駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

岩田教授に指摘されるまでもなく

2020年02月20日 | 町医者診言

                

 

 神戸大医学部感染症学教授の岩田健太郎さんの報告を待つまでもなく、ダイアモンド・プリンセス内で濃厚接触により感染が広まっていたのは明白だ。早期に症状のある人可能性の高い人可能性の低い人と5段階くらいに分けて施設に分散して隔離すればこれほどの感染数にはならなかっただろう。

 菅官房長官が岩田教授に反論しているようだが、この人は内閣を守ることが最優先の人で、裏付けの乏しい言葉だけの反論だ。安倍首相と違い訥弁で口先の印象は薄いが、だから信用出来るというわけではない。

 岩田教授のようなはっきり物を言う(そのために一部の感染症専門家からは煙たがられている)感染症専門家を政府は遠ざけていたのではないかという疑問も浮かぶ。テレビに出てくる専門家は臨床経験が殆どなさそうな人が多く必ずしも適任とはいえない。岡部先生は実力もあり信頼出来る人だが、ラディカルなことは主張されない感じだし、突然矢面に立たされ困惑もされているだろう。

 パニックにならないようにと感染者の移動経路を明かさないような筋違いの自治体もあるようだが、中国の真似をすなと申し上げたい。正確正直な情報が実を結ぶと注意喚起したい。この期に及んで、売り上げが落ちるなどという考えは捨てて欲しい。語弊があるかも知れないが、日本人はどこかと違い?、比較的民度が高く清潔好きで互いをよく言えば気遣い悪く言えば監視するので、むしろやや過剰な反応が感染の拡大を小さくしていると観測している。国内の感染者数は増えているが、指数関数的な増加ではなく国民一人一人の過剰な?反応が感染拡大をある程度抑えているのではないかと思う。

 これからどう広がるか、勿論分からないのだが、責任者が分からないでは済まない。八つくらいの可能性を考えて万全の準備が必要だ。当然している?。

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