こんにちは。
今日はとても暖かい一日でしたね。
とはいえ、相変わらず花粉が多くて困っています。
杉の次にはヒノキが待っていますし、心休まるのはまだまだ先です。
そういえば先日、東京タワーの近くのビルに行って来ましたよ。
ちょうど近くに東京タワーが見えたので、ちょっと撮ってみました。
こんな感じで、イマイチのお天気で少々くすんでいますがやっぱり綺麗です。
そして夜。
夜景は抜群に綺麗ですね。
スカイツリーよりもはるかに素敵な建物です。
温かみのある姿は、昭和って感じです。
東京タワーは夜景が良いですよ！
さて、続きです。
「何ででもじゃ。そのうち出てこようで。」
父はそう言うと出かけていきました。
↓
その夜は町の消防団の人達が総出で丸岳山に入って、子供達を探しました。
あとで聞いた話では、子供たちが消えた辺りを中心に探したようなのですが、それこそ、道から逸れた獣道までくまなく探したそうです。
真っ暗な中を、消防団の皆が手に手に大きな懐中電灯を持って。
それでもなかなか見つかったっていう情報は入ってきませんでした。
父も出て行ったきり戻ってきません。
外では近所の婆さまが、飽きもせず何度も大きな声で叫んでいます。
「やっぱりそうじゃ。神隠しじゃ－。間違いなく神隠しじゃ。こりゃぁ大変じゃー」とか。
「うるさい！黙ってろ！くそばばあ！！」という声が後からしてきます。
私はとても心配でした。
そのうち夜も更けて、私も妹も遅くなったので無理やり寝かされました。
お布団に入っても、心配でなかなか寝付けませんでしたが、寝付けないとか言いながらも悲しいかな、寝つきが良いのは子供の頃からで、いつの間にか眠ってしまいました。
その夜、私が目が覚めている間には、二人の子供は見つからなかったみたいでした。
確かに父は大丈夫と言ってたのに。
そして翌朝のまだ少し暗いうち。
私は知らなかったのですが、父が二人の子供を両腕に抱えて帰ってきました。
出発した公民館で、朝まで寝ずの番をしていた子供達それぞれのお父さんに子供を手渡して、父はそのまま家に帰って来ました。
子供たちは二人ともすやすや眠ったまま抱えられていたみたいです。
私が起きた時には父は布団で眠っていました。
母が言うには、どうやら夜通し山で探し回っていたみたいです。
とりあえず一安心。
明るくなってくると、駐在さんがうちに来て、事情徴収みたいなことをしていました。
どこら辺りで見つけたのかとか、何時くらいだったのかとか、聞かれていたみたいです。
でも、それもすぐに終わって、父は仕事に出掛けて行きました。
翌日は月曜日で、普通に平日だったからです。
少しも寝てないでしょうに、それでも父は会社を休まずに、普通に出勤していきました。
そして夜。
父がさすがに早い時間に帰って来ました。
父の仕事は忙しく、大体いつもは22時か23時くらいに帰ってくるのが普通でしたが、その日は19時くらいには帰って来たのです。さすがに眠っていなくて疲れたからでしょう。
一方、母は、どうやって子供たちを見つけたのか聞きたくてうずうずしていました。
続きます。
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ナツ子