・・・・・・・っということで、見た夢の話を書いても何の意味もないし、読まされるほうも無駄なだけです。
なのに書いちゃうのは、かなり鮮明に残っているからです。
夢って、目が覚めたら一気に忘れるでしょ?
記憶のあるうちに書きたいという衝動って、誰にもあるでしょう?
・・・・・・・
時代は明治初期、ぼくはかつて侍だったらしく、刀を床に置き、胡座をかいて腕組みをしながら二人の女性の話を聞いている。
皆着物姿である。
二人は姉妹で、妹の方が何かの犯罪を犯したらしい。
姉が妹に覚悟を決めろと説得している。
ナンと、罪を犯したのだから、この人に斬られろと説得しているのである。
どうやら、ぼくは政府公認の処刑人らしいのだ。
本人が納得しない限り処刑されないルールらしく、そこが夢なのである。
その後、いろいろあったけど、忘れちゃった。
もちろん女は死にたくないから、さまざまな理由をつけて命乞いする。
でも、結局姉に説得されて、死ぬ覚悟をする。
ぼくと二人で物置小屋に移動する。
そこで処刑が執行されるらしい。
ぼくは刀を抜き、振り上げると、また女は命乞いをして、死ぬのは嫌だと泣く。
ぼくは斬れないから、説得する。
どう説得したのか忘れたが、女は覚悟を決めて目を瞑る。
そこで視点が女に移り、呼吸を数えている自分になる。
あと、何度この世で呼吸が出来るのかと考える。
すると、視点がまた戻って、斬る側の侍になる。
どうしても斬れない。
何故か女を生かす決心をしてしまう。
女の手を引いて現れたぼくを見て、姉はビックリしてしまう。
逃げるよう女をせき立てる。
玄関から走っていく女の後ろ姿を見送っていると、急にヤクザっぽい集団に女は囲まれ、まことに呆気なく殺されてしまう。
どうやら女の罪というのは、ヤクザを怒らせたものらしいと分かる。
ヤクザたちの怒りは、処刑の任務を果たさなかったぼくに向かってきてしまう。
怒り狂って刀を振り上げる集団に囲まれてしまう。
そこには、沢山の刀が光って美しいと感じるぼくが立っていた。