手骨折→誤診→演奏→手術→演奏 | 愛の夢のつづき

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ピアノの弾き方を言葉にする事+飛行機の感染リスクは・・

 

↑の記事に書いた怪我の話の続き、というか補足です。

 

 

怪我直後の演奏と、

 

手術後に動かせなかった後の

 

筋肉が落ちた状態での演奏を経験して、

 

怪我は勉強になった(笑)という話と、

 

どれほど少ない力で弾いているかという話です。

 

 

2012年秋、

 

東京・すみだトリフォニー小ホールでの

 

この演奏会の前日でした。

 

 

切り口の鋭い砕石を敷いた舗装直前の道路で、

 

スーツケースが引っかかって転倒しました。

 

 

左の手のひらにざっくりと

 

深く大きな傷ができて、

 

東京の某医大病院の救急外来に行きました。

 

 

レントゲン検査の結果、

 

「骨折はしていない」と言われました。

 

それは誤診だったのですが。。。

 

 

 

その時、骨折と診断されていれば

 

さすがに演奏会はキャンセルしたと思います。

 

でも、折れてはいないと言われたので、

 

激痛に耐えて演奏しました。

 

 

お知り合いや門下生が

 

沢山チケットを買ってくださっていたし

 

遠くから聴きに来てくださった方も

 

何人もいらしたし。。

 

とにかく、必死でした。

 

 

 

最後まで弾ききる為に

 

いつもよりさらに少ない

 

最小限のチカラで弾きました。

 

それは凄く、、勉強になりました。

 

 

激痛こらえて演奏したことを、

 

誰にも気づかれませんでした。

 

終演後、会いに来てくださった皆さんに

 

手を見せると本当にびっくりされたのです。

 

 

 

札幌へ帰ってからは

 

札幌の整形外科に通いましたが

 

動かすと酷く痛くて、

 

痛み方がおかしいと言っても

 

検査をしてもらえませんでした。

 

 

それで、ネットで調べて

 

手の専門病院があることを知り、

 

受診したところ、

 

有鈎骨が骨折していたと分かったのです。

 

 

手は非常に複雑なので、

 

レントゲン等の検査をしても

 

誤診されることはあるのだと、その時、聞きました。

 

 

骨折から日が経っていて

 

そのまま固まってはまずいので

 

手術ということになりました。

 

 

その手術が、2つ前の記事に載せた

 

この写真です。

 

 

 

 

記念の自撮り。(笑)

 

鏡を撮影しているので左右逆です。

 

 

翌々月に演奏会を控えていて、

 

笑い事じゃないけれど

 

笑うしかない状態でした。(^_^;)

 

 

・・・というわけで、

 

本当に、この後、

 

キタラでの門下生コンサートまで

 

約2か月間、練習できなかったのです。

 

 

でも、ピアノを弾く以外のことは

 

できる限り、

 

考えつく限りの努力はしました。

 

 

身体のバランスを取る為の様々な練習や、

 

指先の感触が鈍らないように、

 

動かしてはいけない左手の指先を

 

動かせる右手で撫でたり、

 

ケガする前の練習の録音はあったので、

 

それを聴きながら楽譜を見るなど。。

 

 

キャンセルする気は全くなく、

 

迷いなく、演奏する気でした。

 

 

 

コンサート直前の1週間だけ

 

やっと実際の練習にOKが出ました。

 

でも、まだ骨は完全につながったわけではなく、

 

釘でつながっているだけだから

 

無理をしないように、と言われ、

 

おっかなびっくり、、という感じで、

 

静かに、スローモーションで練習を再開しました。

 

 

2か月弾けなかった後に、

 

たった1週間の練習で、

 

まだ骨はつながっていないので用心しながら、

 

短時間の練習でしたが、

 

覚悟を決めて待っていた1週間だったので

 

ちょっと特別な集中力で練習できたような気がします。

 

 

 

本番は、私自身は、

 

いつも通りだったとは思いませんが、

 

いつも演奏を聴いてくださっている皆さんから

 

いつもの演奏との違いが分からなかったと、

 

「本当に骨折してたんですか?」なんて

 

言われたのは事実です。

 

 

 

 

東京での演奏も、

 

札幌での演奏も、

 

人生かけて辿り着いた

 

本当に少ない力で弾ける弾き方だったからこそ、

 

可能だったと思います。

 

 

そして、この経験自体も、

 

ものすごく貴重な勉強だったと今も思っています。

 

 

 

 

 

 

※前記事に詳しく書きましたが

4月18日(土)のコンサートは中止となりました。

■中止■2つのコンサートの中止について

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。

 

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