頭痛の話 4 | ある脳外科医のぼやき

ある脳外科医のぼやき

脳や脳外科にまつわる話や、内側から見た日本の医療の現状をぼやきます。独断と偏見に満ちているかもしれませんが、病院に通っている人、これから医療の世界に入る人、ここに書いてある知識が多少なりと参考になればと思います。
*旧題「ある脳外科医のダークなぼやき」

前回、主に緊張型頭痛のことについて書きました。

 

緊張型頭痛は、後頭部~後頚部の筋群の疲労やコリが原因で起きる頭痛と書きましたが、

実際にはこれらの筋群以外の筋群が原因で頭痛が起きることもあると考えています。

 

たとえば、側頭筋です。

たとえば、こめかみから、側頭部を後ろ上方の方に押して行ってみてください。

そうすると、肩がこっている部分を押されているときと似たような痛みを感じる人も多いと思います。

 

ここは何かというと、側頭筋が頭蓋骨に付着する、linea temporalisと呼ばれるライン上なんですね。

 

こめかみから真後ろに、頬骨の上縁のラインを押していっても圧痛が出る人が多いと思います。

これはまさに側頭筋の筋腹の部分を圧迫していることになります。

 

人間は緊張したり、何かに構えたり、大変な仕事に当たっているときなど、

何かしらストレスがかかっているときには、知らず知らずのうちに歯をくいしばっています。

 

そうすると、側頭筋が緊張して疲労していくんですね。

側頭筋の緊張や疲労も頭痛の原因となります。

 

そして、これも緊張型頭痛の一種として認識されています。

つまり、緊張型頭痛というのは、頭部周辺の筋群のいずれもが原因となって起きうる頭痛ということなのだろうと考えています。

 

自分が緊張型頭痛かもしれないなと思った時、

どのあたりの筋肉が原因かどうかを簡単に調べる方法があります。

 

それは指でぐっと指圧してみることです。

それで他よりも痛みを感じる筋肉はこっていると考えてまず間違いないんじゃないかと思っています。

 

かくいう私も後頚部や側頭筋はこりやすいです。

あとは、頭ではないですが、

腕を前ならえしたときの、親指からずっと肘にまっすぐ向かってきた部分の筋肉、

この腕橈骨筋は現代人は非常に疲れやすいです。

なぜなら親指を動かすのに使う筋肉ですからね。スマホ操作で疲れる筋肉というわけです。

きっとここも押すと痛い人が多いと思います。

 

緊張型頭痛かと思う人は、後頚部、肩、肩甲骨周り、あとは側頭筋のあたりを押してみてください。

頭痛の原因部位が分かるかもしれません。

 

また次回に続きます。

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