・・・・・・・っということで、我が家のミライ(燃料電池車=水素自動車)はついに生産終了になって、年末に新型発売とトヨタから正式発表になりました。
こういう全く新しい製品を選んだからには、【人柱】になる覚悟が必要です。
ぼくはそういうのが結構好きで、さまざまな新製品で失敗しています。
まあ、ことごとく失敗というのが正しいでしょう。(^^ゞ
絶対良いのに流行らないのは何故でしょうね?
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そうはいえ、燃料電池車には乗ってみなければ分からない様々な問題点があります。
細かい点はこれまでに挙げてきましたが、今回は本質的な問題点を指摘しておきます。
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このあいだ前橋の水素ステーションで補充したことを書きましたが、開店時間の9時過ぎに到着しました。
するとぼくより一足早くミライが充填中でした。
すぐにぼくの番に回ってきたのですが、なかなか給油(充填)作業が始まらない。
機械が何やら音を立てているばかりで、なかなかスタンバイ状態にならない。
兄ちゃんはときどき機械の裏に回っては、何やら確かめている。
後で調べて分かったのですが、一回充填が終わると、次の水素補充まで圧力を高めなくてはならないのです。
トヨタは電気自動車に対する燃料電池車の大きなアドバンテージとして、充填時間の短さを挙げています。
電気自動車はバッテリーを充填するのに、急速充電で30分~40分必要です。
走行距離も短く、旅行する者にとってこの充電時間の長さは耐えられませんね。
燃料電池車だったら4分と、ガソリン車と変わらないと強調しています。
ある自動車評論家によると、1時間あたりせいぜい2~6台しか充填できないと書いています。
政府の言うように、将来水素自動車がガソリン車に取って変わるなら、この充填インターバルの弱点を隠すのはいただけません。
前回書いたように、燃料タンクの問題から450kmしか充填しないのに650km走れると喧伝するのは如何なものでしょうか。
尤も1日平均2台しかお客が来ない前橋ステーションなら、問題ありませんが。
ステーションによっては充填口を2つ並んで備えている所があります。
その前後に異なる停止線が描かれているのは、交互に使って充填圧力を回復する時間を稼ぐためだったのですね。
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どうやら、政府は水素社会を実現したくて、都合の悪い部分は意図的に隠しているようですね。
先に大きな夢をぶち上げて、技術の革新が追い付くのを待つやり方もありますが、不都合な真実を言わないのはフェアな態度だとは言えませんね。
次は、新しく発売されるミライのことを書きます。