湘南ベルマーレが1994年以来のタイトル獲得!!(その1) | Purely Belter

湘南ベルマーレが1994年以来のタイトル獲得!!(その1)

今日はJリーグYBCルヴァンカップの決勝戦が行われました。決勝へコマを進めたのは湘南ベルマーレと横浜F・マリノス。いつもは真っ赤に染まる埼玉スタジアム2○○2ですが、この日は黄緑色と青色の2色に染まりました。

 

 

■前からのプレスで試合を優位に進めた湘南

湘南は立ち上がりから積極的なプレーが目立ちました。自陣から丁寧にボールを繋ぐ横浜FMのスタイルに対し、前線からプレスをかけて高い位置でボールを奪い攻撃へと繋げました。横浜FMはミスが目立ち、湘南に押し込まれる時間が続きました。

 

湘南は、ボールを奪ってからはストッパーの選手や中盤の選手が攻撃にも顔を出し、人数をかけた攻撃を見せていました。また、ゴールキックの際は、3トップの中央に入ったFW山崎凌吾選手がサイドへと流れ、そこを起点にシュートまで持ち込むことができていました。

 

前半29分には、DFからのボールを山崎選手がフリックし、抜け出したFW梅崎司選手がチャンスを迎えるも、シュートは枠外。続く34分には右サイドを突破したMF岡本拓也選手のクロスに山崎選手がヘッドで合わせるも、これも枠を捉えることができませんでした。このように、湘南は3トップが積極的にゴールを狙いました。

 

ゴールが生まれたのは36分でした。中央でボールを受けたMF杉岡大暉選手が強烈なミドルを放つと、これが決まり湘南が先制ゴールを奪いました。昨季はルーキーながらチームのJ1昇格に大きく貢献、今季もここまでリーグ戦25試合に出場している杉岡選手。20日の北海道コンサドーレ札幌戦に続き公式戦2試合連続ゴールとなりました。

 

■後半は一転して横浜FMが猛攻を見せるも…ゴールを奪えず

上記の通り、前半は湘南のペースでしたが、後半は一転して横浜FMがチャンスを作ります。2分にはロングパスに抜け出したFWウーゴ・ヴィエイラ選手が相手DFと接触して倒れるも、これはノーファウル。8分には右からのコーナーをH.ヴィエイラ選手が合わせるも、シュートは枠を外れました。

 

同点ゴールが欲しい横浜FMは、24分にFWイッペイ・シノヅカ選手、33分にはFW伊藤翔選手を投入します。すると、36分に伊藤選手にチャンスが訪れます。FW仲川輝人選手の左からのクロスを、伊藤選手が胸トラップからシュートに持ち込もうとするも相手DFがクリア。伊藤選手としてはトラップからボレーというイメージでしたが、トラップの際に少し体勢を崩してしまったため、シュートまで持ち込むことができませんでした。

 

攻撃の枚数を増やした横浜FMはサイドを中心攻撃を組み立てるもなかなかゴールを奪えず。コーナーキックは湘南のDF陣に悉く弾き返され、39分のDF山中亮輔選手の直接フリーキックも、低くて速いボールで狙いましたが、シュートは枠を捉えることができませんでした。終盤はDFドゥシャン・ツェティノヴィッチ選手を前線に上げましたが、シュートシーンを作ることはできませんでした。

 

後半は守備の時間が続いた湘南ですが、最後まで集中を切らさず。相手にボールを支配されても、運動量とメンタルが切れることはありませんでした。横浜FMの強力な攻撃をシャットアウトし、初のルヴァンカップ制覇を成し遂げました。湘南にとっては1994年に天皇杯を制して以来、実に24年ぶりのタイトル獲得。長い低迷期があり、近年もJ1とJ2を行ったり来たりするシーズンでしたが、そうした困難を乗り越えて、クラブは新たな歴史を刻みました。

 

試合前に整列する両チームのイレブン。最後まで目が離せない試合となった。