日本人が教えるチェコ語 チェコ人が教えるチェコ語 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

世の中で「日本の英語教育」が批判されることがよくある。
「10年も学んで、少しも話せない。」そう言われることもよくある話。
だけども難関大学の受験英語の読解レベルは、
優に英語圏のネイティブスピーキングの大学受験生レベルに達しているとも言われる。
「英単語を一から始めて、わずか6年に達しない間に、難解な英語の読解力をつけている」
などと評価されることもある。
読みや書きに力点が置かれると会話はできなくとも、結果としてそうなるのは明らかなこと。
長年、外国語会話に携わっていると、上記の二つ、
そのどちらの評価も正しいことが具(つぶさ)にわかる。
よく思うことだが、語学教育は文法や読解力をつけることと会話力を伸ばすことと、
どちらも同時並行で行なわれることが肝要である。

チェコ語の講師Suzanka は、その同時並行ができる講師でもある。
これに関するエピソードをお話しすると、
この地域で長年チェコ語指導に携わってきた日本人の先生がいる。大学でも教えている。
そして、彼の周りには「チェコ語」を学ぼうと熱心な人たちが集まってチェコ語講座を開いていた。中には10年ほどもこの講座に通っている人もいる。
他の人たちも、10年ではないが同程度に長年チェコ語を学んでいる人たちばかり。
すなわち「世界で最も難解な言語の一つとされるチェコ語」の信者のよう。
誇張ではなく、そんなところがある。

そこでやっているパーティーにSuzanka が招かれた。
一人で行くのも何かと思い、わがスクールのチェコ語の十代の若い男の生徒さんを誘って出かけた。この生徒は習い始めてからわずかに3か月程度。
非常に優秀であったということもあるが、Suzanka は会話と文法を同時並行的に行なっていて、
3か月も経てば、挨拶から始まって簡単な日常的な会話ができるようになっている。
パーティーでは、「チェコ人が来た」ということで習っている人から歓待を受けた。
ただ一つ、そこで驚いたことは、上記のように10年ほど習っている人もいたが、
その人ですら、挨拶もできずにオロオロしている。
それなのに、一緒に連れて行った少年の方に驚きの視線があった。
「習い始めてわずか3か月の少年が日常的な会話をしている!」と驚きの目で見られた。
もちろん、10年も習っている人は、文章読解や文法的意味は知っていることだろうが、
こと「話す」となると、これほどまでできないのか!
Suzanka が逆に「驚いてしまった!」ということを口にしていた。

17歳の少年は、その後もSuzanka から一年ほどチェコ語を習い、
ついにチェコに旅立っていった。
そして、もう一人。別の十代の少年が現れた。
音楽家を目指してチェコの大学に進学したいという。
全くのゼロからのスタートで、一年も経たずして一般試験でチェコの大学に合格した。
こんな現実を見ると「Suzanka キミの天職はチェコ語を教えること」そう言いたくなる。
現実を見てくると決して言い過ぎのレベルにはならない。

日本の英語教育も、よく言語を理解した人間が教壇に立って、会話と文法、そして読解、
こんなものを別々にではなく、同時並行でレッスンして行く。
Suzanka の方法で教えるとこんなにも伸びるのだが、、、
とそんなことを常々思わされる。

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<了>