ありがとうたむけん
ワタクシ、ヤホーを眺めていたらとある記事を発見したの。
というか、既に周知されてそこそこ話題になってる話だけれども。
某た○けんがマスク無着用のランナーを「アホランナー」と呼んだり「悪」と断罪したりしている。
過激な言葉を使って時流に乗って共感を集めて、陶酔してるなーとか、あとから言葉遣いを謝罪すれば許される世の中なのかーとか、そんな記事の感想を抱えながら初めてマスクランを試みた。
仕事終わりに2km走ってみた。
マスク着用で走るなんてどんな拷問だよ、なんて思ったこともありました。
少ない酸素で喘ぎながらランニングなんてどんなマニアックなプレイだよ、なんて思ったりもしました。
だってボクサーがマスク着用で走るトレーニングがあるくらいなんだぜ?
井上も井岡も具志堅もガッツもこれでチャンピオンになったようなもんだぜ?
お。
そしたらなんか頑張れそうな気がする。
そんなわけで2km。
どんな訳で2kmだ?
マスクを着用してるからといって手加減はしてあげないよ、俺の体。
普段とペースは変えずに閉店ガラガラ状態の体育館兼区役所の周囲を走る。
流石に19時を過ぎた頃なので人気はない。
たまに人を見かけるのだが、その内の対向からのウォーキングマスク夫婦には大回りに大回りを加えた距離を保ってすれ違う。
手加減しないので1kmで既に苦しい。
荒くなる呼吸を無理やり整えながら涼しい顔で向かいからやって来るソロマスクウオーキングからも距離を取ってすれ違う。
もちろん涼しい顔などマスクがあるのでわかって貰えないのだが。
2km走った頃には意識が朦朧とするほどに苦しい。
でもこれが生きてるってことだよね。
マスク着用で走ったことでこんなにも生を実感できるなんて思ってもみなかった。
生きてるって素晴らしい!
これで明日も生きていける!
ありがとう某たむ○ん!
帰りがけにノーマスクランナーとすれ違う。
ダメだなー、アホランナーって某氏に罵られちゃうぞ
とか
アナタ悪ですよ悪ってフリーザ様口調で蔑まれちゃうぞ
とか
脳内麻薬がドバドバ出てるついでに口から零れそうになるのを我慢してご帰宅です。
きっとあの記事を見なければこんなにも生を実感していなかっただろう。
もう一度言おう、ありがとうたむけ○。
でも人間性は好きになれないけどな。