國學院大學博物館で開催されている『浮世絵ガールズ・コレクション-江戸の美少女・明治のおきゃん-』を鑑賞してきました。

 

 

はじめて訪れる博物館。今年は行ったことのない美術館や博物館に足を運ぼうと考えていましたので、山種美術館を出た後時間が余っていたこともあり、ハシゴした次第です。徒歩で5~6分くらいでしょうか、意外と近かったですね。

 

入場無料、ありがたいです。さて、中は6年前にできたばかりの施設ということもあり、新しくてキレイでした。

 

入り口からすぐの企画展示室で行われたこの展覧会は、同館が新たに収蔵した浮世絵コレクションを公開するものとのこと。江戸と明治の美人画がテーマです。

 

歌川国芳をメインに、豊原国周、月岡芳年、揚洲周延、歌川豊国ら絵師の作品が展示されていました。国芳の『山海愛度図会』は武者絵で鳴らしたこの絵師の美人画ということで、また違った魅力が表わされています。

 

実際、江戸っ子が大切にした‟意気”が作品に詰め込まれており、国芳が当時の江戸の人たちに愛された理由が分かります。なお、コマ絵は娘が手掛けたようですね。

 

そのほか、西洋の文化が流入していく過程の明治初期に描かれた、国周や芳年、周延らの作品には、時代の流れや流行を積極的に取り入れようという絵師の進取の精神と、江戸の息遣いを守ろうという保守の精神が混在しており、絵師の葛藤と時代の空気というものを感じさせてくれます。

 

また、当時の工芸品なども展示されていました。浮世絵については保存状態もよく、今後もコレクションを随時公開してもらえるということなので、期待したいですね。

 

帰りに常設展示もちょっとのぞいていきました。『考古』『神道』『校史』の3ゾーンに分かれており、コンパクトではあるモノの、神職の養成と国学の研究のために設立された機関らしく、日本の古来からの歴史に触れられる展示となっていました。

 

時間があれば、もう少しじっくり見たいと思わせてくれる展示内容となっておりました。

 


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