「トランザム」と「トランザトランティック」、そして... | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

アメリカンポップスの”ルート66”は心躍らせるスタンダードナンバー。
これは、もちろん、道路の名称に因むもの。
カリフォルニア州サンタモニカからニューヨークに至る自動車道路。
別名トランザム(Trans Am)。これは、アメリカ横断の意。
アメリカ人なら非常に長い距離を「まるでトランザムだ!」などの表現をする。
この言葉は大西洋横断の意味を持つフランス語"Transatlantique"から派生したもの。
フランスから大型蒸気船の旅が始まったのは1862年のこと。
各地に鉄道が敷かれ、さらには海外までといった機運が漲っていた時代。
フランスのル・アーブルからニューヨークまでの定期航路が作られ、
アメリカ人がパリ万博に行ったり、相互の観光を楽しむようになってくる。
さらに、この"Trans-atlantique"を豪華客船でということになる。
アメリカ人がロンドンやパリを訪ねる。そういった風情がステータスでもあった。



新造船を作れば、客がどっと増える。さらに豪華客船を作ろうということになる。
そんな時代が1929年まで続くことになるが、そこで大恐慌。
人の動きがピタリと止まる。
豪華客船を新造した船主は、ニッチもサッチも行かなくなり、
ついに倒産の憂き目を見ることになる。
順風満帆だったものが、株価の風向き一つで破滅。
豪華客船は、常にそのような危険を内包しているようだ。
ここ数年、とみに増えてきた豪華クルーズ船。
このクルーズ船の売り上げは一年で7兆円もの規模を誇るもの。
新型コロナウイルスが全てを変えてしまった。
もはや暫くは、クルーズ船の運行は難しいところだろう。
1930年に起きた"Transatlantique"の破綻の悪夢が再び。
これまでのパラダイスから、新型コロナ地獄へ。
地獄をまたぐことになるので名付けて"Trans-hell"。
"Trans-am" は、その距離4,000キロ。
"Trans-atalantique"は5,000キロ。
そして、"Trans-hell"。
この距離は、何をもってしても測れないほど大きそうだ...


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<了>