10月中旬のことになりますが、郵政博物館で開催中の企画展『鐵-鉄道と郵便-』を見に行ってきました。

 

 

郵便と鉄道とは珍しい組み合わせですね。でも、かつては郵便物を鉄道輸送する“鉄道郵便”なるものが存在していたのです。本展では、鉄道と郵便の関わりなどについて紹介されていました。

 

特に目についたのが、これまでに発行された鉄道がモチーフとなった切手。かなりの数が展示されていました。また、原画もあわせて公開されており、より拡大された形で図案を見ることができます。

 

さらに、海外の鉄道切手なども各国ごとに並べられていたのですが、国内外を問わず、鉄道がテーマの切手ってこんなに多いのか、とちょっと驚かされました。どの国も郵便物の輸送に鉄道が欠かせなかったのでしょう。

 

戦前、戦後の鉄道に関する写真や、時刻表、ダイヤグラム、さらには鉄道郵便の区分棚、携帯用のカバン、制服なども展示。面白かったのは『空気式定刻起床装置』。鉄道員は拘束時間が長いので、交代で仮眠を取ることになります。そこで、時間が来たら枕が膨らみ、起こされるようになっているそうです。

 

 

鉄道郵便用に使われた車両の模型もいくつか展示されていました。自動車や航空便に取って代わられるまで、長く郵送を支えてきた鉄道。その功績を知ることのできる、貴重な催しでした。

 

最後に、なぜか『鉄道むすめ』というキャラクターが紹介されていました。全国の鉄道を可愛い女の子として擬人化したものです。東武鉄道だけでも路線ごとにキャラがあるのは面白かったですね。

 


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