足の裏の痛み
毎日暑い日が続きますね。
こう暑くては、何事もなかなかヤル気が起きないものですが、仕事の方は多忙なこともあって、ついブログの更新をさぼってしまっているこの頃です。
さて、最近足の裏が痛いと言う方が何人かお見えになったので、今回はその症例を一つ書きたいと思います。
40代の男性Sさんは、特に足をくじいたとか打撲した訳でもないのに、歩く時に右足の裏(土踏まずの辺り)から踵にかけて痛いそうです。
足の裏の痛みの代表的なものと言えば、足底腱膜炎とかシンスプリントなどが挙げられますが、Sさんの場合は、そのどちらでもありませんでした。
痛みの直接の原因は、下肢の、とある筋肉の凝りでした。
この筋肉が凝ってしまう原因は、Sさんの寝相にありました。
Sさんは長距離トラックのドライバーで、トラックの中で寝ることが多いそうです。
その時にハンドルか何かの上に足を乗せて寝ているのだそうです。
そしてその時、右の足首は内側に倒れているような寝方をしているとの事。
足首が内側に倒れる、つまりこれは内反とか内返しとかいう形です。
その時に働く筋肉が、先程の筋肉です。
つまり、後脛骨筋です。
後脛骨筋は、下肢の裏側の膝から少し下の部分から始まって、足の裏の土踏まずの辺りに付着する筋肉です。
Sさんの寝方から、つい右足首が内返しになってしまって、その結果、後脛骨筋が凝り、歩く時に足裏に痛みが出ていたのです。
Sさんに、痛みの原因はトラックの中で寝ている時の足首の姿勢であることを伝えると、驚いておられました。
このように、長時間同じ姿勢を続けていると、それが凝りや痛みの原因になることは良くあることなので、要注意ですね。
特に首の凝りは腕の痛みやシビレの原因になることもあるので注意しましょう。
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