PARCO劇場にて観賞。

 

原作はA.R.ガーニー。
訳は青井陽治。
演出は藤田俊太郎。

 

渋谷PARCOが建て替わって、PARCO劇場も新装開店。
この劇場で長年公演され続けてきた朗読劇が、こけら落とし公演として行われたので、そのうちの1公演に行ってきました。

 

まずは新しい劇場ですが、客席から見てあまり高さのないステージにやや急勾配の客席、内装の雰囲気や色合いは、以前のPARCO劇場とほぼ同じ雰囲気のものでした。
客席は以前と比べて1.5倍ほどに増えたらしいのですが、実際に入ってみると予想していたほど大きくなった印象はなくてちょっと一安心しました。

 

新装開店ということであちこちにこんな樽酒が(多分中は空)

 

劇場内にある案内板

 

客席の外に出ると以前のPARCO劇場と同じく客席スペースを取り囲むような形でエントランスが広がっていて、カフェや売店などがあるのですが、こちらは以前と比べて結構広くなった感じはします。
今回私は利用しませんでしたが、カフェの品揃えは以前と比べると多かったような気がしました。前のカフェコーナーは小さかったですからねえ...

 

豪華な顔ぶれ

 

さて、こけら落としスペシャルでは5組のペアが日替わりで公演を行いますが、私が観に行った回はリリー・フランキーさんと橋本愛さんのペア。

 

この作品の登場人物であるアンディ(男)とメリッサ(女)には、それぞれの性格から静と動の雰囲気があるのですが、今回のペアではその色合いが特に濃かったように思います。

 

リリーさんは元々あまり激しい感情表現を演技でされる方という印象はありませんが、彼の演じるアンディは過去のこの公演で見たことのないくらいに感情の起伏が少なく、幼い頃の手紙を読む場合でも特に声のトーンを変えるでもなく、まさに淡々と朗読を進められている印象でした。

リリーさんの声は第2幕あたりの歳を重ねたアンディにはピッタリだったのですが、幼い頃のアンディにはまるで若さがありませんでしたね(笑)

 

ただ、リリーさんの淡々とした朗読が、橋本さんが演じるメリッサの感情の起伏を一層際立たせていて、これはこれでアリだな~とは思いました。
そして、メリッサが亡くなった後の最後の手紙のリリーさんの朗読は本当に素晴らしかったです。

 

橋本さんは「告白」という映画で初めてその存在を知り、作中での彼女の美しさと演技に虜になってしまったものです。
その後、某朝ドラでブレイクした後、主に映画で活動されていますが、舞台には(初めてではないものの)滅多に出ない彼女の出演ということで完全に彼女目当てでチケットを取りました苦笑
そんな橋本さんですが、淡々と朗読し、あまり見た目の演技も見せなかったリリーさんとは対照的に、感情の起伏をうまく表現しながら朗読し、シーンによっては、座り方や姿勢、表情でもしっかりとメリッサの感情を表現されていました。

 

ちなみに劇中は別として、各幕の冒頭でステージに出てきた際や1幕終了後に下がる時はクールな雰囲気を漂わせていたのですが、終演後の礼やリリーさんと一緒に下がる時の挙動はとてもキュートでとても可愛らしく、これが本来の彼女なんだな~なんて思ったりもしました。

 

 

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