幣塾は小学生からの入塾を推奨している。
現在、幣塾の入塾家庭の90%以上が小学生。
幼稚園年長から入塾する子すらいる。
小学生を集める理由
小学生のテストは、範囲が狭く、内容も簡単。
反復しまくるだけで、1か月あればテストの点数は、ほぼ100点に近い点数が取れる。
余計な教材は使わず、学校準拠の教材のみを使う。
それが終わってやることがなくなった子は、予習型の塾用教材を渡す。
入塾後、遅くとも2か月あれば、ほぼ100%の生徒の成績が上がる。
すると、成績が上がる塾という話題は簡単に作れる。
口コミは簡単に広がる。
結果、小学生が集まる塾になる。
成績上位の家庭はターゲットにしない
成績上位は進学塾に集まりやすいため、個人塾で上位を集めようとすることは悪手だと考える。
集まらなくても問題ない。
集めた後に鍛えて、成績上位にすればいいだけ。
入塾が早ければ早いほど、成績上位にもっていきやすい。
勉強習慣のついた小学生がそのまま中学でも継続するから、無理して中学生を集める必要がない。
同業の方であれば、勉強が苦手になってから、中学からの入塾では遅いことは、ご納得いただけるはず。
成績不振の中学生からの指導は、小学生の何倍も大変。
部活があり時間的にも余裕がなく、勉強のやる気もない。
保護者も心の余裕がなくなり、クレーマーになりやすい。
高校生からの入塾は、中学生より大変なので、最初から対象外。
小学生集客の2つのデメリット
塾は成績を上げる場所といってもいい。
そういう意味では、あっという間に成績を上げることができる、小学生からの入塾は、中学生に比べメリットだらけ。
デメリットは、精神的に幼いため騒がしい子がいるかもしれないということ。
抑えるか、入塾させなければいいだけ。
もう1つのデメリットは、小学生からの入塾の需要はさほど多くないということ。
ここをどう切り崩していけるか。
中学生指導は、持ち上がりの塾生のみ
労力的に言うと、中学生1人=小学生4人くらいのイメージ(あくまでも幣塾のシステムにおいての独断と偏見)
中学生の4倍の数の対応できるため、経営的にもいい
中学受験の労力は、中学生よりも大変かもしれないが、そこは月謝の高さでトントン
私は労力とストレスを減らすことに価値を置いているため、中学受験指導はできるが、しないことに決めた
中学生指導も、持ち上がりの塾生以外しない
問い合わせがあっても、「自習利用のみなら可」という場所貸し限定対応にしている
夏休みは時間に余裕があるため、新規限定で短期集中指導をしている
中学生の集客をしなくていいから、精神的にもほぼノーストレス
キャンセル待ちでも待ってもらえるのか?
中学生は塾の緊急性があるため、キャンセル待ちの塾の空きを待つよりも、今すぐ対応してくれる塾を選ぶだろう。
待っていただければ、小学生が中学生になったタイミングで必ず空きが出る。
成績が上がり、何年も通塾していれば、ほぼ間違いなく中学でも継続する。
価値観が合わない家庭は入塾させない
価値観が合う家庭のみを入塾させる。
せっかく少人数定員制にしているのだから、合わない家庭を入塾させるより、自塾の方針に合う、私がサポートしたいご家庭だけに厳選したほうが、お互いに幸福。
小学生の退塾率は低いから、満席になるからご安心を。
入塾率にこだわってしまうと、方針に合わないご家庭も混ざり、お互いに不要なストレスを抱えてしまう。
そのストレスが知らず知らずのうちに、他の家庭への対応に悪影響を及ぼしてしまう。
そのせいで、価値観の合っていた家庭が塾を辞めてしまい、悔やんでも悔やみきれない経験がある。
誰でも入塾させる方が無責任で、選ぶほうが誠実で責任ある対応だと思う
合わないと正直に伝える
入塾を待ってもらった方が、よい結果が出て幸せになると判断した場合、無理に入塾を勧めない。
私は「そのお考えでしたら、大手塾の方が向いています」や「○○という状態になったら入塾をご検討ください」と、明確に伝えるようにしている。
結果、そのご家庭が考えを変え入塾、タイミングを待って入塾してくれるというケースも少なくない。
価値観の合うご家庭とだけ関わると、ストレスフリーな運営ができ、結果も出て、みんなハッピーになる。
それに問い合わせがあった全家庭を入塾させていたら、教室に入りきれなくなるという物理的理由もある。
自然と退塾数<入塾者数となり、キャンセル待ちに。
飛び級の勧め
小学1年生の勉強のスタート時に
1.自分から勉強する習慣を作る
2.勉強の押し付けで、勉強を嫌いにさせない
の2点が非常に大事。
私が「小学1年生」から入塾を推奨しているのだが、その理由は、勉強のスタート時から予防をするため。
幣塾には、小学校卒業時に中学3年間の学習が終わった子がいた。
日本の小学校の学習カリキュラムは、全ての生徒の理解を図るために、ゆるやかに作られていて、高校に大きなシワ寄せがいく作りになっている。
勉強が得意な子にとって、小学校の学校の勉強内容は簡単すぎる もっと伸ばせる能力があるにもかかわらず、学びにブレーキがかかってしまっている状態。
早期入塾を喚起する方法
海外では先取り学習や飛び級制度は普通。
日本の学校教育では平等・公平が重んじられるので、一人ひとりに合わせた先取り学習を実施するのは不可能。
だから塾がやる。
無理にトップ校を目指す必要はないが、頭が柔らかく、素直で知的好奇心が旺盛で、時間に余裕のある小学生のうちしかチャンスはない。
定期テストや部活に追われる中学生にとって、飛び級は大きな負担を強いられる。
高校生になってからでは、学習量が大幅に増え、時間の余裕もなくなるので、飛び級をするのは実質不可能。
「文武両道」を実現している高校生は2割程度と言われる。
以上の話を保護者にし、納得してもらい、小学校のうちから飛び級指導をしている。
だが、塾の月謝は安くないので、小学1年生から入塾させると教育費がかかりすぎる。
そこで幣塾では、低学年で入塾するほど、お得に通えるような月謝になっている(中学受験は除く)。
中学生になっても、入塾時の月謝でずっと通える。
航空チケットなどで行われている早割のイメージで早期入塾を喚起。
私が考える塾の役割
学習塾に通うのは、勉強が苦手になってからでは遅い。
病気で例えると、「治療」が目的になってしまうから 一番いいのは「病気の予防」と「健康の維持」。
幣塾に問い合わせをしてくるご家庭の90%以上は「困ってから」(近年は予防目的の問い合わせが増え、70%くらいになった)。
入塾が遅いと、遅れを取り戻すだけで時間がかかるので、成績を上げることよりも、成績を下げないようにするだけしかできない場合がある。
中学3年間の主要5科目の授業時間は、年間で約2000時間。
仮に中3から入塾して受験までの1年間で2000時間勉強するには(3年分の総復習と想定)「1日も休まず毎日6時間以上」勉強しなければいけない。
中学2年生まで勉強をさぼってきた子が、現実的にできるはずがない。
「もっと早く塾に通わせればよかった」と後悔されたご家庭も多い。
幣塾が考える入塾のベストタイミング
もう1つの問題はメンタル面。
仮に半年努力できたとしても、その期間は1、2年の内容の復習期間なので、点数はほとんど上がらない(積み重ね科目である国数英は成績が下がり、理社は成績が上がる可能性が高いので現状維持という感じ)。
成績アップのために塾に通い始めたのに、努力をしても成績が上がらないという状況を半年以上、親子で耐えていただく必要がある。
勉強時間と、メンタル面の2点を考えると、ほとんどのご家庭は耐えられない。
半年入塾が早いだけで、違う結果になった場合もあったと思う。
よく受験ドラマで逆転合格があるが、現実は逆転合格できる子などほとんどいない。
お金と時間を無駄にすると思うが、仕方がない。
今までサボらせてきたツケ。
助けたくなるが、助けないのも教育だと思う(相手の成長や学びの機会を奪うという意味で)。
以上を踏まえて、幣塾が考える入塾のベストタイミングは、勉強が一斉にスタートする「小学1年生」。
今日もブログをお読みいただきありがとうございました。
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