田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

知らない文化

2018-10-11 18:16:41 | ヒゲの盤上の世界
今夏のリハビリは、例年よりシンドかった。
度が過ぎた暑さのせいなんでしょうかね!?
ヒゲは、リハビリに行く前の喉飴が欠かせない。
外気と病院の冷房との“寒暖差”で、痰が滲み出て来るんです。
これを、少しでも和らげようという、ヒゲ流対策です。

或る日のリハビリ担当者が、ヒゲの脚をほぐしながら質問をしてきた。
「 チェスは、いつから演り始めたのですか? 」
「 ウン、予備校の時からヨ 」
「 上手になる秘けつは、何かありますか? 」
「 うーん、・・・ 」
「 チェスをしようと云うきっかけは、何でしたか? 」
「 うーん、知らない文化と出会いたかったからタイ。 」
                   
ヒゲのあまりに真面目(?)な返答で、会話の流れは止まった。 (笑)
きっと、彼は、「 チェス駒のフォルムがセクシーだから 」 とかの返答を
イメージしていたのかも?
               
将棋なんかとは違う文化と、接触したかったからと云うのは本音。
高校生時代に将棋を演っていたヒゲは、散々なあざけりに会いました。(前ブログ在り)
予備校入学を機会に、ヒゲが選んだのがチェスでした。
先ずは、坂口允彦氏の入門書で。

    

そして京都に上り、関西チェス協会に入会。
最初の驚きは、棋譜録り(自どり)とチェス・クロックでした。
                 
なんて素敵なシステムだろう。
熊本で将棋してた時には、全く縁がない文化です。
その後、クロックでの早指しチェス・ブリッツも魅力的。

更に、京都の丸善で手に入れたチェスの原書。
“原書”という響きが、とてもハイグレードなイメージだった大阪万博時代。
ゲンショ(!)を開いてみると、まさに世界が広がります。
異文化に触れた瞬間です。
熊本という偏狭な風習の邦から来たヒゲには、驚き!!
  

原書を読み進めると、色んなチェス・プレーヤーが登場する。
すると、何て言うか、世界の視野が広がったのです。
プレーヤーの名前で、この人は東欧系とかソ連系とかオランダ系とか分かり始めるのも嬉しい。

そして、とうとう外国人とのチェス対局。
東京の東 公平さん運営のチェス・クラブへ行ってみると、アメリカ人を紹介されて対局に。
進むにつれ、形勢が悪くなった米国人の表情が、変化します。
「 こんなイエローモンキー(ヒゲ)に、チェスで負けるハズがない。 」 みたいに、
闘志をみなぎらせてきます。
ヒゲだって、全日本プレーヤーの誇りがあります。
「 こんな一般人に負けるハズがない。 」 と。
相手が、マスター級ならしょうがないですが。

盤を挟んで、感じた事があります。
なんてアメリカ人は、勝ち負けにこだわるンだ。
負けず嫌いの国民性を、ヒシヒシと感じるのです。
まるで、アポロ・クリードに挑む、ロッキーの闘志を見るみたい!
レーティング格上のヒゲに勝てるハズは無いのに、バーニング・ハアートがハンパない!
ボードゲームを通して、外国人とのエンカウンターと云う、
学生ヒゲにはとても貴重な経験になったのでした。

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2 コメント

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私が始めた頃はもう… (水野優)
2018-10-12 09:13:16
東さんの本が出てたので、何度聞いてもワクワクする古き良き時代の話ですね。
 その頃にアマゾンがあって翻訳書出せてたらと思っても、私の力量が及ばなかったでしょう(笑。
 洋書、Winning Chessは『3手読んで勝つ戦術』として訳を出しましたが、これは本当の初版ですね。私の底本はSimon & Schusterですから。
古き良き時代 (ヒゲ)
2018-10-15 06:59:44
船内WiーFi の調子が悪く、返事が遅くなり、済みません。

そうですね、あの頃はチェス・プレーヤーは少なかったので、お互いに助け合う風習が在ったもんです。私らも、松本会長やら中部チェスの会員にずいぶん厚遇されました。
Winnig Chess の本も、ボロボロになるまで使っています。コレが初版と聞くと、なにやら開運鑑定団みたいに有り難く思えてきます?笑。

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