昨日、抗血小板薬の効き具合を判定する簡易キットの、
verify nowの話を書きました。
アスピリンとクロピドグレルの効き目が分かるキットで、
結構有用性は高いです。
しかも機械自体は特に高価というほどでもありません。
1回ずつの検査にかかるランニングコストはやや高いのでしょうが、得られるメリットを考えれば、
多くの医療施設で使われるべきだとは思います。
特にクロピドグレルなんかは、アジア人の抵抗率を考えれば、内服している日本人が全員検査したほうがいいんじゃないかと、
思うくらいですね。
でも実際は限られた施設でしかverify nowのような検査は導入されていません。
それは何故かというと、この検査をやっても金にならないからです。
金にならないどころか、病院側はやればやるほど損になります。
保険適応でないということは、そういうことなんですよね。
病院側は行った医療の対価を国に請求する形になっていますけど、保険適応でない医療は請求できないのです。
だからverify nowの検査をやっても、病院はどこからも対価を請求できないので、持ち出しになるんですね。
だから導入する施設は少ないんです。
しかも、学会などでもいわゆるその道の権威と言われる医師の半分くらいは、
不要、と言ったりします。
普段使わないでやっている人は、なくてもやっていけると思うから不要と言うし、
普段使っている人は恩恵を知っているので、必要と言う、というだけのような気もしますけどね。
さて、verify nowの話から、次回は抗血小板薬と脳血管内治療の話に進もうと思います。
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