最近、遠方からの硝子体YAGレーザーの手術希望の方が増えてきました。なかなか、近くにその器械がないこと、また、担当医の説明があまりにも簡単に生理的なものですから心配ないですよ。という言葉に納得できず、悩まれて来院されるようです。

もちろん、明白な後部硝子体剥離によるリング様のPVDの視神経乳頭周辺の硬い後部硝子体膜が適応ですが、患者さんの訴えの混濁とと、我々が広角眼底鏡による硝子体中のPVDとが必ずしも一致しているわけではありません。また、どうして放置しておいてよいかもきんちんと説明されていないようです。

私が相談者の中で実際に硝子体YAGレーザーを施行するのはほぼ1/3です。後は、1か月〰3か月で後部硝子体剥離が進行すると、濁りのピントがあわなくなり気にならなくなりますよ。という説明、あるいは硝子体YAGレーザーの合併症や焼いても意味のない混濁の

説明で2/3は様子を見たり、納得して諦めていただけます。

 もちろん、完全なPVDの塊は見にくいですからYAGを施行しますが、あらかじめ、硝子体YAGレーザーの機器を使って、ミラーで十分見えて、焼けることを確認して焼きます。もちろん、完全にはなくならないこと、1回では無理な場合もあること、これ以上は無理と思ったら、それ以上焼かないこともあります。

 硝子体YAGレーザーがでたころは、範囲の狭いミラーしかなく、探すのも困難でしたが、今は割とワイドビューでしっかり、ピントが合わせられるミラーができましたので、細隙灯顕微鏡で見えていても実際にYAGレーザーで焼こうとしてもなかなかみつからないということも減りました。

 お困りのことがございましたら、ご相談ください。