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にほんブログ村 × 人気ブログランキング × goo blog合同企画 「人気ブログランキング」「にほんブログ村」中の人特別対談

インターネットの世界でブログが人気コンテンツとなっていった頃、ブログに寄り添ったサービスとして“ランキングサービス”が登場しました。goo blog15周年を記念して、ブロガーにも馴染み深い「人気ブログランキング」と「にほんブログ村」の中の人に“ブログの15年”について熱く語ってもらいました!

「繋がれる場所」としてのランキングサービス

にほんブログ村 助役さん(以下助役)
2003〜4年って、各社がブログサービスを立ち上げてきた時期だったんですけど、サービスごとに書き手や話題が分散されているというところがありました。そこを補完するという意味で、書き手や読み手が集まれる場所としてランキングを始めたんですよね。
人気ブログランキング 一安さん(以下一安)
ランキングサービスの提供理由は弊社も「にほんブログ村」さんとほとんど同じですね。ブログサービスが始まる前って、勉強しながらテキストサイトを作ってるという人ばかりでした。当時はサイト1つ作るにも知識が必要でした。それが文章さえ書ければ作れしまうというんだから、ブログというのは画期的なサービスだと思いましたね。
人気ブログランキング 佐々木さん(以下佐々木)
「人気ブログランキング」の前に「ウェブランキング」というランキングサービスを展開していたんですけど、それとは完全に分けて“ブログユーザー”が繋がれる場所という意味でブログ専用にした感じです。
助役
弊社もはじめはディレクトリサービスのようなものを展開していたんですよ。最初は旅行などジャンルにフォーカスしてブログを分類する、という形でやっていたんです。でも、ブログってその中で話題が多岐にわたることがあるじゃないですか。旅行の話になったりご飯の話になったり。ジャンルの絞りかたも難しいし、カテゴライズも難しいこともあって、ユーザーに委ねる参加型のサイトを作りました。そのきっかけにしたのがランキングなんです。弊社サービスだと、その中のコミュニティにもユーザーさんが能動的に関わってもらえるようになりました。
一安
ちなみにうちは「人気ブログランキング」というストレートなネーミングにしちゃったんですけど、「にほんブログ村」さんのサービス名の由来はぜひ聞きたいですね。なぜ「村」なのかと。
助役
やっぱりローカル感というか、繋がりを重視したい思いがありました。「町」とか「区」よりは「村」のほうが“人”が見えそうな気がしませんか? 当時はあまり漢字を使ったサービス名がなかったというのも理由のひとつです。多くのサービスが横文字になってて、その中で漢字を使いたいというこだわりがあっていまだに「村」なんですけど、そろそろ(村は)いいんじゃないかって話もあって…。
一同
ハハハ。

SNSとブログは別物

人気ブログランキング 山本さん(以下山本)
ブログの流行と時を同じくして、mixiが登場しましたよね。
一安
私ももちろんmixiを使っていましたが、ブログとはまったくジャンルの違うものとして使っていました。当時mixiは招待制でクローズドなSNSでしたから、用途としてもちょっとスタンスが違うなという認識でしたね。
助役
でもmixiのような繋がり方というか、人と人を繋げるコミュニティ機能はかなり参考にさせてもらいました。ブロガーさん同士を、サービスをまたいで話題で繋げていこうといったアイデアの元にはなりましたね。
佐々木
別物だからお互い伸びていったという感じでしょうか。ブログもSNSも、それまでインターネットに触れてこなかった層を呼び寄せることができた。それでインターネットを利用する人がたくさん増えた時期ですよね。ブログやSNSの登場でインターネットがかなりオープンになったように思います。
助役
発信する先やインターネットで繋がっている先に人がいるということがはっきりわかるようになってきたと思いますね。

ランキングサービス内でのブロガー同士の交流

一安
「人気ブログランキング」の場合、シンプルにランキング機能だけでやってきたので、コミュニティ機能はわざと持たせませんでした。はっきりとした順位付けをしてしまうので、コミュニティを作っても摩擦が起こりそうな気がしたんです。
助役
「にほんブログ村」は真逆かもしれないですね。おっしゃる通りランキングって順位がつくので一見交わらないんですが、カテゴリをめちゃめちゃ増やしていった結果、マイナーな趣味を持つブロガーさんたちが、ランキング順位とは無関係に小さなコミュニティを形成して交流しましょうという世界ができあがっていきました。だったらということで、コミュニケーションに舵を切った感じです。
一安
この15年でブログ以外にもたくさんのプラットフォームが生まれましたが、SNSが大流行しても、同時にブログも並行して利用していた人って結構多かったと思います。SNSとブログは別の道をたどっていると思うので、ブログが好きな人はブログをずっと続けているし、今後もブログを好きになる素養がある人がブログを始めて続けていくのかなという感じで見ていますね。
助役
弊社もブログはブログで層が固まっているのかなと思います。もちろんSNSとの行き来はすると思いますが、使い分けなのかなと。絵だったらpixivだったり、動画ならYouTubeだったりといったものをインポートする立場としてブログは残り続けるのではないかと思います。

情報を発信したいと思っている人がいる限り届けるお手伝いをしたい

一安
今後のブログ業界をどんな形で盛り上げていきましょうか?
助役
今後パワーブロガーみたいな人って生まれてくるんですかね? ブログをベースにするタレントさんとか。そういうところでもプラットフォームは変わってくる気もします。
佐々木
ブログが書籍化されて、有名になられて、テレビ出演されて……って、ブログランキングは辞めてしまう流れですね、そこまでいっちゃうと(笑)。
一安
それはそれでブログ業界が盛り上がるんでランキングに参加してるかどうかはもういいですよね(笑)。そこまでいくと大成功ですが、そこまでたどり着ける人が出てくるか。
佐々木
YouTuberになってるんじゃないでしょうか…。
一同
(爆笑)
助役
ブログが特別なものではなくなり、昔のように「ブログの女王」など”この人”っていうのはなくなってきてる印象はあります。それこそ、今はひたすらマンホールの写真をブログにアップする人とか、そういう人がSNSで拡散されて発掘されるみたいな形が多いのではないでしょうか。
今後もやっぱり情報を発信したいと思っている人がいる限り、届けたい人、届いてほしい人に届けるお手伝いをしたい。ブログを書いてるということは、誰かに読んでほしいという欲求の裏返しだと思うので、その気持ちを預かっている以上は誰かに届けるということを大切にこれからも頑張っていきたいと思います。
一安
昔のブログ界を掘り起こすのもおもしろいんじゃないかな。昔ブログをやっていた人に、もう1度熱が入る可能性もあるんじゃないかと思っていて。当時30歳前後だった人が今40代後半になって、昔とは違う経験をブログに起こせるはずなんです。そういう人たちに戻ってきてほしいですね。それがまた新しい繋がりになる。勢いだけで書いていた若い頃とはまた違った成熟したブログが書けると思うので、それもまた楽しいかもしれません。
助役
それこそgoo blogのブロガーさんにお願いしたいです!(笑)

ブログが日本で流行したのとほぼ同時期にランキングサービスを展開し、発展してきた両社ですが、多くのプラットフォームが誕生してもブログはブログの道を行くとの確信を持っている様子。goo blogも一緒にブログ界を盛り上げていきますので、ブロガーのみなさま、どんどん記事で発信してくださいね!

ブログとSNSの沿革

  1. 1990年代

    インターネットがこの日本で普及の兆しを見せ始めたのが90年代後半です。90年代末には「テキストサイト」という、現在無数に存在するホームページやブログの前身とも言える文章中心のサイトが数多く登場しました。
    インターネット黎明期は通信速度が現在とは比較にならないほど遅く、動画コンテンツはもちろん、画像ですら表示するのに四苦八苦していた時代です。テキストサイトの存在は瞬く間にインターネットコンテンツの中心となりました。
    テキストサイトには日常の徒然を記す日記であったり、お笑いやホラーに特化したものなど多種多様のジャンルが存在し、今でも当時を懐かしむ声がインターネット上で多く見られます。

    PICK UP

    ブログサービス2003年から2004年にかけて、多くの企業が無料ブログサービスの提供をスタートしました。HTMLの記述の仕方がわからなくても、誰でも簡単にwebページが作れるということもあって、瞬く間に利用者数を増やして今日に至ります。
    日記という性格のものにとどまらず、書評や時事ネタ、ライフハックやビジネスなど、様々なカテゴリーのブログが数多く誕生していきました。

  2. 2000年代 2001年
    • エキサイトブログ エキサイトが提供する無料のブログサービス。正式版公開当初から開発チームが向上委員会ブログで情報発信を続けており、ユーザーの声をしっかり開発に活かしています。
    • So-net Blog So-netが提供する無料のブログサービス。「nice!」機能でコメント以外の気軽なコミュニケーションも取れるようになっています。
    • アメーバブログ サイバーエージェントが提供する無料のブログサービス。開始当初はランキング上位に賞金が贈られることで話題になりました。
    • FC2ブログ ラスベガスに本社があるFC2,incが提供する無料ブログサービス。有料記事を個別に設定できるブロマガ機能などを搭載しています。
    • goo BLOG 今年リニューアルした「gooブログ」もこの年スタート。サービス提供開始時は「goo BLOG」という名称でスタートしました。
    • にほんブログ村 ムラウチドットコムが運営するコミュニティランキングサイト。日本にブログ文化を広めるという理念のもと運営されています。細分化されたカテゴリーで新たなブログが発見できます。
    • 人気ブログランキング アットウィズが運営する人気ブログをランキング形式で紹介するサイト。ブログを始めたばかりのユーザーも、同ランキングを利用することで多くの読者に見てもらえます。
    • mixi サービス開始時は完全招待制SNSとしてスタート。足跡機能でマイミクの輪が広がる楽しさがありました。足跡機能が廃止されたときは、多くのユーザーが足跡ロスに陥ったものです。
    • GREE 個人サイトからスタートしたGREEは会社となり、いち早く携帯電話向けSNSとなりました。「釣り★スタ」や「探検ドリランド」といった人気コンテンツがたくさん生み出されました。
    PICK UP

    SNSブログよりも気軽にネット上で記録・表現できるツールとして登場したのがSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)です。
    SNSの人気が落ち着き、他のユーザーとのつながり等を原因とした「SNS疲れ」という言葉が見られ始めると、再びブログに注目が集まり始めました。

    NEWS

    ブログ女王眞鍋かをりさんも2004年にブログをスタート芸能人ブログの火付け役であり、元祖ブログの女王といわれた眞鍋かをりさんがブログを始めたのも2004年でした。ブログをまとめた書籍『眞鍋かをりのココだけの話』が20万部突破のベストセラーとなるなど、ブログ界に大きな話題をもたらしました。
    ちなみに、圧倒的な更新頻度が話題となり「新ブログ女王」とも呼ばれたしょこたんこと中川翔子さんも、同年にブログを始めていたんですって…知ってました?

    2005年
    • Yahoo!ブログ Yahoo!アバターで作ったアバターをブログにのせることができることでも知られる、Yahoo!が提供する無料ブログサービス。訪問者ランキング上位のブログにはTポイントが進呈されるなどの特徴もあります。
    • 「ブログ」が流行語大賞に! 2005ユーキャン新語・流行語大賞トップテンに「ブログ」が選出されました。ブロガー代表として受賞したのは、「実録鬼嫁日記」のカズマ氏。
    2006年〜 2007年
    • ブログ関連サービス充実期 ソーシャルブックマークといわれるオンライン上にお気に入りのサイトやブログをブックマークするサービスが続々と登場します。
    PICK UP

    ブログでお小遣い稼ぎも...ブログで商品を紹介する、広告を貼る、ブログ記事の書籍化など、アフィリエイトを利用したお小遣い稼ぎが少しづつブロガーに認知されました。とはいえ、インターネットの世界はまだ過渡期でもあり、実際にお小遣いを稼ぐ目的でブログをやっているというユーザーはそう多くありませんでした。

    2008年
    • Twitter、Facebook、日本語版がスタート! アメリカからやってきたSNSの二大巨塔。Twitterは早くから短文で自由に投稿できる気軽さが受け、すんなりと日本に馴染んでいきましたが、実名制を良しとするFacebookは浸透するまで若干の時間を必要としました。今ではどちらも日常生活になくてはならないSNSといっていいほどの利用者がいます。
    2012年
    • ブログテクニック本続々発売 SNSとの連携が活発に TwitterやFacebookが台頭すると、ブログサービスも、記事のシェアや更新情報の発信といったSNSとの親和性を発揮していきました。Twitterのツイートをまとめて記事にできるなど、SNSとの連携機能も充実していきます。
      また、ブログテクニック本などが多く出版されるなど、再びブログの勢いは増していきました。
    PICK UP

    ブログで生活の夢日本でインターネットが市民権を経て20年近くの月日がたち、ブログで生計を立てているというブロガーも現れ始めました。お小遣い稼ぎでさえ難しいと思われていた頃と違い、時代が進むにつれ「ブログで稼ぐ」というのはキーワードのひとつになっていきました。

    2019年
    • gooブログリニューアル パソコンでもスマートフォンアプリでも、ブログ執筆作業が圧倒的に使いやすく進化しました。さらに、アプリなら画像編集も手軽にできるようになりました!

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