「売上を、減らそう」(佰食屋 中村朱美著)
昨年、ウーマン・オブ・ザ・イヤーを受賞し、ガイアの夜明け出演などで、大反響になっている、国産牛ステーキ丼専門店佰食屋の経営者、中村朱美様の、書籍を読みました
タイトルからして、他のビジネス書と、真逆のタイトルです。
多くは、どうしたら売上や利益が上げられか?という書籍が、書店には並んでおります。
著者自体も、この企業コンセプトを立て時、多くの先陣成功者に、成功するはずが無いと、否定されたとの事です
なぜ100食限定としてしまうのか?
お客様が、もし来てくれるのであれば、100食以上売れた方が良いであろう!と、多くの人に言われたそうです。
ただ、著者の気持ちはぶれる事無く、自分の信念を貫きました
たしかに売上は上がるでしょう。
でも、働く時間は増えるのに、
給料はあまり変わらない。
会社が儲かっても
社員が報われないのはおかしい。
もう「頑張れ」なんて
言いたくない。
わたしは「仕組み」で
人を幸せにしたい。
(抜粋)
誰でもできる仕事内容で、皆で協力して、100食のステーキ丼を提供する。
終わったら、早く帰る
シンプルな作業と、明確なゴールがあるため、変に優秀な人や、とがった人は、調和を壊すリスクがあるので、
採用しないそうです
結果、
◎営業わずか3時間半
◎どんなに売れても100食限定
◎飲食店でも残業ゼロ
当然、試行錯誤は、ありましたが、多くのメリットを生みました。
「早く帰れる」退勤時間は夕方17時台
「フードロスほぼゼロ化」で経費削減
「経営が究極に簡単になる」カギは圧倒的な商品力
「どんな人も即戦力になる」やる気に溢れている人なんていらない
「売上至上主義からの解放」よりやさしい働き方へ
(抜粋)
まさに、目から鱗です。
多くの先陣の成功者も、手のひらを返したのではないでしょうか?
多くの企業が成長を目指し、毎年昨年対比で、目標を立てております。
仕組みで解決せず、もし、社員にだけ「がんばれ!」と言っている企業だとしたら、
それは、ブラック企業のカテゴリーに、いつか入ってしまう(すでに?)のではないでしょうか?
できるだけみんなが楽しく、ストレスなく働くために、目の前のお客様に喜んでもらうために、「売上目標」はじゃまなのです。
(抜粋)
冷静に、商品力、インフラ、社員数、などを考えて、正しい売上金額を設定するという新しい価値観が必要なように思います。
「もっともっと」と、駆け上がる昭和・平成の時代から、ちょうどよい働き方、結果、「社員の働きやすさ」と「会社の利益」の両立を目指す、それが、もしかしたら令和の働き方なのかも知れません
こちらのお店は、京都の西院という町中にあるお店のようです。
京都に行く事があれば、ぜひ、食べに行きたいと思いました
もちろん、この佰食屋さんの、働き方も、参考にしたいと思います
売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放 [ 中村 朱美 ]
1,650円
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