「セレンディピティ」 世の中は予想外のことに満ちている | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

世の中を大きく変えるものの一つに「セレンディピティ(serendipity)」なるものがある。
これは、偶発的に予想外の幸運なる発見をしたりすること。
そんなことはよくある話。
例えば、強力接着剤を作ろうとして、開発を進めていたところ、
うまく接着しないものが出来上がってしまった。
ところが、それが幸いして「付箋(ふせん)」として商品となった。
「電子レンジ」も、元をただせば、通信のためのマイクロ波を研究から生まれたもの。
そばにあったコーンが、たまたま焼け焦げポップコーンとなったところから、
「電子レンジ」商品開発につながった。
この電子レンジ、英語表現では「マイクロウェーブ(Microwave)」と呼んでいる。
こんな偶発的なことが幸運をもたらしたりする「セレンディピティ」
という言葉だが、太古から続く言葉ではなく、
18世紀のイギリスの小説家ホレス・ウォルポール(Horace Walpole)が生み出した造語。
彼が子供の頃に読んだ童話に『セレンディップの3人の王子』という話があり、
この王子たちが予想外の幸運で切り抜けて行く話。
「セレンディップ」は今のスリランカのこと。
セレンディップの物語 風(ふう)の話ということで”serendipity”と名付けた。

世の中をそのような視点で見つめると、三ツ星レストランなどで知られる
『ミシュランガイド』もそのようなもの。もともと、フランスのタイヤ会社。
そこが発行していた「付録(プティカドー(=Petit Cadeau)のガイドブック」
に修理店や車関係の地図などを掲載していた。
行動半径も広がるだろうとしてレストランガイドもつけておこうとスタートしたもの。
それが、今や『ミシュランガイド』の名前の方が、
タイヤ会社の「ミシュラン」よりも世界での知名度が高い。
また、『ギネスブック』もそのようなところがある。
「ギネス」はアイルランドのビール会社の商品名。
ビールに、しがない一人呑みの人のために、何でも「世界一」を集めた、
ミニコミをつけた。それが、『ギネスブック』。
今や、様々な分野での記録を認定し、ついには「ギネス記録」などと言うようになった。
おそらく「ギネス記録」も、本家本元の「ギネスビール」よりも、
はるかに有名ではないだろうか。
ちょっとしたオマケによって知名度が高いものになる。

世界は、コトによると、「セレンディピティ」で溢れかえっている...?


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<了>