駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

マスクがマスクするもの

2020年08月11日 | 小験

        

 

 数か月前から、みんながマスクをするようになった。時々行く歯科とレストランに新しい歯科衛生士とウエイトレスが入った。当然彼女たちもマスクをしている。私もマスクはしているのだが歯科やレストランではマスクを外すので私の面は割れてしまう。対して彼女たちはマスクを外さないので顔がわからない。目元、声や仕種からなんだか魅力的に感じるのだが、マスクをしているのではっきりとはわからない。なんだかマスクをしていると、見えないせいか、良い方に想像してしまう。映画などだと何とかかんとか言って、うまくマスクを外させたりするのだろうが現実には難しい。

 勿論、マスクを取らない方がよかったということもありうるしマスクを取ってもらう機転もないので、成り行きに任せているが、マスクも罪作りのところがある。医院の職員もマスクをしており、私はマスクなしの顔を知っているのでマスクをしていると魅力的に見えやすい傾向はあるなあと密かに思っている。

 患者さんの場合は当然初診では必ずマスクを取っていただいたいる。大切な表情がわからないからだ。何年も定期的に通っておられる高血圧症の患者さんなどは、特に変わりがなければマスクのままで結構ですよと申し上げている。

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