生産力についてのQ&A | 草莽崛起~阿蘇地☆曳人(あそち☆えいと)のブログ

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自虐史観を乗り越えて、「日本」のソ連化を阻止しよう!

Q-1  生産力は、時間あたりの生産物量と1単位あたりの生産に必要な時間だけで測れるのでしょうか。時間以外にも労働者の数や物の値段なども含まれると私は考えます。

労働者の数は、時間に還元されます。例えば、1000人の労働者が10時間操業で日産5万台の冷蔵庫を生産している工場があるとすると、労働時間は、10時間×1000人で1万時間というように延べ労働時間で計算されるのです。

他方、「モノの値段」は、生産力の測定には使えません。なぜなら、モノの値段は生産力と独立に変動してしまうからです。昨日と今日全く同じ労働者が同じ機械を作って生産した全く同じ生産物でも、何かの事情で需要が急増するなどすれば値段が上がることがあります。 

 

Q-2 「生産力の量的側面にすぎない」というのはどういう意味ですか?

Q-1で取り上げられているような労働生産性(単位時間当たりの生産物量or生産物1単位当たりの労働時間)は、生産力のある一面だけをとらえたものでしかなく、生産力の全体像を表しているわけではない”、という意味です。つまり、生産力には、労働生産性としてとらえることのできる側面以外の側面があるということを言っています。そのもう一つの側面は、生産力の質的側面、すなわち生産活動のもたらすマイナスの作用の制御能力という側面です。

生産力を考えるとき、資本主義社会においては、モノを作り出す能力の側面だけに目が向けられがちですが、生産力の内容として、モノを作り出す際に生じる様々な副作用を抑える能力も含めるべきであるという考え方です。


 

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