「ちちんぷいぷい、七里結界」 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

「ちちんぷいぷい、痛いの痛いの飛んでけー」というのがある。
「ちちんぷいぷい」はおまじないをかける時の呪文のようなもの。
ちょっとした呪いの言葉として日常的に使われていたが、
語感のせいか呪文としてもなんとも嘘っぽく響いて、
子供騙しのようにも思える。
だけども、この呪文がよく効く。
打ち身などで痛みを訴える子供の患部をさすり、
この言葉を唱えると気がまぎれるのか、効果を覿面に発揮したりする。
ちょっと気取って、「ちちんぷいぷい、七里結界」などと言うと、
真言密教めいた権威がついて、ありがたくも感じる。
「結界」は、不浄なるものを入れさせないバリアのようなもの。
それが、七里だから28キロ圏内が護られるということになる。
結構、広範囲。その範囲にバリアがが効いていることになる。

先日の台風の被害状況が明るみになるに従って、
とてつもなく大きな被害を与えていることに驚くばかりである。
通常この種のハザードマップはどこの地域にも配れており、
わが地域にもそのような災害対策のマップが配られていて、
想定される災害と避難場所について記されているのだが、
平穏無事に過ごしている日常に配られてくるせいか、軽く目を通しただけで、
引出しの中に収める、といったところ。
こんな巨大台風が起こるのは地球温暖化のせいという人もいれば、
地球自体がおかしくなっているんだという人もいる。
これまでの常識では考えられないことが現に起こっている。
遠いから安心ということもなく、
何が起こるかわからないという気持ちに立たないといけないようである。

「ちちんぷいぷい、七里結界」


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<了>