トロントより、おはようございます。
日中、突然吹雪のような雪になった一日でした。
今日の雪を見て、25年ほど前に10月中旬、晴天の下始めたゴルフの最中に突然吹雪に見舞われ、周りがまったく見えなくなったことを思い出しました。
カナダの天候は急に変わりますからね。
そんなカナダですが、天候だけでなく、景気先行きを心配する人も多いようです。
Nanos Resarch Groupが行った調査によると、カナディアンの56%が2020年にリセッション景気後退が始まるのではないかと心配しているのだそうです。
起きないと楽観的に見ている人は34%
わからない 10%
特にエネルギー産業の不振ですでに景気後退に入ったと言われるアルバータ州などでは、その傾向が強く、経済が好調と言われるBC州やオンタリオ州でも差し迫った感をもっている人が多いようです。
唯一ケベック州は楽観的な人が多いとか。
州民の気質や経済ベースなどによる違いかもしれませんね。
今日の話題は、トロント市警と交通事故
トロント市、トロント市警は急増する交通事故、特に歩行者や自転車ライダーを巻き込む人身事故の撲滅に力をいれると宣言していますが、実態はなかなか。
この記事が指摘しているのは、以前にもご紹介したことがある
違反チケット発行数と交通事故件数の関係。
2009年から2018年の間、トロント市警が発行した運転違反チケットは23万4千件少なく、66%も減少しているのだそうです。
その最大の理由は、2013年に廃止された交通違反専門官の存在。
スピード違反チケット -10年前に比べ、昨年は14万件減少
不注意運転 -44%減
危険左折 -7000件減少 93%減少
これって、ほとんと取り締まっていないのと同じ?
交通違反チケット発行件数(青)の推移と交通事故件数(赤)の推移を見れば、その関係は明らか。
トロント周辺の警察管轄地域(ハミルトン、ピール、ヨーク)と比べるとトロント市警の交通違反チケットの発行件数が急激に減少しているのがはっきりわかります。
人口が一番多く、交通量もダントツのトロント市内で、これだけしか交通違反を取り締まっていないのは明らかに手抜きとしか思えません。
こうした指摘を受けて、トロント市警では、かつて成果を上げていた交通違反取締専門部隊を復活させ、
Vision Zero enforcement team
を組織し、年間1ミリオンの予算をつけるのだそうです。
どこまで効果を上げるか、今後のデータに注目ですね。
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