たまに耳にする「国家試験の勉強と臨床での勉強は異なる」という文言。
単刀直入に言えば、異なりません。
なぜならば、療法士としての知識・技量に最低限必要だから国家試験に出題される訳です。
国家試験で出題される問題に、臨床で不要な知識は一つもありません。
(たまに不適切問題は出題されますが・・・)
では、なぜそのように言われることがあるのか?
あくまでも私見ですが、よく出会う内容と滅多に出会わない内容に分かれて来るからだと思います。
例えばそれは就職した病院の特徴などにも左右されます。
総合病院と外来のみのクリニックでは、出会う疾患や必要とされる知識も異なります。
小児科系や難病系、精神科系の病院とも異なるのはお分かり頂けると思います。
また、訪問リハやデイサービスなどの介護保険領域でも変わります。
臨床は各々の病院や施設で、それぞれ専門や役割があるため、より深い知識が求められます。
一方、国家試験は広く浅めに出題されるため、そのように言われる所以なのかなとも思っています。
さらに、ものすご~くザックリ言うと、国家試験は基礎中心、臨床は応用中心と言えばイメージしやすいかもしれません。
しかしながら、どの領域であろうとも療法士として全て知っていなくてはならない知識です。
むしろ知らないのであれば、恥ずかしいと感じた方が良いと思います。
基礎がしっかりしていなければ、応用はできません。
ジェネラリストとスペシャリストの違いに似ているかもしれません。
医師や看護師にも専門があるように、療法士にも専門があります。
だからと言って、専門外の分野について知らなくて良いかというと、そういう訳ではありません。
専門は自分の得意分野や好きな分野と考えると良いかもしれません。
いずれにせよ、不要な知識はありません。
いつか意外なシーンで役立ったりします。
そのため、学生さんは国家試験対策で覚えるべき内容は、全て自分のものにしてください。
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