サッカー慶早戦は早稲田大学が7連覇(その2) | Purely Belter

サッカー慶早戦は早稲田大学が7連覇(その2)

■ピンチを防いで勝利に貢献した早稲田の守護神

所属するカテゴリーが異なる早稲田大学と慶応義塾大学ですが、その差を感じさせない一戦でした。前半の途中は慶應義塾大学がチャンスを多く作っていましたし、そのうち1つでも決まっていれば、慶應義塾大学が勝利する可能性も大いにあったと思います。

 

そんな中、慶應義塾大学の攻撃陣の前に立ちはだかったのが、U-21日本代表としても活躍するGK小島選手でした。U-16から各世代の日本代表を経験し、昨年は2017 FIFA U-20ワールドカップに出場。全4試合でゴールマウスを守りました。意外なことに、定期戦は4年目にして初出場でしたが、素晴らしいパフォーマンスを披露しました。

 

小島選手の最初の見せ場は前半20分でした。ピーダーセン選手の強烈な右足でのシュートを見事なセーブ。GKの脇の下を狙うもので、反応が難しかったかと思いますが、しっかりと弾き出しました。また、25分の山田選手との一対一も冷静な対応でした。後半に1失点を喫したものの、90分を通してミスがなく、素晴らしいパフォーマンスだったと思います。

 

大学サッカーには、将来の日本代表の守護神になり得る選手が複数います。小島選手の他、オビ・パウエル・オビンナ選手(流通経済大学サッカー部)、阿部航斗選手(筑波大学蹴球部)はいずれもU-21日本代表に名を連ねており、明るい将来が待っている選手達です。彼らはいずれも東京五輪での活躍も期待される世代。今後も切磋琢磨してほしいですね。

 

■さすがの強さを見せた早稲田大学 後半戦も首位キープなるか!?
2016年シーズンにまさかの2部降格を味わったものの、昨年は2部を制覇。1部に復帰した今季も強さを見せており、9勝1分1敗と圧倒的な強さを見せつけて前半戦を終えました。

 

今季より指揮を執る外池大亮監督の下、チームは正しい方向に進んでいると思います。以前はボールを奪ってからのカウンターが印象的でしたが、この試合ではボールを大切にして攻撃を組み立てていました。名古屋グランパス入りが内定している相馬選手、決定力の高い岡田選手、武田選手、危機察知能力の高い鍬先選手などタレントも揃っています。

 

勿論、まだまだ油断できない戦いが続きます。1部を制した2015年シーズンは、第7節まで最下位にいながら巻き返しての優勝。一方で2部に降格した2016年シーズンは前半戦で上位にいながら、後半戦で一気に崩れました。今季の早稲田大学はどのような戦いを見せるのか、後半戦の戦いぶりに注目です。

 

■後半戦に繋がる戦いを披露した慶應義塾大学

敗れはしたものの、慶應義塾大学は強敵を相手に素晴らしい戦いを見せました。前半の立ち上がりは防戦一方でしたが、20分頃から少しずつペースを握り、決定機も作りました。後半開始早々のゴールもあり、久々の定期戦勝利もあるかと思いましたが…一歩及ばずでした。

 

昨季1部から降格し、今季は2部での戦い。冨田賢新監督の下、1年での1部復帰を目指す中、開幕2連敗スタートと厳しい船出でした。しかし、第7節からは無敗をキープし、2勝5分4敗で前半戦を終了。12チーム中9位ではありますが、後半戦でギアを上げれば、1部復帰という目標を達成することができるでしょう。この定期戦のパフォーマンスは後半戦へ自信となる一戦だったと思います。

 

思い出せば、2011年シーズンの慶應義塾大学は1~4年生が上手く融合した、非常に強いチームでした。1年生時から活躍していたDF田中奏一選手(鹿児島ユナイテッド)、MF河合陽介選手(清水エスパルス)らが4年生となり、3年生に藤田息吹選手(松本山雅FC)、2年生にMF松下純土選手(元松本山雅FC)、1年生にFW武藤嘉紀選手(1.FSVマインツ05)がいました。彼らは1部で3位に入り、第60回全日本大学サッカー選手権大会ではベスト4入りを果たしました。

 

慶應義塾大学は若い選手が主体のチームです。この定期戦のスタメンのうち、3年生以下が7選手。1年生ながらセンターバックの一角に入った篠原選手の他、ベンチには入らなかったものの、昨年青森山田高等学校サッカー部でキャプテンを務めたDF小山内慎一郎選手など、素晴らしい選手がいます。現在は苦戦が続いていますが、彼らが学年を重ねる2~3年後には"荒鷲軍団"が復活することでしょう。

 

強敵相手に惜しくも敗れた慶應義塾大学。この悔しさを後半戦にぶつけてほしい!!

 

 

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