《世界最大の巨石文明圏にも謎の石積が》
2月5日放送の「世界の何だコレ!?ミステリー」の「紀伊山地に眠る謎3選」最後に紹介されたのは、「山奥に100kmほど続く謎の壁」。これは一見猪垣(ししがき)に見える長大な石積みのこと。
それが何なのかは解明されていないようだが、100km、というのは全国に例を見ないだろう。但し、朝鮮式山城の同様の石垣では、何キロ、若しくは何十キロも続く長大なものは全国に何ヶ所かある。
高知県ではそれほど長大な規模のものはないが、以前紹介した土佐清水市の「灘の大岩」上の山中に続く石積みは謎の遺跡としか言いようがない。石の大きさは一様ではなく、重さも大きさも大小様々で、中には何百キロもあるようなものまである。猪垣にはそんな巨大な石は必要ない。→世界最大の巨石文明圏の山で超古代列石を発見
その記事より何年も前に投稿した記事で、足摺半島は当該エリアに分布する先史時代の巨石遺構が世界一多い(唐人駄場他250ヶ所以上)と記述したが、この遺構もそれに関連する遺跡なのかも知れない。
因みに規模の大小はあれ、「猪垣のような石積み」は全国に無数に存在する。無名峰登山を行っていた頃は特に何度も出くわした。それだけに珍しくも何ともない。
今年に入ってからは、以前紹介した、「ハイジのブランコ」がある大分県佐伯市の高平山(345.7m)東の尾根でも見た。石は平たい、手に持てる程度のものだが、山の斜面とは反対側に設置されていたケースもあり、猪垣とは雰囲気がやや異なる(下の写真)。
その場所は、登山道とサイクリングロードが一旦合流した後、再び現れる尾根を上がって行き(仙崎山方向へ)、勾配が急になった所から北に斜面をトラバースして行った所。下方にはサイクリングロードが見えていたように思う。
土佐清水と佐伯の石積みがSNSにでもアップされれば、注目を浴びるかも知れないが。
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