・・・・・・・っということで、過去は見えると言えば驚きますか?
さらに言うと、過去しか見えないんです。
夜空を見上げると、無数の星々が見えますよね。
一番近い星でも4年以上の前の姿。
遠い単体となると、300億年も前の姿を見ているのです。
いま見えているのは「過去の姿」なんです。
人間が気づかない内に、もう宇宙は存在していないのかも知れませんよ。(^_^)ノ
もし、光より速く移動できたなら、1光年先まで行って振り返れば、一年前の地球が見えるでしょう。
420光年先から地球を望遠鏡で見れば、関ヶ原の戦いの様子を観戦できるんですね。(^^)/
しかし残念なことに、絶対に未来は見えない。
こういうことを考えるのは面白いですね。
もっと面白いことを考えてみましょう。
光には進む速度があります。
ということは、いま目に見えるものは全て過去の姿です。
壁の絵を見たとして、光が目に届くまでほんの僅かな遅れがあるはずです。
厳密に言えば、目の網膜に写った映像が脳に届くまでも時間がかかっているはずです。
いま見つめ合っている恋人たちは、お互い過去の相手を見ているのです。
今だと思っているのは全て過去のことなのです。
では、【今】とは何でしょう?
地球上の今と、遠く離れたアンドロメダ星雲の、ある恒星を回る名も知れぬ衛星上の今は同じはずです。
本当かなぁ~?
確かめようがありませんね。
いまぼくが書いている文章を未來に読む貴方は、いま同じ時間に生きているはずです。
これは確実なことです。
でも、貴方が読む頃、ぼくが生きている保証は何もありません。
貴方とぼくの今の関係はアンドロメダ星雲と同じく、何の意味もないのです。
今って何でしょう?
人間が勝手に思っているだけで、今って存在しないのかも知れませんよ。
同じように、時間も存在しないのかも。
あって当然と思っているだけかも。
少なくともぼくにとって、死後の世界に時間は存在しない。
誰かが指をパチンと鳴らせば、ハッと現実に戻るかも知れない。
その現実とは【無】でしょう?
( ´艸`)