稲荷神社で少女たちが「お願いかなわなくなっちゃう!」と狐像を運び出そうとしている。それを見つけた主人公の重三郎は、「いや、神様だろ……」と呆れながらも、「焼けなきゃいいんだろ!」とばかりに像をドブ…
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- 福音派の聖書の読み方に対する批判の実例
- 岩城聰著『鳥瞰するキリスト教の歴史』(ベレ出版)を読んだ。キリスト教の通史であるが、一般史に関する記述も多く、その枠組の中でのキリスト教の位置づけがわかるようになっている。平易な語り口で読みやすかった。著者が聖公会の牧師であるためイングランド国教会・聖公会の記述が詳しいが、それ…
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- ヤフコメのやりとりを巡る体験
- ヤフーニュースに、イスラエル人質解放に関する記事が出ていた。それに付されたコメント欄に、クリスチャンと思われる人物から、旧約聖書を引き合いに、ハマス批判と日本はイスラエルに寄り添うべきだとする意見が投稿されていた。私は共感を覚えたので、同意の旨と「イスラエルを祝福する者は祝福さ…
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- 聖書の読み方と置換神学
- イスラエルを祝福する信仰への批判として、「旧約聖書を強調し過ぎている。旧約聖書は、新約聖書の光で照らさなくては正しく読むことはできない」というものがある。「旧約は新約に照らさなくてはならない」というのは全くもって同意する。しかし、逆に私は問いたい。「あなたたちは旧約聖書を軽視し…
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- イスラエルの栄光なるイエス
- ルカ2:22〜38、シメオンとアンナの箇所を読んだ。この箇所には、「イスラエル」とか「エルサレム」とか、ユダヤ人を象徴する語が複数回登場するので、これらがキーワードだと思った。 「イスラエルの栄光」(32)と呼ばれるイエスによって、万民の中から救われ(31)、啓示の光を照らされ…
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- 餅をきっかけに日ユ同祖論を考察する
- 正月だ。正月と言えば餅である。私は餅が大好物だ。「一番好きな食べ物」と言ってもいい。最も好きな食べ方は、何も味をつけないで白いまま食べることである。いろいろな味をつけても旨いが、餅そのものが好きなので、素の味を味わいたい。 ところが最近、変化が出てきた。一番好きな食べ物の同列ぐ…
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- 詩篇67篇〜異邦人の救いとユダヤ人の祝福〜
- 「どうか 神が私たちをあわれみ 祝福し 御顔を私たちの上に 照り輝かせてくださいますように。 あなたの道が地の上で 御救いが すべての国々の間で知られるために。(詩篇67:1〜2)」 詩篇67篇を読んだ。短い詩なのでぜひ直接聖書を確認してほしい。ここでは、「国々」「諸国の民」「…
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- 十字架はグロテスクのインフレーション
- 今、中山茂大著『旅人思考でイスラムと世界を知る本』(言視舎)を読んでいる。イスラム圏を中心に世界を旅した著者が見聞きした、一般市民の生の姿を描き出すショートエッセイ集である。1話につき1〜2頁という短さと、平易な語り口、そして内容のおもしろさからスラスラと読めてしまう。半分ほど…
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- クリスマスと宗教改革
- クリスマスは「イエスの誕生日」ではなく、実際は異教の偶像礼拝に起源がある……ということを知った時ひどいショックを受けた、という話は以前書いた。(「仮庵祭にイエスの降誕を思う」http://cavazion.seesaa.net/article/505285027.html 参照…
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- 「ユダヤ国家」の味方になって何が悪い
- ある人(ネット上ではなくリアルの知人)から、次のようなメールをもらった。 「ユダヤ国家が豊富な財産を用いて、キリスト教国アメリカを味方につけるために聖地旅行企画などのプロパガンダを長年続けている。」 陰謀論だ。反ユダヤ主義だ。聴くに値しない。だが、仮にそれが事実だとしても、だか…
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- イスラエルは聖書の成就にして神の変わらぬ愛のしるし
- 何度も書いていることだが、重要なのでもう一度書く。 現代の「イスラエル国」の存在は、聖書の預言の文字通りの成就である。聖書に書かれているとおり、地の四方から、特に北(旧ソ連)から、たくさんのユダヤ人たちがイスラエルの地に帰ってきて、住み着いている。彼らは荒れ果てていた土地を開拓…
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- 私のイスラエル理解
- イスラエル(ユダヤ人)は、世界に祝福をもたらすために、特別に選ばれた民族である。具体的には、聖書はイスラエル人を通してもたらされ、救い主イエスはイスラエル人の中から生まれた。イスラエルがイエスを拒んだことさえ、異邦人に福音が広がるきっかけとされた。やがて、イスラエルが民族を挙げ…
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- 仮庵祭にイエスの降誕を思う
- ユダヤ暦では、今、「仮庵祭(かりいおのまつり)」の最中だ。イスラエル人の先祖たちが荒野を旅していた時、仮庵(テント)生活をしていた事を記念する祭であり、また秋の収穫感謝祭でもある。 毎年この時期になるとSNSで何かしら発信しているのだが、イエスが実際に生まれたのは、この仮庵祭の…
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- 地動説と教会、科学と信仰
- NHK総合の新番組アニメ『チ。ー地球の運動についてー』を、断片的に観た。(深夜枠ということもあり、全編を意識して観たわけではない。)教会が権力を持ち天動説が支配していた時代、地動説に目覚めた主人公の物語(らしい)。主人公の少年に地動説を教えた、「異端者」の学者のことば。天動説の…
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- イスラエルを祝福すると教会の中から迫害を受ける
- 福音を伝えると、教会の外から迫害を受ける。しかし、イスラエルを祝福し、ユダヤ人のためにとりなそうとすると、教会の中から迫害を受ける。教会の中には今だ置換神学とそれに由来する反ユダヤ主義が蔓延しており、その背後にはユダヤ人を滅ぼそうとするサタンがいるから。 人気ブログランキング
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- パウロへの啓示
- よく、今のキリスト教は「パウロ教」だと言われることがある。本来のイエスの教えは素朴な隣人愛を説いたものであったのに、パウロが、イエスの十字架死による贖罪や、信仰義認などの教理を付け加えて改変してしまったというのだ。 このような批判は、パウロ在世当時からあったようだ。これに対して…
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- 主の御約束に変わりはなし
- 「主の御約束に変わりはなし」(♪『歌いつつ歩まん』より) 旧約時代には、イスラエル人(ユダヤ人)が神の祝福の約束を受け継ぐべき選ばれた民とされていた。しかし新約の今は、その地位はキリスト教会に置き換えられ、イスラエル人の選びは廃止された……そう考える「置換神学」が、キリスト教界…
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- (抜粋再掲)現代に成就している聖書の預言
- 過去記事「現代に実現している聖書の預言〜20年前のイスラエル旅行2」 http://cavazion.seesaa.net/article/485965814.html より、一部抜粋再掲。 ※※※※※※※※※※※※※ 地中海沿岸のシャロン平原をバスで北上する。周囲には現代的な…
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- パリオリンピック開会式とフランスの宗教軽視
- 愛好家の方には申し訳ないのだが、私はスポーツには全く興味がないので、今回のパリオリンピックも観ていない。だから以下に書くことは、あくまでニュースサイトの範囲内の情報にのみ基づいていることを、予め断っておく。 オリンピック開会式の演出が物議を醸している。キリストの「最後の晩餐」を…
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- 『牛乳屋テヴィエ』に見る生のユダヤ人の姿
- ショレム・アレイヘム作『牛乳屋テヴィエ』(岩波文庫)を読んだ。演劇・映画『屋根の上のバイオリン弾き』の原作として知られる、イディッシュ文学の名作である(らしい)。イディッシュ語というのは、東欧のユダヤ人の間で使われていた言語だ。本作の舞台は19世紀末〜20世紀初頭の、当時ロシア…
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- 地の果て日本からイスラエルへ
- そこで使徒たちは、一緒に集まったとき、イエスに尋ねた。「主よ。イスラエルのために国を再興してくださるのは、この時なのですか。」イエスは彼らに言われた。「いつとか、どんな時とかいうことは、あなたがたの知るところではありません。それは、父がご自分の権威をもって定めておられることです…
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- 仮にイスラエル人の血を引いていたとしても、日本人は「イスラエルの子孫」ではない
- 久しぶりに「日ユ同祖論」の話。「古代日本にイスラエル人がやって来て、日本人の先祖になった」と主張するこの説。私は、古代イスラエル人の「一部」が日本列島に渡来して、日本人の先祖の「一部」になった「可能性」はあると思う。 あれだけ世界を股にかけて活躍しているイスラエル(ユダヤ)人の…
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- 置換神学の間違い
- 「旧約時代のイスラエルの地位は、新約時代には教会に置き換えられた」とする考え方を「置換神学」と言う。この考え方によれば、アブラハムに約束された祝福を現在受け継いでいるのはキリスト教会であり、聖書の中でイスラエルについて言及されている箇所は、教会に適用される。一方イスラエル人(ユ…
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