2020年の4月より、多焦点眼内レンズの先進医療が廃止になり、選定医療と自費診療に変更となりました。

 選定医療とは白内障手術は保険診療になり、多焦点眼内レンズは自費になりました。選定医療は先進医療であった眼内レンズが対象となり、Panoptix,テクニスマルチ、レストア、アイシーなどが対象となります。一方、先進医療に登録されていない多焦点眼内レンズは依然と同じで自費診療になります。

 3月までは先進医療であるPanOptix 8割、自費診療であるLMPxTが2割でしたが、4月以降は多焦点は全例自費診療であるLentis Mpllus toricになっています。

 その理由は、先進医療では民間保険の先進医療特約に入っていたため、無料になるからPanOptixを選んでいたためで、一部でも自分のお金で選ぶとなると、かなり細かい説明を聞いて、屈折型と回折型と違い、度数が0.5D単位と0.01D単位、乱視も選定医療のレンズは1.5D単位に対してLMPTは0.01D単位で軸も1度刻みと完全オーダーメイドです。暗いところでの見え方も屈折型は100%の光量が眼内に入りますので、明るいですし、コントラスト感度も良好です。多少の金額の差はありますが、全員がLMPTを選択するのは当然といってもよいと思います。