ご訪問ありがとうございます。
記事は憶測で書いてますので内容に誤りがありましたらコメント等でご指摘頂けると助かります。
全国のJR駅が見たい時はこちら→ 第三セクター・私鉄駅が見たい時はこちら→

 

皆さま、こんにちは!

 

しつこくも、今日もこの話から始めます。

本当は7月4日から3泊4日の行程で

宮崎県~鹿児島県内の駅巡りを楽しむ予定でした。

ところが搭乗予定の飛行機がコロナの影響で欠航したために

翌週の便に振り替えたのです。

そこで旅行の日程を12日以降に変更したのですけど…

上は鹿児島市内の天気予報ですが、自分神がかってません?

もはやカラダの中に神が住み着いてるレベル。

ひょとしたらご神体になっちゃったのかも。

どんでん返しが怖いのでこれ以上は書きませんが、

この予報が変わらぬことを願ってます。

 

さて今日は土讃線から豊永(とよなが)駅の訪問記です。

旧東豊永村の玄関口として昭和9年に開業した駅でした。

ログハウス風の駅舎が目につきますが、

こちらは開業当時から使われていた木造駅舎に代わり

昭和62年に建て替えされたモノとのこと。

駅舎が竣工したのはJRに移行する1か月前だそうですけど、

民営化後では予算が組みにくくなるから

国鉄時代に建て替えしたのでしょう。

この機に建て替えが行われていなかったら、

今でも古い木造駅舎が残っていた気がします。

 

豊永駅は街ナカにあるのに、駅前がものすごく静かなの。

それには理由がありまして…

 

以前は駅前を通過していた幹線道路ですが、

昭和35年に、駅舎の反対側に国道32号線が敷設されたことから、

駅裏が交通の要となった模様。

 

かつて駅構内の施設だった跨線橋が自由通路に転用され、

ホームから国道側の西口に出られるように変わってました。

 

現在は無人駅に変わり普通列車しか停車しませんが、

国鉄時代は一部の急行列車が停車する駅だったらしいですよ。

駅の近くには観光名所もあるみたいですけど、

それ以上に気になってたのが構内の広さ。

 

西側には使われていない旅客ホームが鎮座してるのです。

 

しかも駅舎側には古めかしい事務棟まで残ってるし…

豊永駅はただの無人駅ではなさそうな予感。

そこで気になる豊永駅の歴史について調べてみましたが、その前に…

 

まずは現在の駅の様子からです。

先にも書きましたが、駅舎は昭和62年に建て替えられたモノ。

木材がふんだんに使われてますけど、

豊永駅がある大豊町は古くからの林業の町で

中国四国最大の製材工場も大豊町にあるそうですよ。

 

出札窓口が残されてますが、

豊永駅は平成22年に無人駅に変わったために「開かずの窓口」でした。

 

駅舎を抜けると目の前にホーム…

 

…ではなく、ホームにはこちらの跨線橋を渡って進入します。

国鉄時代はここにホームに繋がる構内踏切があったみたいですね。

 

豊永駅は列車の行き違いが可能な島式ホーム1面2線構造でした。

 

それでは豊永駅の構内が広い理由と気になる歴史について

いろいろと推測をしてみました。

多度津駅-窪川駅を結ぶ土讃線ですが、

多度津駅-高知駅間の敷設は

多度津駅側の「予讃線」と高知駅側の「高知線」双方から進められ、

昭和10年に直通したことから路線名が「土讃線」に変わったそうです。

その際に、最後まで未開通だったのが三縄駅-豊永駅間。

豊永駅はわずか1年ですが終着駅だった時代がありました。

広い構内はそんな時代の名残りではないでしょうかね?

 

ここまではよくある話ですが、

豊永駅の西側を吉野川が流れており、土讃線が開通した後も

線路の保線に必要な砂利をここで供給していたっぽく。

国土地理院のサイトに掲載の昭和50年撮影の航空写真に、

川原から国道付近まで伸びるコンベアらしきモノが写ってました。

 

豊永駅は国鉄時代から現在まで

重要な保線基地として機能していたからこそ、

古い事務棟が残されているのでしょう。

構内にはマルタイ等の保線車両がズラリと並んでましたっけ。

 

なお、川原から伸びるコンベアは撤去されてしまいましたが、

施設の基礎やコンベア跡が残ってるっぽく。

次回訪問時はここもチェックしなくちゃ!

 

最後に、構内の西側にある使われていない旅客ホームですが、

跨線橋が設置される以前は、専用の構内踏切を渡らないと入れない

ちょいと変わった造りでした。

2本のホームに対し、構内踏切がそれぞれに設けられてますが、

その様子がわかりますかね?

 

一番左のホームが現在は使用されていない3番線ですけど

列車の退避(優等列車の追い越し)用にのみ使われていた模様。

国鉄時代も使用頻度は極度に低かったみたいですよ。

…以上、なかなかマニアックな造りの構内を持つ豊永駅でした。

廃ホームは立ち入り禁止になるのが一般的ですが、

ここは自由通路の一部として利用されてるのが嬉しいです。

羽越本線にもそんな駅がありましたが、レアな存在だと思いますよ。

 

 

訪問駅リスト(JR線)

土讃線(多度津駅-高知駅)

 

↑(多度津駅方面)

金蔵寺駅

善通寺駅

琴平駅

塩入駅(平成27年9月1日)

黒川駅(平成27年9月1日)

讃岐財田駅(平成27年9月1日)

坪尻駅(平成27年9月1日) その1 その2 その3

箸蔵駅

佃駅(平成27年10月6日)

阿波池田駅

三縄駅(平成27年10月6日)

祖谷口駅(平成27年10月6日)

阿波川口駅(平成27年10月6日) ・改装後(令和2年2月1日)

小歩危駅(平成27年10月6日)

大歩危駅

土佐岩原駅(平成27年10月6日)

豊永駅(平成27年10月6日)

大田口駅(平成27年10月6日)

土佐穴内駅(平成27年10月6日) 前編 ・後編

大杉駅(平成27年10月6日)

土佐北川駅(平成27年10月6日)

角茂谷駅(平成27年10月6日)

繁藤駅(平成27年10月6日)

新改駅

土佐山田駅

山田西町駅

土佐長岡駅(令和2年2月3日)

後免駅(平成27年10月7日)

土佐大津駅

布師田駅

土佐一宮駅

薊野駅

高知駅

↓(窪川駅方面) 

 

駅探訪記、旅情報を不定期に更新中。

新着情報がすぐ受け取れる読者登録をお願いします!