THIS IS ANFIELDより。

 

昨夏は12人のアカデミーの選手たちが、700万ポンドの売り上げや面倒な絶縁がある中でリヴァプールを去ったが、クラブを去ってからの彼らの運勢は大きく異なっている。

 

シーズン終了時、通常は保持選手とリリース選手のリストが発表されるが、そこに含まれる多くの名前はレッズのアカデミーに所属する者だ。

 

昨夏では最終的に10人がリリースされたが、退団を強く望んだ2人が更にクラブを旅立った。そのうち9人はヨーロッパへ向かい、2人はイングランドに留まっている。

 

既に4人は、公式戦かフレンドリーマッチかに関わらずファースト・チームで出場機会を得ているが、そのほとんどはユルゲン・クロップのシニア・スカッドの一員としてトレーニングを行い、他の場所での生活に備えて準備をしていた。

 

では、2019年に移籍していった者たちは、今シーズンをどのように過ごしているのだろうか?

 

お馴染みの顔ぶれ

 

 

昨夏にリヴァプールを去った中で最も有名な若手選手の1人はラファ・カマーチョだろう。彼はファースト・チームで2試合に出場していたが700万ポンドの移籍金でスポルティングCPに加入する選択をした。

 

移籍前にクロップは彼がマージーサイドで“次のレベル”に達したと説明しており、当初は疑わしい決断だと思われていた。だが、現在はこのポルトガル人にとって利益をもたらすものとなっている。

 

カマーチョはシーズン開幕以来、地元クラブのマッチデイのスカッドに加わっており、11月に2-0で勝利したベレネンセスSAD戦ではシニア・チームで初先発を果たしている。

 

それ以来、彼はさらに7試合で先発出場し、あわせて20試合で出場し、1ゴール1アシストを記録している。そして重要なことに彼が好んでいた攻撃的な役割でそれを行っている。

 

今シーズンのリヴァプールで-カーティス・ジョーンズやネコ・ウィリアムズなどが示しているように-彼もチャンスを掴んだ可能性もあるが、彼はスポルティングにおいてファースト・チームのフットボールへの進路を早めたように見える。

 

 

しかしながら、リヴァプールからの移籍を推し進める際に極端な手段に出たボビー・ダンカンはそのようにはなっておらず、その手段は高くついたことが判明している。

 

フィオレンティーナのファースト・チームでの役割を手にする代わりに彼はU19チームのままで、年末頃の荒れ狂う時期にはイタリアのクラブが契約を断つことを検討していることが明らかとなっていた。

 

「彼はすぐにでもフィオレンティーナでプレイすると思っていたようだ。」とスポーツ・ダイレクターのダニエレ・プラデは語った。「だが、少年が自分のことを大人たちに押しつけるのは簡単なことではない。」

 

ダンカンはフィオレンティーナに留まり、フットボールが中断される前にはU19チームが2-1で勝利したナポリ戦でアシストを記録していたが、彼が残っていれば、今シーズン何度かリヴァプールのファースト・チームのフットボールでプレイしていただろう。

 

 

コナー・ランドールにとって昨夏は異なる状況が巡ってきていた。長く在籍していたライトバックの契約は終わり、景色を変える必要があった。

 

アンフィールドで過ごした18年の後、ランドールは9月にブルガリア・トップリーグのアルダ・クルジャリに活躍の場を移すと、レギュラーで先発出場する役割を楽しんだ。

 

24歳のランドールは、1月にプラネット・フットボールで、ブルガリアの文化を理解することは“すべてのチャレンジの一部”であり、自身の“居心地のいい場所”を去ることは自身のキャリアにとって正しい決断だったと語っている。

 

これまでのところ、彼はアルダでリーグ戦10試合に出場し、ライトバックとして彼の当たり前の役割だけでなく、時にはセンターバックとしても活躍している。

 

期待された注目選手たち

 

 

昨夏に契約満了をもってクラブを去った2人の若手がボビー・アデカニエとエドヴァルド・タグセスだが、この2人は共にヨーロッパのトップリーグのクラブに移籍した。

 

アデカニエの代理人は、契約延長の可能性をめぐる話し合いの中での彼らの行動にリヴァプールを“失望させた”と言われたが、このオランダ人は20歳で5つ目となるクラブに加入した。

 

彼の最近の移籍は、ルーカス・レイバとルイス・アルベルトのようにラツィオへ加入するものだったが、加入してからは彼らのスカッドの欠かせない存在となっている。

 

ラツィオがセリエAのタイトルへ挑戦する中、アデカニエはリーグ戦で3度途中出場を果たしただけだが、4試合を除くその他の18試合でマッチデイの登録メンバーに名を連ねている。

 

この若手選手は、11月に行われ1-0で勝利したヨーロッパ・リーグのクルージュ戦で、前線のパートナーであるホアキン・コレアのゴールをアシストして、クラブでの初アシストを記録し、2月には5-1で勝利したSPAL戦で初ゴールを記録している。

 

リヴァプールでのブレイクの可能性がほとんどなかったアデカニエにとっては、将来シモーネ・インザーギの下で進歩を続けることを望めることからも、ラツィオ加入は絶妙な選択だったことが証明されている。

 

一方でタグセスは、クラブに在籍する2年間でカークビーで最も将来を嘱望された1人だったが、彼に対するプロ契約のオファーは、彼が“過度のトレーニングを受けた”ことで負傷で成長を制限されたと主張する父親によって断られた。

 

 

延々と続いた次の移籍先に関する検討の後、タグセスは母国ノルウェーのローゼンボリBKへの加入を選択した-当時のエリテセリエン・チャンピオンでスカッドにはニクラス・ベントナーも所属していた。

 

その後、ベントナーは移籍し、ローゼンボリはタイトルをモルデに譲ったが、タグセスは2019年シーズンでリーグ戦1試合に出場した-興味深いことにボックス・トゥ・ボックス・ミッドフィルダーとして出場して、レフトバックに移っていた。

 

それは10月に行われ2-1で敗れたハウゲスン戦だったが、今シーズンのヨーロッパ・リーグでは、2試合に出場し、うち1つは先発出場している-これは12月に行われ1-1の引き分けに終わったPSVアイントホーフェン戦で中盤で45分間プレイした。

 

エリテセリエンの新シーズンは、コロナ・ウィルスのパンデミックによりまだ開幕していないが、タグセスは新シーズンでさらなる経験を積めることを期待している。

 

アカデミーで欠かせなかった存在

 

 

その他7人のアカデミーの才能たちが昨夏はリヴァプールを去り、対照的な運命を迎えている。

 

ジョージ・ジョンストンはエールディビジのフェイエノールトに驚きの移籍を見せ、レッズは30万ユーロの移籍金と30%の転売条項を確保した。

 

このセンターバックは、ロッテルダムでファースト・チームではまだ試合出場していないが、マッチデイのスカッドの常連-リーグ戦19試合でベンチ入り-となっており、U21チームで試合に出場している。

 

彼の仲間のディフェンダーのコナー・マスターソンは、QPRでシニアレベルでの経験を楽しんでおり、チャンピオンシップのチームで1月と2月で5試合連続で先発出場するなど、8試合に出場している。

 

コーリー・ウィーランは、アメリカの2部リーグに所属するフェニックス・ライジングに驚きの移籍をしたが、FCツーソンへの短期ローン移籍を経て、アリゾナのチームで昨シーズンはレギュラーとなり、9月に4-1で勝利したLAギャラクシーⅡ戦でアシストを記録している。

 

ベン・ウィリアムズもまたレッズとの長い関係を終わらせてアメリカへ向かった。このゴールキーパーはミシシッピ州のウィリアム・キャリー大学に入学し、大学チームのクルセイダースに在籍している。

 

しかし、そこでは彼はファースト・チョイスのキーパーであるホセ・ドミンゴによって出場機会を得られていない。

 

 

アイルランド人ストライカーのグレン・マコーリーは、昨夏にセント・パトリックスに移籍し、2019年のシーズン終了に向けて10試合で2ゴールを記録した後、ボヘミアンへ移り、そこでファースト・チョイスとしてシーズンを開始している。

 

ファンマは以前はバルセロナのラ・マシア・アカデミーのメンバーだったが、ウクライナのヴォルスクラ・ポルタヴァに加入した。だが、まだクラブで出場機会は得ていない。

 

最後に、パトリク・ライタネンは、レッズでの短い在籍期間を終え、オランダのトップリーグに所属するフォルトゥナ・シッタートに辿り着いた。このフィンランド人センターバックはこれまでのところ、10月に4-2で勝利したフェイエノールト戦を含めて、ファースト・チームで2試合に出場している。

 

普段はあまりリヴァプールを去った選手のことを深く追ってはいないのですが、こういう時期(=ネタがない)ですし、ちょうどいい記事があったのでご紹介します。

 

私が敬愛する倉敷保雄さんは“フットボーラーは旅人”といったことをよく仰っているのですが、それはアカデミーの選手でも同じで、メルウッドでのチャンスを掴めなかった(あるいは自ら手放した)若者たちは様々な国、クラブへと旅立っています。

 

私自身はアカデミーの選手は必ずしもリヴァプールで大成すれば良いとは思っていなくて(大成できればそれに越したことはありませんが)、場所はどこであれ自身が納得できるようなキャリアを築いてくれればそれでいいと思っているのですが、昨年の夏にリヴァプールを去った若者たちもいろんなところで上手くいったりいかなかったりしているようです。

 

ここで紹介された中ではアデカニエやタグセスが、新契約を交わしたと公式で紹介されていたにもかかわらず、実はサインしていなくてフリーで他所へ行っていたというのにはちょっと驚きました(確かにいつの間にか名前がないな~とは思ってました)が、変わり種はアメリカの大学に進んだベン・ウィリアムズでしょうかね。

 

皆まだまだ若いし、良いフットボールの旅をしてもらいたいです。

 

 

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