靖国参拝は踏み絵なのか? | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

安倍晋三応援ブログです。
やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじです。

人気ブログランキングに参加しています
応援をよろしくお願いします。

 
人気ブログランキングへ

 

 

毎年この季節になるとネットでも総理が靖国を参拝するかどうかが話題になる。マスコミが行くことを問題にするのに対し、ネットには行かないことを問題視する人たちもいる。靖国参拝が踏み絵になっているのはどちらも同じなのである。

実際のところ、安倍総理は第一次政権時も含めると7年近い任期の間で一度しか参拝していない。それも終戦の日でも例大祭でもない暮れも押し詰まった12月26日(2013年)だった。
だから、終戦の日に総理として参拝したことは一度もない。

そして、今年も玉串料を奉納したものの、参拝は見送った。
しかし、「本当は行きたい」との意思は明確にしている。


【終戦の日】
安倍晋三首相が靖国神社に玉串料 終戦の日に6年連続 小泉進次郎氏らは参拝
産経 2018.8.15 09:27

 安倍晋三首相は終戦の日の15日、東京・九段北の靖国神社に自民党総裁として私費で玉串料を奉納した。首相は参拝せず、柴山昌彦総裁特別補佐が神社を訪れ、代わりに納めた。平成25年の終戦の日から6年連続で同様の対応となった。

 柴山氏は記者団に、首相から「先人たちの御霊にしっかりとお参りをしてください。参拝に行けず、申し訳ない」と指示があったことを明らかにした。


(以下略)
https://www.sankei.com/politics/news/180815/plt1808150016-n1.html


今年は閣僚の参拝もゼロのようで、テレビも新聞も静かだ。米中貿易戦争が顕在化している中で、政府も親中マスコミもここで日中関係に波風を立てたくないと考えているのだろう。
しかし、安倍総理を支持する人の中にはこんな声もある。


田母神俊雄@toshio_tamogami
終戦記念日です。総理の靖国参拝は今年も実現しないようです。これが出来ない内は、日本は圧力をかければ必ず要求を呑む国と判断されます。諸外国や政権与党や野党の政治家も安倍総理は強く要求すれば必ずこれおを受け入れると思うことでしょう。総理の靖国参拝は総理の日本を取り戻す意思の象徴です。
6:56 - 2018年8月15日

https://twitter.com/toshio_tamogami/status/1029486986246086656


言いたいことは分かる気もするが、この主張には同意できない。

安倍総理はいまや世界の首脳から一目置かれる存在だし、中国や韓国に圧力をかけられて要求を飲まされた事実もない。性急な成果を求める人には歯がゆいかもしれないが、民主党政権での失地を少しづつ、しかし確実に回復しつつある。

そして「靖国参拝は総理の日本を取り戻す意思の象徴」は田母神氏の主観でしかない。
自分で設定した踏み絵を提示するという点では、主張は逆でも朝日新聞や特亜各国とやっていることは同じだと言わざるを得ない。

さて、総理時代の麻生さんは靖国に関して次のように語っている。


麻生太郎 2009年8月10日 靖国神社参拝に関して
僕は靖国というものは、少なくとも、国家のために尊い命を捧げた人たちを、政争の具とか、選挙の騒ぎとか、新聞のネタにするのは間違ってると思ってます。あれはもっとも政治とかマスコミの騒ぎから遠くに置かれてしかるべきものです。もっと静かに祈る場所です。それが答えです。」
https://youtu.be/kOGJRrGXnJs

靖国参拝を政争の具としてはならないと言っている。
そして、麻生総理は任期中に参拝することはなかった。いや、あのような異様な政治状況の中で参拝することは出来なかったのだ。

「政治やマスコミの騒ぎから遠くに置かれてしかるべき」とは全く逆の環境のなか、内閣支持率が低迷している麻生総理にそれを押しのけて参拝するほどの政治的エネルギーはなかった。
与党内にも反対論がある中では口で言うほど簡単なことではないのである。

安倍総理は2013年に「国民との約束なので決断した」と述べて参拝したが、当時はNHK世論調査で50%を超える支持率を維持していた。この時はそのせいで支持率が低下することはなかったが、マスコミ世論の力はまだまだあなどれないのだ。

実際、その後は消費増税、安保法制、モリカケ報道テロなど次々と政治的エネルギーを消費する中で参拝する機会は訪れなかったのである。その気持ちを安倍総理は「参拝に行けず、申し訳ない」との表現で先人たちの御霊と参拝を期待する人たちに伝えたかったのだろう。

また、いまは米中貿易戦争の真っ最中だ。いまや世界のリーダーに信頼される存在となった安倍総理には調整役も期待されている。トランプ大統領のように振る舞ってくれたらこちらはさぞかし気分はスッキリすると思うが、それは安倍総理の政治手法とは全く違う。

そもそも、軍事的な優位を保ち、日本の首相とは比べ物にならない権限を持っているトランプ大統領のようにはいかないのだ。
しかし、そのなかで成果を積み重ね外国首脳との信頼関係も築き上げてきた。

安倍総理は靖国神社には代理を派遣したが、全国戦没者追悼式に出席し千鳥ケ淵戦没者墓苑にも参拝している。いまできる精一杯のことをしているのだ。残念ながら、総理がその気になりさえすればいつでも行ける状況にはまだなっていないのである。

戦後レジームからの脱却は道半ば。
誰もがいつでも参拝できる世の中に早くしたいと思うが、靖国を踏み絵にすることには違和感がある。

(以上)

 

人気ブログランキングに参加しています
応援をよろしくお願いします。

 
人気ブログランキングへ