春宵一刻値千金(しゅんしょういっこくあたいせんきん)」 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

「春宵一刻値千金(しゅんしょういっこくあたいせんきん)」という言葉がある。
この言葉は北宋時代の中国の詩人・蘇軾(そしょく)が書いた詩「春夜」の一節。
この意味としては、「花は香り月おぼろな春の夜のひと時は、
まことに趣(おもむき)深く、千金にも換えがたいほど素晴らしい」
となる。
寒い季節であれば、外に出ることさえ憚れるが、
フラリと外に出たくなるような気分にさせられる春の宵、
あたりは、花の香りが漂っていて、見上げれば朧月がさしている。
こんな夜は、どんなものにも代えがたい、
そんな気分にさせられる。

また、春の宵を詠んだ句としては与謝蕪村に、
「公達(きんだち)に 狐 化けたり 宵の春」
という幻想的な句がある。
狐が化けて、頭には烏帽子(えぼし)、身にまとうのは狩衣(かりぎぬ)、
といでたちの公達の姿になって浮かび上がってくる、
まことに春の宵というものは、
ロマンに溢れていると言える季節である。

化かされたことを、心地よいものとしている春の宵はありがたいものだが、
化かされたような事故に巻き込まれたり、
事件にも巻き込まれないとも限らない。
ここは、しっかりとした意識を持つことが大切。

「夜」を表す「宵」という言葉。
元々は「夜居(よい)」すなわち、
起きて「居る」時間帯の「夜」という意味から来ているのだとか。

そんな夜、見上げれば下弦の月が輝いて見える。
烏帽子に狩衣といった姿は見えないが、
「春宵一刻値千金」という気分になってゆく...


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<了>