「1万人の第九」ロス...? | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

今月の第一日曜日に大阪城ホールで『1万人の第九』が行われ、
初心者ながら1万人の一人として歌ってきたことをこのブログでも紹介した。
この催しは、今回で37回目となる。
初代指揮者としては「♪大きいことはいいことだ〜」でお馴染みだった山本直純氏。
何年かを担当したのち、様々な指揮者にとって変わり、佐渡裕氏になって丸二十年。
司会者が佐渡氏にインタビュー。
「このような1万人で歌う第九は他の国でありますか?」
「おそらく、ないでしょう。決して容易(たやす)いことではない」という返事。
そういえば、参加者は北海道、東北、東京、名古屋、九州、そして沖縄から。
本当に全国規模での参加となるから、これだけでも大変な事。
それも、それぞれの地域で12回のレッスンと
佐渡裕氏の直々のレッスンを受けることによって参加資格を得るもの。
これは、正規のパートをドイツ語で歌う。
練習も、お盆真っ只中より始めて寒い時期に至るまで毎週練習。
参加すると言っても決して容易(たやす)くはない。
いざパーフォーマンスが終わってしまうと、今は、妙な”ロス”。
第九のメロディが流れていると、ふと自身のパートを口ずさんだりもする。
まだ忘れていないぜ!ドイツ語。
という気分がある反面、”ロス”を感じてしまったようだ。

今回の「1万人の第九」で担当していたオーケストラに驚いた事が少なからずあった。
その一つは約半数が西洋人であったこと。
日本くんだりまで来て、どうして演奏しているの? 生活できるの?という、
要らぬお節介というべきものを感じてしまった。
訊いてみると、彼らはPAC (Performing Art Center) というメンバーで、
佐渡裕氏がオーディションをして世界から集めてきたメンバー。
メンバーとなる資格は、35歳まで、資格を得て過ごす期間は3年。
給与もそこそこな額が支給され、防音装置がついたドミトリーも完備というもの。
PAC を一つの足場として次のステップを目指そうというアーティストたち。
当地では、佐渡裕氏が監修し催すクラシックのパーフォーマンスは、今や、
年間に限りなくあるが、それらは魅力的で、常に大入り満員、札止め状態となっている。
日本にこれほどまでクラシック熱があったのか!と思えるほど。
かつて、大阪では橋下知事時代に、アートに対して補助金カットというものがあった。
それを思うと、PAC など、いいパーフォーマンスをする事で、耳の肥えた観客を集客。
また、世界からアーティストを招く事で、さらなる日本のレベルアップを図っている。
いい循環を作っている。「やるやん」という感じである。
おまけに、素人にすぎない我らを第九を皮切りに
急にクラシックに目覚めさせる。1万人のマジックである。
世界の佐渡裕と呼ばれる方は、
やっぱり、「ちゃいまんな〜」という気がするこの頃である...。


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<了>