・・・・・・・っということで、このシリーズで長々と述べてきたことは、「歴史は人口増加とそれによって生じる食料問題で動く」でした。
結局のところ、今ある大国は食料生産に恵まれ、多くの人口を抱えることができる国ばかりじゃないですか。
歴史を動かしてきたのは、指導者の手腕に目が行き勝ちですが、結局のところ誰がやっても同じで、人口増加と食料問題が大きな流れを作るんじゃないでしょうか。
すると、気象の影響が大きいと誰もが気付くはずです。
氷河期がいつ終わって地球が温暖化したのか。
それによって海面が上昇して、繋がっていた陸地が孤立した。
気温の上昇によって収穫の効率が上がった。
家畜に与える牧草あるいは穀物の量が増えた。
火山が噴火して日照時間が減り、冷害が広がった。
台風で収穫ができなくなった。
大雨で洪水が起きた。
地震で村や都市が壊滅した。
どれを取っても、歴史に大きな影響を与えたはずです。
そういった気候変動の年に、どんな歴史的事件が起きたのか。
とても興味があります。
たぶん、そういった関連図書があるはずでしょうから、読んでみたいですね。
ペストの本が出ているのは知っています。
人物が歴史を動かしたと考える方が、ずっと面白いですよね。
間違いではありません。
でも、人口増加と食料問題など、他の要素をプラスして考えないと、片寄った見方になるんじゃないでしょうか。
今回は、一応これでオシマイにしますが、次回は歴史を動かす別の要素、資源問題を考えてみたいと思います。