「わが沽券にかかわる」 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

「沽券にかかわる」という言葉がある。
使われる用法としては、
「そんなことをされては、当方の沽券にかかわる」などがある。
言葉の響きからは、プライドをかけた闘いのようなニュアンスがある。
本来的な言葉の意味とは、微妙な齟齬があるようだ。
まず「沽券」という文字だが、この言葉以外に見た憶えがない。
この馴染みのない「沽」という文字は「売る」「値打ち」の意味。
この「沽券」は後者。
江戸時代、家屋敷の売渡しを証する書面が「沽券」。
「証券」、「証文」ないし「売り値」。つまり、家屋敷の「値打ちの証書」。
商いをする者にとっては、守るべき牙城。
プライドや矜恃といった抽象的で精神的なものではなく、
現実的な「評価」「価値」。
「わが沽券にかかわる」の本来的意味は、プライドではなく、
もっと現実的な金銭的価値すなわち「値打ち」。

今、新型コロナの感染者が増えている。
これに関して、国と地方自治体に考え方の相違が生じているようだ。
「わが沽券にかかわる」
プライドか? 評価か?
世界的にも増えている傾向にあるが、なぜ増えたかわからない。
感染者が増えれば「沽券」も下がる株価のようなもの。

「沽券」は、一喜一憂、コロナの気まぐれに翻弄されている...?


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<了>