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- 登録ID
- 952849
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- タイトル
出雲国わんにゃん記
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- カテゴリ
- 島根県松江市 (9位/9人中)
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- 紹介文
- 障害犬とねこ達の日々です
記事一覧
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- 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス⑫ BC1万年戦記
- 前方を見ても、射手の姿らしき人影は見えない楯に突き立っている矢の長さと、矢羽根に目が行ったのは、デライウス自身が弓兵だからだこいつは、真直ぐ遠くに飛ぶ矢だ、と束の間感心したが、すぐに次の矢の飛来に備え、身を低くして構えるそこで、レムルイスとガンボルトスの妙な姿勢に合点がいった。…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス⑫
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- 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス⑪ BC1万年戦記
- 巨大な棍棒をぶんぶん振り回してくる大男は、脛に受けた傷など物ともしていない風だったこの男ひとりなら問題はないが、もうひとりの両手剣の男が呼吸を合せて攻撃してくるの捌きながら、ドドライアスは正直手を焼いていた加えてもうひとつ気になっているのが、長射程の矢を射る男の存在だった岩と灌…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス⑪
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- 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス⑩ BC1万年戦記
- 灌木の間から片膝立てて、つがえた矢を放とうとしたそのとき、タンダンの胸に黒い羽根の付いた長い矢が突き立った大きく目を見開いて、タンダンは前のめりに倒れ伏し、そのまま絶命したガンボルトスとレムルイスは、前方で起きた悲劇に感情を大きく揺すぶられ、半泣きになりながら倒れているタンダン…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス⑩
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- 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス⑨ BC1万年戦記
- 「敵襲ー!敵襲だーっ!」ドドライアスは大声で叫ぶと、もうひとつの剣を左手で引き抜いて、右手のやや長い剣と併せて、双剣にすると未知の三人の敵に向かって走り出すそのドドライアスに続いて走り出したタンダンは、腰帯に差しているショートソードが揺れて走り辛く、走り出した隊長の後姿が、見る…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス⑨
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- 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス⑧ BC1万年戦記
- 北の門ではドドライアスが、丸太で造られた重く巨大な門を、急いで閉じなければいけない場合に備えて、力自慢のムリュレスとザクボスを門わきに待機するよう命じ、見張台から駆け付けたメラメウスには、村長ナムルパウスにも知らせるよう指示を出したそれから、遠来の訪問者が友好的であった場合に備…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス⑧
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- 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス⑦ BC1万年戦記
- ガイドルスは24才と守備隊の中では若い方だったが、メラメウスと二人で重要な見張役を任されただけあって、血を見て昂った気持ちをすぐに鎮めて、あの長距離を飛んで来る矢のことを、一刻も早く皆に知らせるべきだと思い、その為には、自分がこの場で殺られてしまう訳にはいかないと考えたおよそ敵…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス⑦
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- 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス⑥ BC1万年戦記
- そんな辺境の開拓村守備隊の日常が、大きく変わる事件が起きた防壁の高さは、北西側の一番高い処で4ダートを超えるようになり、その内側に組み立てられた見張り台は、10ダートにもなっていて、辺り一帯が平地のこの辺りでは、一番の高さを誇っている今日の昼飯前の見張り当番は、眼の良いガイドル…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス⑥
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- 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス⑤ BC1万年戦記
- それから3日経つ間に、ドドライアスのところに2件の、荒野を渡って来た男についての報告があったその男は、数少ない村人のうち、大工のガムボウの女房のラライレイアの処と、土レンガ職人のケレネウスの家に顔を出していた大工の家と土レンガ職人の家は集落の反対側にあるので、わざわざ行ったよう…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス⑤
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- 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス④ BC1万年戦記
- 緑色をした小石は、陽の光を反射してキラキラ輝いているドドライアスは陽にかざして、小石の中が水のように透けているのを見て、これは女が喜びそうだなと思った「どこで拾ったんだ?」子どもに尋ねると「荒平原を越えて来た旅人にお水をあげたら、お礼にくれたんだ」と教えてくれたあの広大な荒れ地…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス④
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- 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス③ BC1万年戦記
- ドドライアスの双剣剣技に憧れて、双剣を操る練習に明け暮れている若い戦士ガイドルスが、乾いた地面に剣の鞘で地図らしきものを描きながら「この道の先を半日ほど進むと、こんな風に枯れた川と、石ころだらけの荒れ地があって、そこから半日歩くと、ずっと先が見えない砂の荒れ地がどこまでも続いて…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス③
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- 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス② BC1万年戦記
- ザクボスとしては鍛練熱心なご主人にはついていかないが、それでも自分はくたくた(勇士のご主人が知らない雑用をあれこれ熟さないといけない身では…)な毎日だと思っているおまけに、この地の食事はとてつもなく“ま・ず・い”いくら料理自慢のトルロロと言えども、砂漠ねずみやガラガラ蛇の肉とサ…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス②
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- 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス① BC1万年戦記
- つい3年前に、最初の入植者が木の柱とオルレクスの鞣革で建てた6張の住居と、武征軍特別隊の5張りの小屋で成るナツラ村は、アルルギア領のほぼ西端にあって、疎らに生えている草丈の低い草は、乾燥気味で堅く筋張ったものが大半で、この景色を始終見せられている者の心まで、ひねこびさせる双剣の…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル24 双剣のドドリアス①
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- 金剣のジャミカル23 朋の家族 BC1万年戦記
- 「姉上は馬にも乗れるし、短剣の扱いもすごく上手いんですよ」サキスニウスが得意げに言うと、ピュリリアが「そんなこと、他人様に話すものではないわ」と頬を赤らめて抗議する「いいではありませんか、女性もいざとなれば戦えることが大事かと思いますよ、私は」お世辞で無く本心でそう言ったバリス…
BC1万年戦記 - 金剣のジャミカル23 朋の家族
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- 黄金剣のジャミカル23 姉弟 BC1万年戦記
- タキトゥース帝の離宮を辞したバリスタスは、ガネリウスと別れると久しぶりに盟友ジャミカルの居るレオネス家を訪ねた他の貴族の屋敷同様、ゆったりとした石畳の坂道を上って行くと、石とレンガで造られた一部二階建ての堅牢な邸宅が現れる若殿さまの長年の友人バリスタスの姿を見かけて、顔見知りの…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル23 姉弟
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- 黄金剣のジャミカル22 視況司バリスタス⑦ BC1万年戦記
- 「我らの意見もそのようなものでしたが、私は神の山の彼方にあるは、我らと力を同じくする大国であると推測し、バリスタスは我らより優れた科学と用兵法を持つ二つ以上の国々が、覇権を争っている段階であると推理しております」ガネリウスが先に口を開いた「ほう、その理由を詳しく述べよ」帝は角杯…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル22 視況司バリスタス⑦
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- 黄金剣のジャミカル22 視況司バリスタス⑥ BC1万年戦記
- ガネリウスが話しを続ける「ポロラの交易の中心は、山岳地には森で得られる狩猟動物以外に、建物建築に有用な、石やレンガより扱い易い真直ぐな幹の大木が多く、また、森林地帯の奥のヤミマ村の近くには、医療やまじないに使う粘土や石も採れると聞き及びました」帝は興味深そうにガネリウスの話に耳…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル22 視況司バリスタス⑥
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- 黄金剣のジャミカル22 視況司バリスタス⑤ BC1万年戦記
- 三月の長旅から戻った二人の俊英を、待ち侘びていたタキトゥース帝は、公務外の時間にも拘らず、二名を屋敷の中の私的な応接間に招き寄せ、四つの慧眼が視た土産話に耳を傾けるため、背もたれ付きの長椅子に体を横たえた(帝は身体のリラックスが頭を活性化させると信じていた)「私は主に、帝国の進…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル22 視況司バリスタス⑤
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- 黄金剣のジャミカル22 視況司バリスタス④ BC1万年戦記
- 東都キヌラの平安は、かろうじて守られたものの、精悍なデラ族との戦いで、何百人ものアルルギア兵士が命を落としたり、後々軍務に戻れぬほどの傷を負う者が数多く出た父バルデウスを亡くしたバリスタスは、帝都アトランティカ郊外の自邸に遺骨と共に帰った母エレミネイラは大いに嘆き、3日3晩泣い…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル22 視況司バリスタス④
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- 黄金剣のジャミカル22 視況司バリスタス③ BC1万年戦記
- バリスタスが最初に視た戦いは、父バルデウス・エルミスが戦死したカリブラ大平原における、東都キヌラの防衛戦だったその頃、キヌラ防衛作戦の第1軍司令官だったバルデウスは、草原の蛮族デラ族の追討戦の折り、自陣に戻って来ない中隊を探しに行くことになり、12才になる息子バリスタスを本陣に…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル22 視況司バリスタス③
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- 黄金剣のジャミカル22 視況司バリスタス② BC1万年戦記
- バリスタス自身は、腕自慢の戦士や更に技や闘い方に工夫を凝らしている勇士たちの、戦いの推移による心情の変化や、戦い後の戦況把握の様子などの観察を深め、真に有能な将兵の起用術を体得している最中だったそこで学んだことの基盤は、戦況の変わり目というものが、意外に簡単な事象に左右されてい…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル22 視況司バリスタス②
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- 黄金剣のジャミカル22 視況司バリスタス① BC1万年戦記
- 盟友ジャミカルが、北方遠征隊と共に帝都アトランティカを留守にして、48の夜と49の朝を迎えているバリスタスは、あの金色の髪と目の大男が懐かしくて堪らないと感じている自分の心境に感慨を覚えていた初めてジャミカルを知ったのは、15歳になった貴族の子弟が集う“武勇知略収受祭”のアルル…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル22 視況司バリスタス①
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- 黄金剣のジャミカル21 村長ダルジャル(22) BC1万年戦記
- ダネイサスが狼の刺青の男を倒したとき、タンガに短槍を投げつけて倒した男は、自分が投げた毒袋が井戸の傍に落ちているのを見つけ、短槍を取り返す間もなくそこに駆け付け、転びながら恐ろしい毒が入っている草で編んだ袋を掴み、それを井戸に放り込もうとしていた山の男は井戸の縁に立ち、髭と汚れ…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル21 村長ダルジャル(22)
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- 黄金剣のジャミカル21 村長ダルジャル㉑ BC1万年戦記
- テムリウスが倒されたのを見たサライリョスは「くそっ、この野郎!」と喚いて、中槍をぶんぶん振り回しながら山の兵に向かって突進する同じ巡回隊員のダネイサスとタンガも、中槍をしっかり握りしめてサライリョスに続いて、三人の山の兵に襲い掛かると、井戸の周りで激しい戦闘が繰り広げられる闘い…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル21 村長ダルジャル㉑
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- 黄金剣のジャミカル21 村長ダルジャル⑳ BC1万年戦記
- 大小屋の出入口をするりと抜け出して、ダムアリはなるべく小屋の影になっている部分を伝って静かに移動して行く出入口の正面に位置する村のゲート方面には、トゥートゥオもガザも応援に行っている。となると、西か東か北の方からの敵の侵入が危ぶまれる先に敵の襲撃が報じられた西の柵は、どうやら撃…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル21 村長ダルジャル⑳
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- 黄金剣のジャミカル21 村長ダルジャル⑲ BC1万年戦記
- 続いて木柵の最上部に到達した山の戦士は、更に新しい蔓縄を柵の外に投げ降ろし、下ではその蔓縄に短槍や弓を何本もまとめて括り付け、付け終わった縄を二度引いて合図するその縄を柵の上の戦士が手繰り寄せ、今度は柵の内側にゆっくり降ろしていく柵の内側には、先に蔓縄を伝って降りていた二人の戦…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル21 村長ダルジャル⑲
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- 黄金剣のジャミカル21 村長ダルジャル⑱ BC1万年戦記
- 物見台を守っているカウネイラスとダダムルスは、勢いよく駆け上がって来たジャミカルが、どすんと台を踏みしめるショックに備えようと身構えたが、案に相違してふわりと台に降り立った巨体に似合わぬ軽やかさに驚いた「縄をありがとう。下の皆を遠見で守ってやってくれ」と言い残すと、梯子も使わず…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル21 村長ダルジャル⑱
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- 黄金剣のジャミカル21 村長ダルジャル⑰ BC1万年戦記
- 「なんだー」柵の上の方から返答があった「中に入りたいんだー。縄を投げてくれー」物見台から一人が頭を出して、下を守るドゥガに「短いのしか無いんだー」と叫ぶ「短くても構わーん。とにかく縄を降ろせー!」とドゥガが吠えたその声に呼応するように、柵の上からぱらりと縄らしき影が落ちて来たが…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル21 村長ダルジャル⑰
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- 黄金剣のジャミカル21 村長ダルジャル⑯ BC1万年戦記
- 村の東側で惨劇が起きていることを知らない北側の守備隊は、ジャミカルの奮戦を見て歓声を上げ、味方の優勢を村中に知らせるロクネクサルは、さらに大きくなった歓声に安堵して、祖母ロクサエルの背をさすりながら「お味方が勝っているようだよ」と耳の近くに口を寄せ、大きな声で告げるその頃、村の…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル21 村長ダルジャル⑯
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- 黄金剣のジャミカル21 村長ダルジャル⑮ BC1万年戦記
- 一旦これと決めて行動するときのジャミカルは、特別な力を発揮する未だ薄暗い草原を、昼間のように素晴らしいスピードで、かつ滑るように滑らかに進んで行く森の戦士たちは大半が森から出て、草原に身を隠しながらヤミマ村の防柵に近づいて、そこの守備隊を矢で攻撃していたが、西側の守備隊(ヌウッ…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル21 村長ダルジャル⑮
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- 黄金剣のジャミカル21 村長ダルジャル⑭ BC1万年戦記
- ジャミカルはそれを聞いて、たった三人の仲間の顔を見回し、各自の覚悟を見て取り「うん」と頷くと「北側が気になるから、ちょっと行って来る」と言い残すと、村の外柵に沿って北に向かって走り出す外柵に沿って進むので、守備隊から急に攻撃される恐れは少ないものの、敵兵の攻撃も考慮に入れて、ジ…
BC1万年戦記 - 黄金剣のジャミカル21 村長ダルジャル⑭
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