月刊Hanada5月号はおすすめ | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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月刊Hanadaは発行部数を公開していない。だから、あくまでも店頭などを見た感じだが、最近は部数をどんどん伸ばしていた頃のような勢いを感じない。
実は私もここ2カ月ほどは購入していなかった。(一部記事を立ち読みしたがw)

年のせいか活字を読むのが少し億劫になってきたこともあるが、最近は表紙を見て読みたくなる記事が少ないのだ。ということで、今月号の月刊Hanadaもスルーしていたが、店頭で『ファーウェイの仮面を剥ぐ 対中戦略と安倍首相』とのタイトルが目に留まった。


月刊Hanada5月号

トランプ大統領の前首席補佐官だったスティーブン・バノン氏に安倍総裁の外交特別補佐を務める河井克行議員がインタビューしたものなら、評論家や記者の知らないことが出てくるかもしれない。

そう思って手に取ってみた。

そして、記事を半分ほど読んだあたりで、なけなしの小遣いwをはたく決心をした。
3月に発売された雑誌を今頃買うのは抵抗があったが、この記事だけでも値打ちがある、家でゆっくり読みたいと思ったのである。

さて、記事だが。河井氏は2017年12月にバノン氏に初めて会ったという。
この時期だとバノン氏はトランプ政権を去っている。しかし、河井氏はそれ以来6回も会って意見交換をしてきたという。

つまり、バノン氏は今もトランプ政権と深いかかわりを持っているということだろう。インタビューからも政権の外から今もトランプ大統領を支えていることが伺える。だから、氏が「(決裂した)ハノイ会談は失敗ではない」と断言したことは、トランプ政権もそう考えているということになる。

氏は、この交渉について次のように述べている。

バノン ハノイ会談は失敗ではありませんトランプ大統領がまとめたい「ビッグ・ディール」は、北朝鮮の核兵器プログラムの根絶であり、核弾頭の製造や、大陸間・中距離双方の弾道ミサイルの生産能力・技術を放棄させる難しい取引です。
 ボルトン国家安全保障問題担当大統領補佐官によれば、トランプ大統領は金正恩に非核化プログラムの全容を書いたペーパーを渡し、「これを実行すれば、経済制裁の解除だけではなく、本物の経済支援を行う。戦後の日本や韓国のような奇跡の経済成長が可能だ」と言いましたこれがトランプ流の交渉スタイルです。

(30~31ページ)

この話は以前どこかで読んだような気もするが、河井氏の質問にバノン氏が答えたことでそれが事実であると裏付けた形だ。前エントリでも述べたように、やはり、トランプ大統領は金正恩氏に時間を与え、もう一度準備をしたうえで再交渉の場に出てくるのを待っているのである。

また、このインタビューで特に印象に残ったのが、対中政策に関する次のやりとりだ。

ペンス演説の意味
河井 2018年10月のペンス副大統領のハドソン研究所での演説をどう見ていますか

バノン 過去二年間の対中強硬意見の集大成であり、レーガン大統領以来、競争相手に対するもっとも強硬なスピーチだったと思います。中国共産党とその野心に遠慮することなく対決し、私たちは絶対に退かず、インド等も含めた産業民主主義諸国と結束して断固立ち向かうと宣言しました。画期的な演説でした。

 私たちが勝利し、この演説が実現したプロセスの始まりは、安倍首相の訪米でした。次期大統領に決まったトランプ氏に、外国首脳として最初に面会した安倍首相は何について話したか。中国でしたそこからすべてが始まって、ペンス副大統領の演説に至ったのです。アジアや世界中の人々は、米国が中国と対決する陣営のリーダーになると宣言する事態の到来を、ペンス演説を聞くまで信じられなかったはずです。


尚、ペンス演説については下記の拙エントリでもご紹介している。

ペンス米副大統領が語る驚愕の事実 2018-10-08
https://ameblo.jp/akiran1969/entry-12410483807.html


トランプ大統領の対中政策や外交そのものが安倍総理の影響を強く受けていると見る人は多い。

しかし、バノン氏の口からトランプタワーでの初会談がそのスタートだと聞くと、安倍外交のすごさを再確認した気持ちになる。

さらに、現状の米中関係について次のようなやり取りがある。

河井 現在行われている米中交渉は、今後どうなるとお考えですか。

バノン これは貿易についての交渉ではありません。もっとずっと根本的なものです。トランプ大統領がやろうとしていることは、中国を再編(reorganaize)する改革を促すことでしょう。重商主義的な国有経済、国家資本主義を、世界システムにどう組み込んでいくかを考えている。

 いま世界では、互いに相容れない二つのシステムがせめぎ合っています。中国の重商主義的全体主義、ルールはすべて彼らが一方的に決めてしまう国家資本主義システムと、産業民主主義諸国のシステムです。後者は自由主義市場経済を修正したものです。中国が一方的に設定してきたルールの下では、両システムは融合できません。習近平のダボス会議の演説がどんなにスタンディングオベーションで迎えられようとも、彼らの作ったシステムは持続不可能です。


つまり、安倍総理とトランプ大統領は最初から上記のような考え方で中国に対してきているのである。安倍政権の対中外交に不満を持つ人も多いが、上記の視点を持てば、一つ一つの施策にそれぞれ意味があることが見えてくるのではないか。

16ページにわたるインタビューの内容を全てご紹介するのは難しく、ぜひ一読していただきたいが、今月号は他にもいい記事が多い。
例えば、二階幹事長『「安倍四選」発言と妻の死』とのタイトルで寄稿している。

安倍総理を「余人をもって代えがたい」と評価しているのはいつものことだが、読ませるのは昨年12月に亡くなった夫人に関する部分だ。私はこういう話に弱いが、二階幹事長をよく思っていない人でも読めばグッとくるに違いない。

現役国会議員の寄稿は、他にも維新の足立康史氏の『共産党「破防法発言」わが真意』、新藤義孝元総務大臣の『韓国の捏造・願望の歴史に大反論』がある。
どちらも国会議員ならではの現場報告が新鮮だ。

また、蒟蒻問答ではアノ小西ひろゆき氏がメッタ斬りにされている。
この名物連載に登場するとは大変な出世ぶりだが、この程度の人物が話題になるのはネタ不足なのかと思ってしまう。

韓国、特定野党、偏向マスコミは相変わらずネタを提供しているが、ネタは違ってもやり口はブーメランとかすり替えとかいつも同じことが多い。
だから、それを批判する記事もワンパターンになり勝ちだ。

最近、保守系同士で攻撃し合う残念なケースが目立つように感じるのと関係があるのかもしれない。

商売上手(褒めている)の花田編集長はその辺りを敏感に感じ取って、評論家や記者とは違う視点の政治家を多く登場させたのだろうか。

とはいえ、阿比留さんの『史上最低 鳩山由紀夫。史上最悪 菅直人』は相変わらず筆が冴えているし、われらがブロガー藤原かずえさんの『シリーズ 偏向TV番組を斬る』の鋭い突っ込みには笑いと怒りが同時にこみあげてくる。

読んでみると月刊Hanadaはやはり面白い。

(以上)

 

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