10月の3連休の2日目、講談社野間記念館で開催されている『横山大観と再興院展の仲間たち展』を鑑賞してきました。

 

 

今年は横山大観の生誕150年、没後60年にあたります。ということで、今回は大観と、大観が再興に尽力した日本美術院で活躍した画家の作品が並べられていました。

 

しかしながら、千利休の幼少期を描いた大作『千与四郎』をはじめ、『霊峰』、『春雨』、『千代田城』など、展示されていた作品の多くは、すでにこの野間記念館で見たことのあるものばかりだったんですよね…。

 

もちろん、この野間記念館が誇るコレクションであることは間違いありません。名品でもありますので、改めて楽しませていただきました。

 

それにしても、大観といえば富士ということで、この画家の富士の絵をたくさん眺めてきましたが、一つひとつ、描かれ方が違うことに改めて気づかされます。

 

「富士を描くということは、富士にうつる自分の心を描くことだ」とは大観の言葉ですが、筆を持ち、富士山を描くと同時に自分自身を見つめ、向き合っていたということでしょう。さすが巨匠ですね。

 

帰りは例によって赤城坂、神楽坂を経て神保町を通り秋葉原へ。この日の神楽坂ではフェアのようなものが開かれ、多くの人が集まっていました。休日ならではの楽しげな光景が広がっていましたね。

 


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