【続々】あまりの慧眼 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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タイトルの「慧眼」は本来は仏語で「えげん」と読むらしいが、ここでは「けいがん(物事の本質を見抜く力)」という意味で使っている。愛読している甘利明氏の国家レポートのあまりにも見事な分析・解析に感心してこのようなタイトルにしてみたのである。

氏は最近、共産党一党独裁政府の決断のスピード感を脅威だと指摘し、それを背景にした中国のサイバー覇権に何度も警鐘を鳴らしている。分かりやすいうえに、問題点を指摘するだけに終わりがちな、いわゆる専門家とは異なり、自分ならこうするという提案も入っている。

つまり「あまりの慧眼」なのである。
だから、昨日アップされたばかりの最新の国会レポートもTPP交渉でアメリカと渡り合った氏ならではの見解が示されていて必読だ。


国会リポート 第366号 2018年10月15日
http://amari-akira.com/01_parliament/index.html


特に、トランプ大統領との付き合い方についての記述は非常に説得力がある。


(引用ここから)
く識者から「堂々とWTOにアメリカの理不尽な対応を訴え出よ」とか、「アメリカ包囲網を作るべきだ」とか指摘をされますが、実態をほとんど理解していない意見です。もともとWTO等国際機関をトランプ大統領は信用しておらず、公式の場でWTOからの脱会を示唆する発言は十回以上行っています。アメリカ包囲網に至っては、世界の貿易の4分の1を占めるのがアメリカであり、大陸国家であるがゆえにある程度自給自足経済に耐えうる国に対し、包囲網は空虚な響きです。つまり、世界はアメリカとの門を閉ざして立ち行くことが出来ない条件下に置かれている中でどう交渉を進めていくかです。

 加えて、トランプ大統領が従来の常識の枠内に収まっていない思考と行動をする人である以上、定番型の対応ではとても解決不能な対象だからです。トランプ大統領に対して絶対やってはいけない手法は相手の間違いや誤解を指摘して、論理的に説得しようという試みです。猛反発をされ、門戸を閉ざされ、理不尽な対応をされるのが関の山です。トランプ大統領の主張するアメリカ側の懸念は共有しつつ、より生産的な方法での解決の道筋をわかりやすく提示していく。これをうまく行っているのが安倍総理であり、別の手法でうまくやっているのは残念ながら金正恩委員長です。金委員長は徹底的にトランプ大統領を称え、これ以上ない心地良さに引き込んで行く中で、経済制裁を解かせ、経済支援を引き出す作戦です。(支援のつけは日韓にまわる懸念が大です)しかも、核放棄をしたフリで相手を自分のテーブルに乗せる巧妙な作戦です。ホワイトハウススタッフや国防省はその魂胆を簡単に見抜いているハズですが、トランプ大統領が乗せられてしまっているという悩ましい現状です。

(引用ここまで)


識者の指摘を「実態をほとんど理解していない」と切り捨てている。交渉を進めるための前提条件を見誤っては必ず失敗するのだ。このような建前論や「トランプのやり方はけしからん」などの感情論では相手の譲歩は引き出せないのである。

トランプ大統領の思考と行動に関する分析も的確だ。
「間違いや誤解を指摘して論理的に説得するのは絶対にやってはいけない」との指摘には非常に説得力がある。

安倍総理がそこを理解して上手く付き合っているとは誰しもが感じていると思うが、金正恩の手法にトランプ大統領が乗せられているとの指摘は大いに気になる。なにしろ、米国政府や議会に太い人脈を持つあまりの慧眼の見立てなのだ。

さて、甘利氏は今回の改造人事で党4役の一つ選挙対策委員長という重職に復帰した。
2016年1月28日の記者会見で内閣府特命担当大臣(経済財政政策)を辞任すると表明して2年10カ月ぶりとなる要職への復帰となる。

辞任後は睡眠障害を理由に人前から姿を消すなど大きな挫折を味わったはずだ。
しばらく政治活動どころではない状況が続いた後、徐々に党の役職などをこなしながら政治活動を活発化させ、やっとここまで戻ってきたのである。

反対勢力の攻撃と健康問題による挫折から立ち直り、総裁復帰とその後の政権奪還を果たした安倍総理ほど劇的な展開ではないが、5か月間の沈黙の期間はご本人でなければ分からない、長く苦しい時間だったに違いない。

そういうことを頭に入れて次の文章を読むと、さらに味わいが深くなる。


今週の出来事「頑張ったご褒美」
 前駐日大使のキャロライン.ケネディさんから突然私の携帯に自民党選対委員長就任を祝うショートメールが来ました。大変驚き恐縮して、その旨を外務省の幹部に伝えたら、ケネディさんは前々から私の復帰を待ちわびて居たそうで今回の報道に「Mr.Amari‘s return has started!(甘利さんの復帰が始まった!)」と大喜びをされていたそうです。

 復帰と言えば以前、政策大学院大学の白石学長(当時)と歓談した友人の代議士から「ASEAN(東南東アジア)を回ると甘利さんの復帰を願う識者の声がとても多い」と言われたと伝えて来てくれました。 感激の極みです。まだまだ頑張らなくちゃ!

  先日2歳半の孫の保育園の運動会に行きました。競技を終えたばかりの孫に「頑張ったね!」「うん、がんばったー!じーじ、おもちゃ買って!」

 誰かじーじにもご褒美あげて!(笑)



やっと本格的な活躍の場を得た甘利氏自身の嬉しい気持ちが伝わってくる
周りの人の喜ぶ様子を紹介することで、ご自身の感激を表現しているのだろう。
最後の「ご褒美あげて!(笑)」に長く苦しかった時を耐えてきたとの思いが見えるようだ。



甘利氏は2012年12月に早期の舌癌が見つかり辞任を申し出た。しかし、安倍総理に慰留されて続投と休養を表明した経過がある。早期とはいえ、癌に侵された人を安倍総理は引きとめ、甘利氏はその期待に応えようとしたのである。

そして、わずか3週間後に復帰し、厳しい交渉の末2015年10月に大筋合意に持ち込んだ。
勝手な想像だが、上記の出来事はタフネゴシエーター甘利明のタフさをさらに強化することになったのではないか。

当初は交渉しても勝ち目はないと本気で心配していたが、漏れ伝わってくる甘利氏の交渉ぶりは見事だった。その結果、後に大統領がトランプ氏に代わったアメリカが離脱するくらい日本側に有利な形の合意に持ち込めたのである。

ご本人としても強い達成感を感じたはずで、「さあ次は、、」と意気込んでいた時に狙ったようなスキャンダルで足元を掬われた。

おそらく政治家としてそれまでで最も輝いていた時に大きな挫折を味わうことになったのである。

それだけに、復帰できたことの喜びは私たちの想像以上なのだと思う。
だから、「感激の極み」であり、「まだまだ頑張らなくちゃ!」なのだ。
大きな挫折から蘇った甘利氏の更なる活躍を期待したい。

(以上)
 

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