OH!江戸パパ

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隠された史実にズームイン!歴史ハンター「大江戸おやG!」のブログです。

歴史散歩と美術品蒐集が大好きな「大江戸おやG」です。ブックマークの「幕末タイムトラベル!」
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今年は4月20日〜21日で一般公開された王塚古墳に行ってきました。去年は抽選にはずれてやっと見ることができました。

 
JRの桂川駅は彩色古墳のイメージのデザインを取り入れています。駅からまっすぐ歩いて徒歩10分くらいです。

道路には王塚古墳のノボリが立てられていてまっすぐ行くだけでたどり着きます。
 

あれ?もう着いた!何やら石碑があります。
 

前方後円墳の古墳がドドーンとありました。一旦階段を登りて反対側が会場になります。
 

反対側に降りた所には特設テントが張られていました。こちらで見学証(整理券)をもらい小一時間程入場待ちするか、マルシェのテントで飲食したり王塚装飾古墳館で予習がてら見学するかで時間待ちします。
 

会場整理や受付は郷土歴史のボランティアの方がやっています。順番(16人くらいのグループ)が来ると、前室で学芸員らしき人が座学をやり、その後中通路で一旦待機して、いよいよ彩色古墳とご対面ですが写真はNGでした。
 

こちらは王塚彩色古墳館のレプリカですが本物はこれより色落ちしていて、彩色模様は見にくいです。
 

 
6世紀中頃、横穴式石室、後室には石棚、石屋形を有します。王塚古墳は高松塚古墳やキトラ古墳より100年も前に作られて、国の特別史跡第一号に指定されました。奈良から見学に来られている御夫婦もおられました。

天井には星の模様があります。
 

本日は二日市駅より徒歩30分程の武蔵寺に行きました。駅より往復でウォーキングに丁度よい距離です。お寺の縁起によりますと、初代大宰帥の藤原虎麻呂の645年開基、806年伝教大師最澄の開山です。

 

 

長者の藤

武蔵寺縁起によると、同寺の創建者と伝えられる藤原虎麿が「堂塔の盛衰は、この藤の栄枯にあらん」と誓って植えたことから「長者の藤」といわれ、樹齢は700年以上とされています。
 

 

 

 

武蔵寺、山門へ続く参道です、この時期は車は当然神社前の駐車場は満杯で近くの天拝山自然公園の駐車場も満杯でした。参道より左に行くと天拝山登山道で257mの低山ながら展望台もあり、見晴らしは抜群に良いです。この付近も菅原道真の伝承があります。道真公は武蔵寺に参り、滝で身を清めて、天拝山(当時は天判山)に登り天に無実を訴えました。
 

 

 

御本尊の薬師瑠璃光如来は椿の一木造りです。藤原虎麻呂の夢枕に薬師如来と十二神将が現れ椿の大樹で仏を刻み御仏の教えを信じ広めていくよう告げられました。二日市温泉も薬師様の霊夢で発見されたと言われています。

 

 

藤原虎麻呂
博多の湯に紙本著色武蔵寺縁起を写した壁画があります。また天拝山自然公園にも写した陶板があります。
(第一幅)武蔵寺境内の様子

(第二幅)虎麿(とらまろ)が霊夢によって大椿で薬師如来を刻み、それが武蔵寺のはじまりとなった。

(第三幅)虎麿の娘・瑠璃子の病をなおすため、温泉に入湯させる話
(第四幅)虎麿が壬申の乱で活躍し、その恩賞で筑前国を領有することとなった話
(第五幅)湯町の繁栄と虎麿の死、その後、地蔵会がとり行われる話

 現在伝わっている縁起絵は、失われた縁起絵を江戸中期に再興したものと考えられています。

武蔵寺の近くにある天拝山自然公園の噴水広場ですが、水の中を見るとオタマジャクシや大きなアメンボがたくさんいました。

 
参道脇には薬師如来を表わす梵字が刻まれた巨石があり、池の畔には茶室がありました。なんでも筑紫野では有名な南画家さんのアトリエを改造して茶室にしたそうです。聞きますと藤瀬冠邨さんと言う南画家さんで半禅居という庵を改築されたようです。
 
藤瀬冠邨1875‐1951年 

明治8年糸島郡加布里村字岩本生まれ。本名は乙吉。雅号は加布里村(かむりむら)に由来します。17歳で画家を志して吉嗣拝山に師事しました。のちに師の勧めで日田の咸宜園に入り、漢籍詩文を3年間学び、のちに京都をはじめ日本各地を遊歴し、諸家と交わり詩画書の研鑽に努めました。明治43年以降、湯町(筑紫野市)に居を構え書画道に専念しました。郷土南画壇を代表する一人者として名声を博し、湯町の旅館街には作品が多く残されています。昭和26年、77歳で死去されました。

 
藤見物の後に、蓮の池を見ながらお抹茶がいただける至福の時です。お抹茶とお菓子付きで500円でした。
 
 
こちらのお茶菓子は太宰府参道の店から取り寄せたそうです。説明は受けたのですが店名は忘れました。
 

紫藤の滝(しとうのたき)

こちらは菅原道真公が無実を訴える為に天拝山に登る前に身を清めた紫藤の滝です。ひんやりして気持ちの良い水でした。
 
家を離れて三~四月おつる涙は百千行(ももちつら)、万事皆夢の如し時々被蒼をあおぐ。
大宰府に左遷された道真公は流罪のような扱いに苦しみ天拝山で無実を訴えるも悲痛の中で薨去しました。
 
 

 

 

 

拝殿に掲げられていた言葉です。余談ですがパターン化した天神図の中に渡唐天神像があります。多くの絵師が描いていますが、道真公が一夜にして唐に渡り径山寺の無準師範の元に行き禅をマスターした事を特に禅宗のお坊さんにより流布されます。菅原道真公は時代背景と共に、雷で都を恐怖に陥れる怨霊になったり、禅宗のプロパガンダ(?)になったり、学問の神様になったり崇敬を集めていきます。

今回は博多のパワースポット、住吉神社をご紹介します。福岡市有形文化財の能楽殿は後日機会があれば記事にします。

 

パワースポット①
天津神社
ご縁結び・家内安全
伊弉諾の大神ゆかりの池
天津神社は室町時代以前よりこの地に鎮座。天竜池は別名汐入池と言われ、満潮時は塩原の辺りまで海の水がさかのぼりこの池にも達していました。伊弉諾大神が禊払いをした霊池と言われています。
 

パワースポット②少彦名大神
身体健康

 

 

 

随神門

表参道より随神門を望む写真です、参道の中央ライン・随神門の真ん中の門は神様が通る道です。拝殿には鈴はありません。
 
 
住吉神社基本データ
★筑前国一之宮(筑前にある一之宮もう一つは筥崎宮)・明神大社・旧官幣小社
★創建の時期・・不明ですが神功皇后が三韓親征帰還の際に相撲と流鏑馬を奉納された伝承がある(西暦200年前後)。
日本で2100社以上ある住吉神社のうち最初に建立されました。「日本第一住吉宮」
★再建の時期・・1623年に黒田長政公により社殿の再建、また三代目藩主黒田光之公も社殿を修理
★祭神は住吉三神の相殿、イザナギ大神が黄泉の国から戻られ禊祓された時に出現された神(筑紫の日向の橘の小戸の阿波伎原)
※住吉大神(三神)「底筒男神」「中筒男神」「表筒男神」・・筒は星の意味
※天照大神
※神功皇后
 
本殿正面・内部は撮影禁止となっていますので撮影はしていません。
 
拝殿・本殿
拝殿・本殿を横からの写真です。写真右半分が拝殿の横。
★拝殿の構造・・銅板葺の屋根上に鬼板、屋根の下に破風板・懸魚、小屋を組む垂木・羽目板(白い部分)
写真左半分は重要文化財の本殿
★本殿の構造・・住吉造、屋根は檜皮葺、切妻、鰹木、千木(外削ぎ)、1623年に黒田長政公が再建
 

パワースポット③

古代力士像

開運・立身出世

古代力士像・正面のチェーンが外してある所から入り両手を合わせて見ましょう。製作者は博多人形師の中村信喬・弘峰親子でモデルは九州プロレスの筑前りょう太さんです。両手の手のひらには「力」という字が刻まれています。力士像に触れて力を受けましょう。その昔、新横綱は横綱の免状取得に熊本の吉田司家に行った後に住吉神社に参拝していました。現在では(財)日本相撲協会主催で横綱奉納土俵入りを行っています。

 

神船

住吉大神は海神の為、神輿は船に乗っている。4月3日の潮干祭では引き船の台車に神輿を乗せた「神船」を引く。神輿の屋根には鳳が立つ。古来、住吉神社は海に面していて中世博多の住吉浜から船で荒津の岬まで行き若宮八幡宮に向かい一泊して戻っていましたが、近代に入り湾岸埋め立て等で御神行は途絶えました。神事のみ続いていましたが1986年に陸路にて復活しました。4月3日の10時に神社で祭礼があり、11時に出発します。
 
 

パワースポット④
三日恵比須神社
恵比須大神、航海・漁業・幸運の神。1月3日に住吉三日恵比須例祭
 

パワースポット⑤
三日恵比寿神像
家内安全・健康・金運・技能
御神像に触れて恵比寿様と良いご縁を結びます。顔・・家内安全、腹・・病気退散、鯛・・金運、腕・・技能向上

 

唐門

★住吉神社唐門・・唐破風が側面にある平唐門でかっては本殿前にありました。江戸時代後期に建てられ、福岡市有形文化財(建造物)になっています。檜皮葺の屋根は美しく細部が華やかな朱塗りの平唐門です。平唐門の両脇は格子袖塀瓦葺付。
★虹梁・・門の扉の上の横板は虹梁(こうりょう)と言います。少しカーブがかかっています。虹梁には渦・玉・若葉の絵様。虹梁の両脇の前方に出っ張っている木鼻には雲の絵様が施されています。
★懸魚・・破風板部分に付けられた妻飾は懸魚(けぎょ)と言います。水をかける防火の意味があります。
 
 

パワースポット⑥
荒熊白髭稲荷神社
商売繁盛・家内安全
伊勢神宮外宮から勧請した「豊受大神」をお祀りする。荒熊は力強い御霊験、白髭は仁慈の徳を表している
 

パワースポット⑦
覗き稲荷
願い事が聞き届けられる。
小さな鳥居のから中を覗き込んで、安置されている鏡に自分の姿を写して願い事をすると聞き届けられると言われています。
 
 

 

 

パワースポット⑧
一夜の松
子孫繁栄・延命長寿
この松のご先祖様は1440年に社殿にかかり危険を避ける為に木を切ろうとしたところ、一夜にして真っすぐに立ち直りました。
後花園天皇の耳にも及び「勅撰松花和歌集」12巻を奉納されました。子孫繁栄・延命長寿の御神徳があると言われています。
江戸時代にも同じような話があり、昭和に入って枯れましたが、株元の若木を育てて現在に至っています。この松も見ての通り、社殿のほうに傾いています。
 
 

パワースポット⑨-1

住吉神社の境内摂社写真左より・・

菅原神社・学業上達

人丸神社・芸能上達
   志賀神社・航海・海上安全
   船玉神社・航空・交通安全
 
 

パワースポット⑨-2
志賀神社福分小判
金運上昇・恋愛成就
大分県久住の志賀大神を氏神とする志賀氏が宝籤に当選した事を感謝して、参拝する方に福が授けられるようにこの小判を建立しました。小判の図柄は鯉が龍に成る様が描かれています。小判に触れて良いご縁を結ぶ、昇龍・・金運上昇、昇鯉・・恋愛成就
 
 
 
神楽殿
住吉神社神楽殿・・1960年建立、破風板・懸魚(けぎょ・げぎょ)平行垂木の下に蟇股(節分祭の分の裏)その下に水引虹梁
囲いは高欄で上から架木(ほこぎ)、平桁(ひらげた)、地覆。