しまなみ海道・大島と伯方島のエンジェルロード | 次世代に遺したい自然や史跡

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毎年WEB初公開となる無名伝承地や史跡、マイナーな景勝・奇勝を発表。戦争遺跡や鉄道関連、坂本龍馬等の偉人のマイナー伝承地も。学芸員資格を持つ元高知新聞主管講座講師が解説。

<洲首島・頸切島・棚橋島・大角豆島>

先週末、久々に愛媛県今治市の瀬戸内周辺の干潮時の潮位が十数センチ以下の超大潮になったため、大島と伯方島のエンジェルロードを探訪してきた。

 

(1) 洲首島&頸切島エンジェルロード

大島の北東端、戸代鼻沖に二島続く洲首島と頸切(くびきれ)島が、それぞれエンジェルロードで繋がる。前者の水深は浅く、地形図でも陸続きとして描かれているほどで、満潮寄りの時間帯でなければ、陸続きになっている模様。

一方、頸切島は大潮の干潮時でないと洲首島と陸続きにならないと言われている。前も説明したと思うが、通常、「大潮の干潮時でないと陸続きにならない」場合、干潮時の潮位が20数cm以下の時が無難。

ただ、洲首島と頸切島の探訪は容易とは言えない。探訪コース起点となる地点までの道路が狭く、対向車が来ると進退窮まる。更に雑草や上部から垂れ下がる木の枝で、車のボディに擦り傷が入る。

そのコース起点は、戸代集落から戸代鼻向けて延びる道路が堤防に接した地点。そこから先の道路は複数箇所、土砂崩れを起こして廃道化しているのである。

堤防沿いに一台分の駐車スペース(下の地図)があり、そこから浜に下り、海岸を島まで歩く。

 

(2)棚橋島防波堤エンジェルロード

大島にはかつてもう一つ、エンジェルロードがあった。それは島の西部にある棚橋島。が、昭和期、防波堤で陸続きになった。それでも今は完全な陸続きにはなっていないため、やはり干潮時でないと渡れない。

それはどういうことなのかと言えば、防波堤の中間辺りが崩れているのである。

こちらは駐車スペースがないため、県道49号か市道の適当な路肩等に駐車しなければならない。島は一周できたように記憶している。

 

(3)大角豆島エンジェルロード

愛媛県側のしまなみ海道のエンジェルロードの中では、大三島の古城島エンジェルロードの次に名の知れているのが、伯方島の大角豆島(ささげじま)エンジェルロード。この島も大潮の干潮時でないと陸続きにならないと言われている。

ロードの長さが古城島を上回る180mあるため、「しまなみ海道のモン・サン・ミッシェル」と呼ぶ者もいるほど。ただ、現地に行くとそんなに長いようには感じられない。が、島の最高峰・宝股山(ほこさん)山頂から遠望すると、手前の小岬にロードの一部が遮られているものの、相当な長さであるように見える。

ロードの長さだけではなく、ロードの曲線美も古城島エンジェルロードより優れている。車は瀬戸浜第二橋東袂周辺に駐車可。そこから海岸に下りて歩く。

 

大角豆島からは東方の岬沖に浮かぶ首頭島も見えているが、その島は僅かに陸続きにはなっていない。

次回、潮位が20数センチ以下になるのはいつか調べていないが(ポータルサイト「潮ミール」なら一目瞭然)、機会があれば探訪されたい。

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