・・・・・・・っということで、ぼくは上司に恵まれなかった。
入社早々イラクに飛ばされたのだが、その仕事は所属部署のメインから外れていた。
そちらの部署で認められ、ぼくを引っ張ってくれた。
しかし、当時のボスはぼくを手放さなかった。
嫌なヤツだった・・・というより、悪人だった。
好きだったボスはどんな人?
▼本日限定!ブログスタンプ
8年後その部署は解散し、会社は新しい事業を始めることになり、ぼくをアメリカに派遣した。
帰国後、ぼくはあるビジネスを提案し、その責任者になった。
スッゲェ~面白くて、ぼくは天職を得たと思った。
ぼくの部署だけ利益を生み出し、他の部署は大赤字だった。
もちろんハードに働いた。
ところが、事業を統轄する上司はそのビジネスのことを知らず、ぼくを評価する知識がなかった。
悪い人じゃなかったが。
結局、会社は事業全体が出す天文学的赤字に耐えられず、またもや解散してしまった。
ぼくの部署だけ継続させようと会社は動いてくれたが、ぼくの情熱は冷めていた。
会社に新しいビジネスを提案し、採用され、ぼくを担当者にした。
ぼくは提案しただけで、担当するつもりはなかったのだが。
案の定、そのビジネスは大当たり。
順調に進むかと思われたが、そのビジネスと分野が重なる他の部署の重役から妨害を受け、結局潰されてしまった。
社長、会長にまで直訴したが、亜流の道を歩んできたぼくに勝ち目はなかった。
最後はぼくが入社したときのビジネスを復活させ、ぼくはそこのボスに収まった。
スケールはずいぶん小さくなったが、会社にはずいぶん貢献した。
むちゃくちゃ保守的な会社なのに、ぼくだけは面白いことを沢山させてくれたので恨みはない。
ただ、上司には恵まれなかった。
(後日談)
会を辞めてもう7年が経とうとしている。
辞めたあと、ぼくの部署はパタッと受注が止まり、ぼくが軽蔑していたある重役が仕切る部門に吸収され、彼のオモチャになっているそうだ。