田んぼは遊び場 | 否定しない子育て。森と自然と親子の暮らし。

否定しない子育て。森と自然と親子の暮らし。

ずっと強い自己否定をして生きてきた私。母親になって子供たちの生きる姿に自分の生き方を見直し「否定しない」ことが幸せへの道だと知った。保育士となった私が大好きな自然の中での暮らしとともに綴るママと子どもたちへのメッセージ。

今年から我が家も小さな田んぼを借りました。

茨城にいたときも、小さな田んぼと畑で米と大豆を育てて

自家用の味噌を作るということをやっていました。

小さな小さな田んぼ。

なんだかんだと4年ぐらい自然農の田んぼをやっていたのかな。

自然農の農家の友人から習ってお友達家族とわいわいとやっていました。

楽しかったなぁ。

茨城の里山でもみんなで田んぼを作ったね。

仲間たちが今でも継続してくれているみたいで嬉しいです。

 

 

長野に来て2年。

周りはほとんどが田んぼを持っている。

そろそろやりたいなぁ。小さい田んぼがいいなぁと望んだら

家から徒歩で行ける場所に、ちょうどよい大きさの田んぼを借りることが出来た。

ほんとにラッキー♪

 

 

経験しているといっても自分たち家族だけでやるのは初めて。

何から何まで自分たちでやることは放棄して

地域の人たちの力を借りながらやれる範囲でやることにした。

籾まきは地域の共同作業に混ぜてもらって

一から習うつもりで参加しました。

そのうち自分たちで出来るように。

 

 

苗が出来上がっていよいよ田植え!

田んぼは田を貸してくれた方がもう機械で耕しておいてくれて

力仕事することなく、もう植えられる状態に。

こんなに楽させてもらっちゃって。

私の中で田んぼは遊び。

収量も関係なく、まずはやってみること。

農薬も肥料もなしで、出来る範囲で自然の恵みをいただけるように。

子どもたちを連れて田んぼにやってきたら

さっそく生きもの探し。

かわいい足跡がたくさんついて

子ども耕運機も稼働して

田んぼはどんどんやわらかくなったよ。

 

 

泥合戦に泥鬼ごっこ。

気持ちい~い!と叫びながら

泥の中を駆け回る子どもたち。

ああ、こんな風景、いいなぁって心から思った。

 

私が生まれ育った東京は

我が家の周りにはもう田んぼは全くなくて

(母が子どもの時は田んぼだらけだったそうですが)

田んぼの風景なんてものも、別の世界のことで

大学生になって農学部だったから授業で田植えがあって

その時に人生初めて田んぼに入って

泥の中に足をうずめる感覚を知ったんだ。

足の裏がむずむず喜んだことを

今でも覚えているくらい。

 

もっと小さい時に経験させてあげたかったなという思いは

自分の子どもに体験させてあげることで叶ってる。

もう今の私は泥の中を走り回ってはしゃぐことはしないけど

子どもたちがはしゃぎまわっているのを見て

心の中の小さな私は一緒に走り回っていた。

 

 

手植えは腰にくる。

田植え初日だけで筋肉痛になった。

もも裏の筋肉に効く。

ヨガの椅子のポーズで響くところ。

田植えはヨガの効果がある。

腰に負担がかからないような姿勢を保つこと。

ヨガの意識をしながら一本一本植えていく。

これは瞑想だ。

 

子どもたちは遊びながら、気が向いたら入ってくれて

一人でも手が入ると俄然スピードが上がって

一気にやる気と元気が出る。

終わりが見えてきたころには

援軍がたくさん入って

大人三人、子ども三人で

あっという間に田んぼ全体が植わってしまった。

 

 

田んぼの泥は川で落として

ついでに川遊び。

本当にここの子どもたちは幸せだ。

思いっきり遊んで、思いっきり働いて

泥と水と空気と緑を吸い込んで成長していく。

家族と友達と一緒に笑いあう。

私が欲しかった子育て環境が今目の前に揃っている幸せ。

 

今年は田んぼという遊び場を手に入れて

ますます山暮らしが楽しくなる。

最初は2か月だけの山村留学の体験のつもりだったのにな。

どんどん深みにはまっていきます(^^)

 

とにかくこの一年、田んぼを心行くまで楽しみます!